The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

非常事態宣言発動

喉が渇いて目が覚めた。

雨が降っている。

何時だろう。体の隅々の筋肉が痛い。
今は何時か確認する。0時半!まだ寝てようかな。うとうとしていたら突然家が揺れだした。
地震だ!かなり長い。速報を確認する。
発生日時 :4月12日00:44 震源地 茨城県南部 M5.1 けっこう大きな地震
すっかり目が覚めてしまった。
喉が渇いているので水を飲もう。いやこれだけ体が筋肉が痛いのでプロティンも摂取しないと!
目が覚めてしまったので 風呂に入り筋肉をほぐして、録画した番組を見ながらストレッチする
名探偵コナンの映画 純黒の悪夢(ナイトメア)
2年前に娘とコナンの映画を見に行った時にかなり自習した。黒の組織とか・・・
以来、コナンの映画は好きである。
何か体が回復してきた。細胞が目覚めて気持ち良い。
昨夜 疲れてぼろ雑巾みたいに眠ったのに、短時間でこの超回復力に我ながら感動
コナンを見ながら今日の出来事を書いていこう

4月7日 日本に非常事態宣言が発動されて外出自粛となる。3月から在宅勤務が続いているので、ほぼ生活は変わらないけど一つ問題があった。
今年再開する週末田んぼ活動
4月に田んぼ整備、5月のGWに田植えの予定のイベントが組めなくなった。
真一や瑞樹、参加したいと話している人たちに連絡して非常事態宣言の終わるまで動かない。様子をみようと連絡をしました。

4月9日 真一から電話。11日に「田んぼの整備にヒデさんだけでも来れないか?」
「不要不急の外出はしないよ!」と答えるが、「今年 米作りをするなら、田んぼは待ってくれない。必要 急なんだ!」
彼も俺の田んぼの整備をする余裕が無いみたい。
どうしようか考えて
・家からいすみまで一人で車で行き、人と接触しない様にする。
・田んぼの中で一人で作業する。
・真一達とも濃厚な交流しない。食事も一緒にしない。必要な時は、マスクしながら手短に距離をとって話す。
という方針とする。

4月11日 田んぼの作業はお腹が減るのでしっかり朝御飯食べてから車で出発する。買っておいた長靴と軍手と着替えだけ持って!
前日 瑞樹から一緒に行きたいと連絡が来たのだが、緊急事態宣言の中 待ち合わせまでの行動や、二人で行動する事は避けようと
今日はまったく一人で行動する事にする。

前回は真一、瑞樹、美幸ちゃん。みんなでの作業は楽しかった。これからもっと人が増えて楽しくなる予定だったのに、一人の作業となり寂しい。
こんな時は、何の曲を聴いて運転しようか、曲を探す。
Bryan Adiamsの 18 Till I Die 、 死ぬまで18歳だぜ!という名曲
静かな語りで始まって、
Never say no, try anything twice 決してあきらめない。
突然のシャウト


エイティーン テル アイ ダイー!!!

 

かっこいいー

大声で一緒に歌う。車で一人っきりもいいかな(笑)もう一回聴こう!

予定通り9時にいすみ到着。
マスクして、今日の作業確認だけしに行く。
朝から作業しているみたい。ビニールハウスの近くに真一、修子さん、美幸ちゃんがいる。
彼らもマスクしている。
既に種まきを終えている。

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発芽の為の装置を見ている。
コロナ対策で距離を置き、接触に気をつけながら 真一から今の状況を簡単に説明してもらう。

田んぼに、去年の稲が残っている部分がある。去年の冷夏などで、十分に実がならなかった部分らしい。
これがあるとトラクターで耕す事ができない。大量の稲が絡まってしまう。
今日はこれを草刈り機を使って刈り取って片付ける作業
刈った稲は燃やしたいと話すと、水が田んぼにあるから、一番周りに何も無い所に集めましょう。
追加で久しぶりの草刈り機の説明
HONDAの草刈り機 ガソリンエンジン
メインスイッチ、最初の始動時は、(小さな)ポンプでガソリンを少し送り込む
チョークを上げてスターターの紐を引く。
エンジンがかかったら、チョークを戻す。

草刈り機のベルトの付け方を確認して、
草刈り機、くま手 を用意してもらい、すぐに作業する田んぼへ向かう。

懐かしい田んぼの光景。
5年前に荒れ地から木を抜き、草刈して 耕し、畔を作って水路作って田んぼを作った事を思い出す。
よく一人でそんな事をしたな~今では出来ないよな と当時の自分に感心する。

田を見るとなるほど!枯れた稲が残っている。

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刈り取り前



草刈り機の刃の回転を考えると左側を使って絡みにくくする。
この部分を使いながら、右から左へなぎはらうので、切った稲が邪魔にならない様に右から刈ってはいけない。

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左側から刈るか、または時計回りに円を描いて刈る。

畔を歩きながら、どこから刈ろうかと考えているけど、久しぶりの田んぼに長靴で入るのにためらいがある。
3月は雨が多かったから結構水が溜まっているじゃん。おたまじゃくしが沢山泳いでいる。かえるの鳴き声が聞こえる。
思い切って中に入ると、ところどころぬかるみが大きく、長靴がとれなくなり歩きにくい。バランス力が無いと転んでしまいそう。
歩いているだけで、体幹レーニングを常に続けている状態

スイッチ入れて、チョークを引いて エンジン始動!
稲4列づつ刈って行く。
誰もいない広大な田の中でひとりきり、ここで今日は作業。濃厚接触はまったく無い。

以前も草刈はした事があるが、その時と違う事が2つある。
一つは以前は荒れ地だったから、何とぶつかるかわからなかった。固いものとぶつかったら草刈り機が跳ねるのを注意しなくてはならない。
また荒れ地の中で視界が悪いから、人が来るのを警戒しなくてはならない。
草刈り機のエンジン音で良く聞こえない状態です。まわりの人にも草刈り機を使っている人には近づかない。話す時は視界の正面から気づかせてエンジンを止めたら近づくみたいな配慮が必要です。
今回は、稲だけが目的なので、荒れ地を刈り込んだ時よりは楽です。
もう一つは、以前は乾いた地面でした。2月初めの水抜きをしてもっとも雨が降らない冬に行ったので地面が乾いてました。
長靴がはまって抜けなくなる事が無かった。
それが今回は違う。歩くのが大変。
草刈は2月に行うべきでした。今後 水を入れたらますます大変になる。というか水を入れたら出来なくなる。今日がぎりぎりの時期
本当に必要 急な仕事だという事がやってみてわかります。

刈る場所が2か所あるので、小さいほうから行う。時計回りに刈って行く。順調。時々刃に草がからんでしまうので エンジンを止めて草をとる。
最初はベルトから外して取っていましたが、だんだん慣れてベルトから外さなくても出来る様になってきました。

なんかやれば思い出す。体が覚えている。

小さい方の刈が終わり、次に大きい方を始めた所でとなりの田んぼに軽トラが止まる。
男の人が下りてきて近づいてきたので、エンジンをとめる。
「ひさしぶり、今年は田んぼやるの?」
(この会話も マスクして となりの田んぼから話しかけられているので相当の距離があります、しかも屋外です)
見慣れた顔。だけど久しぶり過ぎて名前が思い出せず聞いてしまいました。
加藤さんか!(昔かとちゃんと呼んでいたと思いますが、この時は加藤さんとよそよそしく呼んでしまいました)

彼は今年となりの田んぼをやるそうです。今日は苗床を作りに来たと言ってました。
今年はよろしくお願いします。と返事をしてまた草刈の作業を始める。

すぐに彼は帰ってしまい。ここからは田んぼで一人きりの作業となる。
11時頃 全て刈終える。大体2時間弱。

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刈り終えた田んぼ

田んぼ中に散らばった刈った稲を集めるのを考えると悩ましい。
何故かというと刈った時にわかったが歩くのが非常に大変。
田んぼに水がありくま手でかき集めれる地面で無い。

まずくま手を使うより、水の上に浮いている大量の稲を手で抱えて一つの場所に集める事にしました。
田んぼの端から端まで何度も往復して稲を抱える。
手は水の中に入れて、水やどろを含んだ稲を抱きしめる様にして田んぼを歩く。

最初 久しぶりにたんぼに入るのを躊躇したのは何だったんだろうくらいに、田んぼと同化していました。
浮いて盛り上がっている稲を集めるのは1時間くらいで終わりました。
これだけで稲の山が出来ました。

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但し細かな稲が水の中にまだ大量に浮いている。田んぼを見ると明らかに違う。これは耕運機の邪魔になりそう。
3時間休み無しで働いて疲れてきました。何しろ最近は在宅勤務で体を動かして無いので

どこまでやればいいのか一度真一に相談しようと戻ります。
戻ったら誰もいない。みんな作業に行っているみたい。
LINEを見ると、緊急事態宣言が出てから初めての土曜日。
東京は、スーパーが滅茶苦茶混んでいるらしい。これを見て接触しない様に帰りましたみたいな話が多数ありました。
僕は草刈の写真を送り、田んぼ作業していると返信。
将来 みんなでここに集まれたらいいです。

しばらく休憩していたら、真一のお母さんが
昼ごはんはどうするの?と聞かれたので、近所のスーパーで買おうかと思っていますと答えたら
甘いカレーで良かったら食べて行く?と話されてお腹が空いていてお願いする事にしました。

それでも気を付けて、屋外でキャンプ用の椅子とビール瓶のケースをテーブルにして一人で食事。

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カレーもタケノコもワカメも全て美味しかった~
お母さんにお礼を言い「僕は現在 在宅でコロナの菌は大丈夫と思いますが、よーく洗って下さい」と食器を返却する。

一度 帰って来た真一に、燃やすかを聞いたら、風が出てきたから燃やすのは止めよう。
少し下流の田んぼのとなりに空き地があるからそこに稲を運んでと言われました。

えーあの稲を運ぶの~? 燃やしたいと思いましたが、風が強く火事があるといけないので仕方ありません。
「それと終わったら、田んぼに水を溜めたいので、水の出口をふさいで欲しい。」(スコップ使用)
彼は今日やらなければならない田んぼがあり非常に忙しく、僕の現場を見る時間も無い。
2か所あるけどというと1か所は秋の水抜きして干す様の入り口だから完全に塞ぐ、下流は田の水位を考えた高さだけ塞ぐとなる。

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横の水路

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下流の水路



それだけ言うと次の作業に移っていく。

稲の移動用の一輪車と水の出口を止める様のスコップを持って現場にもどろう。そうだこのキャンプ用の椅子も持っていき、午前中に飲まなかった持ってきた水も持っていく。
午後は休憩しながらやらなくてはもたない。

もどると水面に浮かんでいる稲がやはり気になる。やっぱり集めるか!
くま手を使って水の中にある稲を集める。これぐらいになるとくま手は使える!かえるが泳いでいるので、かえるを巻き込まない様に集めてました。

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ただ、水の入った田んぼの中でこの細かな作業をするのは大変。冬の乾いた地面でやれば全然楽だろうと思いながら行ってました。
手が届く範囲で集めた塊を何個も作る。
それを一つずつ手で抱きかかえて乾いた稲の山とは別の山を作り積んでいく。濡れているので小さくても重い。体もびしょ濡れになる。
今日が暖かくて晴れていて良かった!
終わったのが2時半。

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きれいになった田んぼ

 

ここから移動します。
まず濡れている山から一輪車につんで動かす。
畔は水路で切れていて、一輪車が通れないので、一度車道まで持っていき遠回りして目的地まで持っていく。
これは遠い!

一度 もう使わない草刈り機を戻しに戻り、そこで板きれを探す。2つの板切れを探してそれで畔に橋を作った。

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これで畔を使った最短距離で運べる。
帰りの道でどの経路がデコボコが少ないか確認しながら最適な道を探しておく。
何往復かで濡れている山を運び終わり次に乾いた山を運ぶ。
一輪車に入れたら何か違う。軽くてふわふわで載せても安定しない。畔のでこぼこ道で跳ねて落っこちてしまう。
落ちない為には少ししか入れられない。
次に何か重しにならないかと金属スコップを上に乗せた。
全然ダメ。スコップもすぐに滑り落ちる。1往復でこぼれた稲を集めて持っていくのに、もう2往復かかる。
とても終わらない。どうしよう!
せっかく橋も作ったのに。

一輪車に乗せた分を上から抱きかかえて見た。濡れて無い稲は手で持てる。この方が落ちないしゆっくり一輪車を押すより早い。
そこからは手で抱きかかえながら運ぼう。
これが一番正しいかわからないが今日は迷っている時間が無い。
今出来る事を疑問をもたず実行に移すサラリーマン魂が発動しました。
過去SEをやっていた時もどうしても解決しないものを果てしないデータをチェックしたり、紙でしか集まらないデータを管理する為、手入力をひたすら行ったり、手作業で地道に解決した事が多数あった。
迷っている時間が無いので、手で解決する。それが現在出来る事
それにしても山が中々減らない。時々、濡れた稲もあるので、手も疲れてくる。田んぼを歩き続けた足で、でこぼこの畔をあるき続ける。
これは久しぶりのエクササイズ!筋トレだ!有酸素と無酸素運動を組み合わせたトレーニングと考えよう。
何往復か毎にストレッチをしながら行う。
一人でやっている事がつらい。2人いれば一輪車でもできたのに、上から押さえる人がいれば
とても終わらない様に見える作業を手で行うという
時々 瑞樹達を連れて来てたらなぁ、人がいればあっという間に終わり、次にやる事ありませんか?くらいだよな。
一人でやっていると大変な事も 複数でやると楽しいよな
などの思いがよぎるが、来月の非常事態宣言が終わったら、日本も良くなってみんなで田植えに集まれる。
それを信じて今やるしか無い。誰も今代わってくれる人はいない。自分がやらなきゃ!

一度 沢山抱えすぎて前が見えない中 畔を歩いていたら踏み外して転んで田んぼの中に倒れてしまった。
久しぶりです。転ぶのは!
だんだん山が少なくなっていき、4時半頃にやっと終わりが見えてきた。
最後の2往復は、重たい濡れている稲なので、また一輪車で運んで完了。

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なんか終わった時は感無量でした。ただ刈って運んだだけなのに

一輪車を戻しに行き、その時に水を止めるのは板でやりたいなと板とのこぎりを探す。
修子さんがいたのでのこぎりを用意してもらって、真一に電話する。
「板で無く土でやって下さい」という返事
やっぱりそうかともう一度 現場に戻る。

田んぼから土を掘り水路に入れる。
粘土質の土は非常に重たい。しかも水に濡れていて、ちょっと乗せるくらいだと上から踏んだら無くなってしまう。
これはまた大変な作業。腰を悪くしない様に空手の時に教わったしこ立ちで作業する。
この水路を埋めるだけで大変なのに、良くこの田んぼの畔を作ったよな・・・
畔の大切さを実感する。5年前はまだ体力があったんだ!大分年をとったな~
こんな時に朝聞いた歌を思い出す 

エイティーン テル アイ ダイー!!!

夕方5時のサイレンがなる。なんとか今日の作業は終わりそう。
5時半くらいに作業が終わりました。

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横の水路 上まで塞ぐ

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下流の水路、段差をつけて水が溜まる様にする。

本当に必要 急ぎな作業でした。

真一の家に戻るとまだ誰もいない。

今日は接触を避けるので、道具を洗って片付けて、みんなに会わずに帰ろう。
車に乗り、みんなに今日の挨拶と連絡を売っている時にミホさんからの連絡。
次来た時に、顔見せると話したので、会いに行くが、マスクして家には上がらず、食事もせずに近況を話をして帰る。
この非常事態が終わったら、御飯食べようねと

帰りの車では非常に体が冷え切って、暖房をつけても手の先が冷え切っていました。
コンビニでコーヒーを買い飲んでいたら少しあったまりました。
かなり疲れ切っていて、眠い中なんとか運転をして帰りました。

家にもどったら、風呂に入る元気も無く、着替えてバタンキュー
体が疲れてそのまま寝るのは久しぶりでした。
水を飲まなくそのままあまりにも超熟睡をしたので、喉が渇いて目が覚めたという訳です。

コナンも終わってしまいました。もう明るくなって日曜日の朝です。
今日は休みだから、これから寝て朝寝坊しよー

続く(またみんなが集まれる日が来るといいな)

水を入れる用意

平日に種まきは無事に終わったみたいフェイスブックで確認してました。


3月20日 春分の日に 瑞樹と13:00に待ち合わせて彼と車でいすみに行く。
真一の家について瑞樹とこたつに入ると女性が3人いる。この前は2人で驚いたに、3人。
週に何日かアルバイトで手伝ってもらっている人らしいです。
真一と瑞樹がしばらく話している。二人の話続けている中で、車に忘れ物を取りに行くついでに真一のお母さんに挨拶に行く。
前回 行こうと考えていたが忘れたのでした。
5年ぶりにお会いするお母さま。お元気ではつらつとしていて良かった。
彼女の農作業の合間の差し入れに何度助けられた事か!

戻るとまだ話が続いていたが、せっかくの天気に真一の仕事が止まっちゃうと
外で作業しながらにしようと提案。

外に出ると美幸ちゃんが塩水選をしている。

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詳しく知りたい場合は下記リンク
http://rice2015.hatenablog.com/entry/2015/03/01/233000

俺がやった時は冬の雨の中寒さに震えながら行ったが、今日は暖かくとても良い日。

普段の行いですね。

塩水選が終わったらござに乾かした種の候補から玄米の皮がとれた白米、玄米の皮が割れて白米が覗いているものが混じっている。
それらをとる作業を僕と瑞樹で行う。

地道な作業だけど二人でお話しながらやっていると楽しい。
なぜこれをするのか聞いたら、種撒きした後、白米がむき出しはでんぷんがすぐに出て土の中で腐ったり悪影響をする可能性があるので
なるべく無くしておきたいという事

真一は代かきに行きたいと農耕機のアタッチを取り換えて出かけていく。

話していると一人 男の人がやって来た。美幸ちゃんの旦那様!シュウヘイ君! 今は一緒にいすみに来ているみたい。
彼も加わり3人で男同士のおしゃべりをしながら作業を続ける。美幸ちゃんも加わり4人体制!

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瑞樹も、シュウヘイ君もかなり独特の人・・もしかして俺も?普通のワーカホリックなサラリーマンだよ。

そしたら真一が戻ってきて、ヒデさん手伝ってと言われ板とのこぎりを探してから二人で軽トラックに乗って田んぼに出かける。

真一の田んぼの水を入れる準備 まず水の出口を閉める、水の入り口の四角のコンクリートの蓋を外してみると深い溝がありたんぼ側が開いている。


そこに板を差し込み畔(あぜ)で押さえる。畔をすきま無く押さえるのにかなり踏まなくてはならない。
登山靴で行ったので長靴を持ってくれば良かったと後悔 田んぼの土の粘り気が凄くい 久しぶりの感覚。

のこぎりで板を切り仕切り板として入れていく。この板も上は細い板を細かく入れる。
板を外すと水の水位が変わるので、調整できるそうだ
ここの写真は泥だらけなので写せませんでした。やっぱり防水のデジカメ欲しいな。

終わったら、旗を立てる。

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これを直角に立てないと水当番の人がわからない。地域でのルールだ。順番に水を入れていく。水の大事さがわかります。きちんと直角に立てないといけない。
一緒に作業しながら、真一がヒデさんと一緒に農業したいなと
中途半端な事が出来ないからどんな形で加われるかこれから考えるね♡

帰りは僕が軽トラの運転。これが楽しい。マニュアルを運転する機会が最近無いから!

帰って来たら、何か庭で囲碁でもやっている様な二人の光景がありました。

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瑞樹とシュウヘイ君が先ほどの白米選別を地面でやっていたら姿勢が悪くつらいから コーラ箱でテーブルとイスを作り、選別されたものが自動で落ちる工夫までしてました。
遠くから見た姿は、快適そうな光景でした。二人ともこの作業の改善をかなり自慢でした。小さな事の改善ってうれしいよね。

この日は14時頃着いたので、ここで終了。
美幸ちゃんとシュウヘイ君は古民家でお客さんがいると帰り
真一と修子さん息子と瑞樹でジンギスカンの店へ
ここがおいしくて安い!

食べながらいろいろな話をして、まずは真一のやっているコミュニティ田んぼをやる人を集めようと瑞樹と話しました。
コミュニティ田んぼは、年に5回くらいのイベントで真一のやっている無農薬の田んぼの体験が出来るものです。

最後にみんなが作ったお米で収穫祭パーティをやれれば楽しい!まずは小さな事から!
帰りに瑞樹と車でいろいろ話ながら帰るとあっという間でした。

コロナの謹慎の中で、屋外、自然の中、人が密集してない という好条件で 大人も子供も楽しめたらいいな。
まだこれから世の中がどうなるかわからない中でそんな事を考えてました。

再起動

お米作りをした年から5年の年月が経ちました。

ずいぶんと月日が流れました。


当時の最後はほとんど長崎に出張でほぼ千葉に来れなくなりました。
その後仕事はアジアからアフリカまで広がりとても仕事が忙しくたんぼの事を考える余裕が無い日が続いてました。
都心での仕事が続き、新橋、渋谷、三軒茶屋あたりの都会の生活が続いてました。

いろいろあって2020年2月に三軒茶屋での生活を終えて、千葉に引っ越しました。
3月になって落ち着いたので どこかの休みに久しぶりに真一の家に遊びに行こうと連絡して、昼は仕事があるので夜会おうと約束しました。
*真一は無農薬のお米を本気で作っているこのブログの主人公の若者です。

彼と会うのは久しぶり。彼も塩選水の頃になるとヒデさんのブログを発見して確認してしまうと連絡ありうれしいです。

以下のブログ
http://rice2015.hatenablog.com/entry/2015/03/01/233000

その後 彼から連絡あり、可能なら午後から手伝ってもらいながら話しが出来たらと相談。
なんだか嬉しい!久しぶりにお手伝いが出来る!!
コロナ ウィルスで、在宅勤務で閉じこもっていたから、外のオープンな人の少ない空間で体を動かせるのはベストです。

そして3月15日 日曜日 快晴で暖かい中、車で彼のうちへ行く。
13時半頃ついて、彼のうちに着く。

玄関から入り彼は休憩していたのですぐに上がらせてもらう。
あの頃 生まれたての赤ちゃんだったのに、凄く大きくなった彼の息子がいてびっくり。

台所には修子さんが・・・・おかしい もう一人 かわいい女性がいる!!!その時は挨拶を名前しか聞けませんでした。
美幸ちゃんと言います。
その時は、修子さんにイルカの話を聞いたりして

真一とこたつで話をしながら、午後やりたい作業を聞く
ビニールハウスで種まきをする為に環境を整えたいのみたい。

二人でビニールハウスに行く。
彼は金属のトンボ(野球でグランドをならす道具)で土をならし初めました。

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土ならし



2個あったので僕も見よう見真似で行いました。
すると「そこは低くなっちゃうから削らないで」と言われて理由を聞くと
高くなっている所を削って平らにする作業、少しでも上がっている所があると種を巻き、苗を育てる箱が傾くからと
鈍い僕には平らにしか見えない。微妙な段差がダメだそうです。
彼は歩きながら、足の感覚で上がっている所を感じて 削る作業をしているそうです。
するとたいてい、そこに上がるきっかけになった小石があったりします。

去年は平らだったのに何故やる必要あるの?と聞いたら、水が流れ、土の状態が変わってしまうからだそうです。
真一は歩きながら、ここが高いと話し、ならしていくと小石が出てきてそれを拾ってます。
あまりにも微妙で僕が歩いても良くわからないので他の作業にうつります。

そこに積んであったのは乾いた稲 それを脱穀(稲の穂先から籾(もみ)を落とす事)します。
使うのは、初めて使う足踏脱穀機(あしぶみだっこくき) 
ペダルを踏むと回転する直径約60cmくらいの円筒型のつつに針金がついて、ペダルを踏むと回転します。稲穂を持ち、穂先を円筒に当てて、回しながら脱穀します。
ウワーなんか昔の作業しているみたい!

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足踏脱穀機(あしぶみだっこくき)


江戸時代に千歯扱きなどで脱穀している作業を社会の教科書で見た事あるけどそれに近いものをやっているみたい。
これが初めてだとペダルを踏んでも逆回転になったり、スピードが遅くなったり難しい。
でもすぐに慣れてそこにあった稲の脱穀は終わりました
脱穀の終わった稲を外に片付け様とするとまた整地しようと木の根っこをファイト一発している場所がある

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ビニールハウスをもう一つ作ろうとしているみたい。

その後、ござで乾かしている籾をしまう

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去年は外で苗を作ったが 気温や風雨など大変なので 今年はビニールハウスで苗を作る。
そこに敷くシートが端にまとめてあったが、今週の種まきの為に一度乾かしたり、整理したりする為、二人で長ーーーーーいシートを伸ばしていった。本当に長い、ビニールハウスの端から端まである長さだから!

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これは一人ではかなり時間がかかりそう。二人でやれば楽しい。

真一も ヒデさん来てくれてうれしいーと何度も言ってくれる。最近 そんなに言われた事が無いから俺も嬉しくなって来る。
大きな荷物の移動や機械のセットアップも一緒に行います。一人だったら大変だなー

夕方になったので今日の仕事はおわりにしようとなる。
先ほどの美幸ちゃんが出てきて話をする。全国をキャンピングカーでまわりながら真一の家をネットで探してしばらく泊っているみたい。凄い人!

近くに空き民家を管理していると聞いたので、息子に案内されて一緒に見に行きました。
田園と自然の景色が良く、家も大きく古いけどとても素敵! 日が暮れる中 4人で競争して家に戻りました。

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息子も出てきて、木登りしようとなる。真一含めて 4人で木登りをする。一番上まで行くと 景色良く気持ちいいー

 

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着替えてこたつに入ったら、真一がヒデさん手伝ってというので外に出ると 燻製をしているドラム缶に煙突をセットするみたい。
もう暗く良く見えない状態の中 そこに行くと、家の裏から女の子が入って来た。
「あれー ヒデさん 久しぶり~」なんとその人はミホさんでした。
このブログの初回2014年のサスティナブルスクールでお世話になった大切な古い友人。
良くサスティナで夜お風呂おわってからみんなで飲んでいる時に付き合ってくれていたな(^^)
彼女は今 近所に住んでるみたいで 燻製を作る道具を借りてここで燻製を作りに来たそうです。

久しぶりに体を動かす仕事をして感じたのは、お腹が減るという事。
修子さんと美幸ちゃんが夕食を作ってくれてとってもおいしかった💛

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美幸ちゃんの旦那さんも自分で事業していてウルトラマラソンが好きなかなり独特な人みたい。
是非会いたいです。

実は昨日会った瑞樹がこの田んぼの話を聞きたいと真一に話したら、
是非連れてきて下さいと
美幸ちゃんに このブログのURLを教えたら、真一はかなり長くて普通の人は全部読めないから
僕もそう思う読むのは変人だと言いました。(だってほぼそうだから)
(翌日 美幸ちゃんから 全部 読破したと連絡来ました。この子は見込みがあるね)

修子さんの出してくれたチーズがとても美味しくて、ワインを飲みたくなったけど車だから我慢しました。
泊ったらと言われたけど、明日は、出社日なので泊るわけにも行かない。ビールもワインも飲みたーい

最後はみんなで車まで来てもらい別れました。車を出すと真一がしばらく走ってきたりして!
帰り道は、久しぶりに自分の故郷に帰って来たみたいで幸せでした♡

玄米の収穫

夏草や兵(つわもの)どもが夢の跡
秋なのに、この俳句を思い出す。
荒地から田んぼを作り、田植、稲刈りに格闘した田んぼ。戦いが終わった跡地を見ていると、そんな芭蕉の俳句がぴったり感じられます。

今は、気持ちの良い秋晴れの中、そよいでいた稲も無く静かな状態。感無量です。

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2015年11月3日に全て刈り終った田んぼを見ていました。10月は仕事の忙しさとドイツに長期行く事になり、まったくいすみには行けなく、やっとこの日、いすみに来る事が出来ました。ドイツはいろいろな楽しい事、素敵な再会がありましたが、それは別で書きますね。

 この10か月の事が走馬灯のように思い出しました。

1月の荒地だった時、最初に見学した仲間のアコちゃんとケンGと3人で、大き目のワゴンを借りて東京から三人で車で来ました。

何故大き目のワゴンかというと、この田んぼでの刈取られた稲が、脱穀、乾燥、籾摺りを終わらせた玄米になっている為、それを運ぶからです。
一人で来るより、アコちゃんとケンGが一緒に来てくれると、楽しさ倍増です。
東京の渋滞を経て、5時に起きて玄米を炊き(前日から水につけてました)、みんなで食べるお結びを作り、車を借りに行き(早朝営業している場所は遠いのです)7時に東京を出ました。

何とか9時前に到着し、鶴淵一家に挨拶。

鶴淵一家は、今日 マーケットに行くので、朝に米を受け取ります。
真一、修子さんとお子さん(もう赤ちゃんじゃないかな?)、真一のお母さん
全員に挨拶をしてお米を受け取る

お米の保管庫から車の荷台に米を運ぶ。一袋30kgを何往復も!

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全部で何キロなのかな?数えて見ると30kg6袋と20kg1袋。

計算して200kg!!!

実際の僕の田んぼは一反まではありません。
8畝(はっせ)1反の8/10
1畝(いっせ)で無農薬無肥料でうまくやって30kgの収穫目標だとすると
8畝で240kgの収穫目標。

目標には届かない200kgですが、初めてでほとんど取れない可能性や、途中で困難な時に諦めたら0の可能性もあった中で、初年度200kgは大したものです。

(自分でいうのもなんだけど拍手~パチパチパチ)

あと少し収穫量を伸ばすとしたらと今年の課題を3点 真一に確認しました。

①田植えの時期が少し早かった。(僕が5月都内のお祭りで空いてないので、連休に強行してしまった事)
②長雨の影響
稲刈りの時期が早かったのでくず米が多くはじかれてしまった。

③中干しの不足
田んぼを乾かす事が出来てない為、歩く事が困難で、人を集めてイベントしても、一人で一日刈っても刈りきれず、土が乾かないので、機械も入れられず、刈り終えたのが、10月までかかってしまった。中干しの重要性、中干し出来てない時の稲刈りの大変さを理解してなかったのもあります。中干しのタイミングをもっと気をつけなくてはなりません。

など反省点は、ありますが、

200kgは凄い量!
無農薬、無肥料で田植え以降は、月に一回来ていただけですよ~

見て下さい。

この無農薬、無肥料で育った玄米!!

 

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最近 出張が多く、家で食べられる事が少ないので、この200kgはとてもプレッシャーです。
いろんな人に配らなきゃ!

大きな車で来てよかった。3人で来て、200kg積んでも余裕がある。

この収穫祭をどうするか話したかったが、今日は鶴淵一家がマーケットに出品するので、これから出かける。
なので話し合いは後日、メールか電話でとなる。

その後、出発までアコちゃん、ケンGと3人で刈り終った田んぼを見て回る。

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まだ古代米が残っている、次やるとしたら、古代米をやりたいななど話す。古代米は香も良く、せっかく作るなら希少価値があるかも

収穫の時期が遅い古代米、農家が一番忙しい時期とずらせるのも利点 

 

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これで、今日の田んぼの仕事は終わってしまった。
毎回、いすみに来ては 朝から夜までくたくたに、泥まみれになって働くのに
今日は田んぼの周りを歩いて車に米を積んだだけ。

じゃー今日は後は観光だ。天気もすごく良いし。
アコちゃん、ケンGと一緒に3人で、今日は後は観光をしよう。
こんな日があってもいいんじゃない?

鶴淵一家と記念写真を撮り、真一の運転の後をついてマーケットに行って見よう。

んっ???マーケットというので、市街に行くかと思ったら、ずいぶん人気の無い道をいくな。
こんな方にマーケットがあるんだろうか?

すると突然見えてきた大きなビニールハウスみたいな建物
ハーブアイランドだ!
特設の駐車場に入れるとそこでの案内のかかりをしていたのは、ブラウンズフィールドのミホさん。
当初から田んぼの応援してくれていた人だ。

ハーブアイランドは、過去に僕の大切な思い出の場所。こんな近くにあったんだ!

ここで房総スターマーケットを開催している。
胸が痛い思いで中に入ると、過去に見た静かな風景とは違い、お祭りのように活気あるまったく違う風景

 

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まったく違う景色に、僕の心も和らぐ。
アコちゃん、ケンGと一緒に中に入る。

真一が他の人と共同で店舗を出し、お結びを売っている。

少し歩くとなんとブラウンズフィールドのお店。
僕がいすみで田んぼをやる最初のきっかけになった人達だ!

初めて真一の家に連れて行ってくれたカヨちゃん、途中で見に来てくれて応援してくれてるデコさん。
懐かしい人達がいる。
歩いているとカトちゃんにも会う。
その他、田植え、稲刈りなどに参加してくれた人達に次々に会う。
まるで、収穫を受け取った僕の為のパーティの様だ。(本当は違うのに)
マーケットに来てよかった!

マーケットを後にしてアコちゃん、ケンGを送って帰るのに、アクアライン経由で帰る事とする。
一度見たかった木更津のアウトレットに立ち寄る。
沢山のブランドのお店が並ぶが、少しも心がときめかない。昔はアウトレットショップが楽しかったのにどうしたんだろう。
さっきの房総スターマーケットの方がとても心が躍った。
自分の価値観の変化かな?それともお金持ちじゃ無いからかな?
なんて考えて、何も買わずに高速にもどりアクアラインへ。

実は東京湾横断道路は初めて。なので、とっても楽しみ。
海ホタルに絶対行こうとお願いして、3人で海ホタルで休憩。
天気が良く絶好の夕日が見えました。

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アコちゃんとケンGがいるからこんな楽しい観光が出来たな!

一人で車運転しても、アクアラインなんて載らなかっただろう。
二人に感謝!

二人を送り届け、自宅のマンションに戻り、米200kgを車からエレベータを使って運び込む。
途中で会った住民は、何も質問せず、開のボタンを押し続けてくれたが
どう思っているのかな?

レンタカーを返して、今日の仕事は終わり。
今日は一日 楽しかった。
夜は真一と収穫祭の事や今後の事を打ち合わせを行う。
最近は仕事が忙しく、一人でやるのは限界。もっとグループを組んでやる事の相談をするが
話が終わらなく夜まで話しました。

今日も朝早かったから眠い。
しかも明日からまたずっと九州へ出張。
始発の飛行機に乗る為、4:30には起きないと!
これから2週間は東京に帰れない。
田んぼを始めた当時はこんなに仕事が忙しく無かった。
仕事の状況も変わり、出張が多いと今年の2月,3月,4月みたいな動きは出来ない。
月一回も動けない時も出てくるかも知れない。
来年をどうするのかが悩みどころです。

でも当面の解決しなければいけない課題は、200kgの玄米を誰に配るかです。

欲張りすぎたいじわる爺さんみたいです。

一人稲刈り

9月の2週目から毎週 出張が続く、名古屋、長野、九州、日本中どこにいっても雨。
秋雨前線の中、台風が何度も来て、日本中に被害をもたらしている。
5日に稲刈して干してきた稲や、刈り残して来た稲の事が気になっていた。
 
当初は、人でかれなかったらバインダーで刈ろうと話していた。
稲刈の機械は、コンバインが車みたいな大きさの稲刈機だが、バインダーは、手押し車程度
地面がやわらかすぎて、コンバインはこの田んぼに入れられないが、バインダーは乾かせば入れられるだろう。
ところが、連日の雨で地面が乾かない。
 
真一からも、まだそのままになっていると連絡が来ている。
9月のシルバーウィークも仕事が入る中、なんとか都合をつけて、9月22日に稲刈の続きをしに行った。
僕も仕事の予定と天気から行く日を決めたのが、ギリギリなのと、シルバーウィークの連休なので、人を集めてない。
今日は一人で稲刈しなくては。
この連休に入ってからやっと晴れが続いている。地面も乾いているかもしれない。
 
前日も深夜に帰宅しながら、5時起床。6時に家を出るが、またも睡眠不足。
総武線の快速に乗り直ぐに爆睡をして起きると都賀駅
やばい、千葉駅乗り越した!危うく成田に行ってしまう所だった。
茂原への到着が一本遅れると午後のバスしか無い。せっかく早く起きた意味が無くなってしまう!
すぐに上りの電車に乗り換えたら、千葉駅発の電車にギリギリ間に合った。もう一駅乗り過ごしていたら、間に合わない所でした。
茂原からバスに乗り、9時頃、真一の家に着くと、既に真一はいない。
彼も長雨で沢山の田んぼの稲刈が出来ず、この少しの期間の晴れ間に集中してやらなくてはならないので、必死なのだ。
 
直ぐに田んぼの様子を見に行く。まだ沢山の稲が残っている。

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・刈り残した稲は、まだ倒れもせずにがんばっている。稲刈して下さいという様子。
・天日干し した稲もそのままだが、この連日の晴れで乾燥している様子。
後で聞いたら、水分量がまだ多いから、もう1~2日 晴れで干しておいてから脱穀(だっこく)する。(もみを穂から、はずしてバラバラにする)
それでも水分量が多いから、その分は今年中に食べるくらいが良い。
長期間保存するなら、もっと水分量を減らさないとカビてしまうそうです。
 
修子さんとお母さんに挨拶をして
早速 着替えて、長靴を履き、鎌を持ち、一人で、稲刈に行く。
田んぼに入って歩くとまだ長靴のギリギリまで沈む。
しかもこの粘土の土で引き抜くのが大変 力を使う。
「あっ」次の瞬間 長靴が抜けて、靴下が泥の中にズブリ。
まだ始まっても無いうちに、足が泥まみれ。
これではとても作業出来ないと判断し、田植えで使った、田んぼ用長靴を履きに行く。
田んぼ用長靴は、抜けないが、既に長靴の中は、泥まみれで濡れている靴下。泣けてくる。
まだ稲刈始まってもいない。
 
5日と同じくらいの泥の中の作業。但し足がはまって動けなくなっても一人しかいないから、「きゃあ助けて~」なーんて言っても誰も助けてくれない。
黙々と足を引き抜き稲刈をするのみ。
歩けないので、足を動かさない範囲で体をねじりながら、刈り、稲は、泥だらけの場所に置けないので、プラスチックの箱に入れる。
周りに刈る稲が無くなったら、一歩踏み出す。
プラスチックケースが遠い。更に体をねじる。バランスを崩して転びかけ、泥の中に手をつく。軍手も泥まみれ。
プレスチックケースが直ぐに一杯になる。畦まで刈った稲を置きに行く。これも泥の中で足を取られながら行う。
前回 みんなで分担した作業を一人でやっている。この泥の中で非常に効率が悪い。
 
チョットやっただけで、今日終わらないなと思った。広大な稲と泥だらけの足元では、鎌だけで行うのは眩暈するみたいだ。
 
少し考えて、畦の近くからやって行こうと考えました。
理由
・刈った稲を畦に置くための歩く量が少ない。
・畦に近い場所は雑草が多いが、ぎりぎりまで稲を植えていて、雑草と稲が混ざっている。
 後で機械を入れるにしてもそこは、手が必要だろう。真ん中は、稲だけなので、真ん中を残そう。
・またバインダーを入れる為には、開墾当時から土が少なく乾きそうも無い水が貯まっている所は、どうせ手で刈らなくてはならない。
 その厳しい場所を刈ろう。
 
畦の近くを雑草とより分けながら、刈る。でも少し欲が出て、畦のそばだけで無く、少し置くまで刈ったりしている。
畦の周りを刈る前 畦がどこかもわかりにくい。

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畦の周りを刈った後、非常にすっきりしました。

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道路側の場所は、より雑草が多く、見ただけで手をつけたくないような状態でした。

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それでも根気良く刈って、雑草を抜いて行くと、稲が明確になって、すっきりしました。

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これらを続けていくときれいに真ん中に稲だけのエリアが残ってきた。

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11時半、2時間半でまわりをある程度刈った。 汗だくになり、田んぼに水を持ってくるのを忘れていて取りに行く。
 
すぐに戻ってきて、更に水が貯まっている場所を手刈りする。お昼のサイレンがなる。
とても終わらないので、続けている。
12:30頃、泥にとられた足を力一杯抜いて歩いているとなんと腿の裏側がつった。
ここの筋肉はつった事など無い。それも両足いっぺんにつってしまい、田んぼの真ん中で動けなくなる。
誰もいない田んぼの中で、どうしたら良いかわからずに、前屈をしたり、痛みが無くなるのを待つ。
痛みが無くなったが、3時間半やっただけで、体の限界がやってきた。
 
ここの所、出張が続き、せめてランニングくらいしようかとランニングシューズを持っているが、
雨が続き運動できない。運動不足の中年サラリーマンが、いきなり、この作業は体に無理があるかも。
腰も非常に疲れて来た。
 
とりあえず、真一の家に戻り、板を地面に敷いて横になる。
少し眠っていると、真一が帰ってきた。軽トラを貸してもらって、昼飯や水を買いに行く。
真一もこの晴れ間の作業が忙しく、時間が無い中質問する。
 
「とても、今日終わりそうが無いどうしよう。午前中 沢山刈ったが干す場所が無い、畦に置いたまま乾燥出来ないか?」
真一の答えは、
「今週25日まで晴れ26日にまた雨が降る。25日までに少しでも乾くように風通しがいいように刈って欲しい。真ん中に一列刈り風を通すとか。
また畦に置いたままは駄目、竹のあまりがあるので、それを組んではざかけを作り、わらで縛って干して下さい。
それが今日中に出来る量を刈りましょう。夕方 何とか時間を作り見に行きます」
との回答
僕は、「今日 やれるだけの事はやっておく」と話す。
真一とカトちゃんで他の田んぼの稲刈をしているが、とても大変そう。
稲刈だけで無く、乾燥させ、お客様への出荷などを一人でこなしている。
また直ぐに行ってしまう。
 
午前中 畦の周りの稲刈をやっていた作業は正解だった。雑草の生えてない真ん中の稲の間は隙間が多いが、
畦のまわりは、雑草と混じり、隙間が無い。
周りを刈った事により、すごく風通しが良くなっているように見える。
少なくても朝来た時とは全然違う。
 
1時半まで体を休めた上で、作業再開。
はざかけ用の竹を田んぼに運ぶ。
これを作る位置まで、稲を運ばなくてはならない。
午前中に刈った稲が、畦の周りに置いてある。
結構 大量にある。稲を一つの場所に運ぶだけでも大変。
運んでいるとネコのおじいさんがやってきて、いろいろ話をしてくれるのだが、余裕が無くあまり長く話しが出来なかった。
田んぼの端から端まで手にかかえて、崩れてきた畦を通りながら、稲を集める作業が終わってすでに3時近く。
ここから、束ねて、干すだけで、今日ギリギリかもと思えた。
一人稲刈は、
・刈る。
・刈った稲を移動する。
・はざかけを竹で作る。
・稲をわらで束ねる。
・束ねた稲を干す。
全部 一人で行わなくてはならない。
しかも、刈る作業や、はざかけを作る作業、干す作業は、泥の中との格闘をしながらの作業となる。
午前中 太腿がつったのに、それを休めている暇は無い。
5日みたいに、人が沢山いて、分担して作業する方が楽なだけで無く、楽しかった。
今日は、これだけの作業を一人でやるのはとても寂しい。
人がいる事の大切さを感じました。
 
よせばいいのに、こう考えながらも、昼休みに真一に言われた真ん中に風を通す為の稲刈が出来て無いので、それだけでも行おうとまた稲刈作業に入る。
やっぱり、真ん中は、泥の中を歩くのが多くつらい。刈って、運ぶのに時間がかかる。
でも時間が無いから、休んでられない。後少しで、風の通り道ができる。
うっ また 足がつった。カラータイマーみたいに、僕が動ける時間は残り少なくなってきている。
田んぼの中で立ちながら、回復させる。
トライアスロンの水泳に出た時に、海の上で海流に逆らって泳ぎながら、両足がつった事を思い出した。
あの時は、手で乗り切ったが、田んぼの上は手で歩くわけにいかないな。など考えていた。
 
なんとか風通しの真ん中の一列を作りました。

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その稲を全て運び終わったのが、4時半くらい。
これを全部干さなくては。
 
大量の稲があり、気が遠くなる。今日 干さなかったら、これらの稲を駄目にしてしまう。
まず はさがけを田んぼに作るが、既に足がふらふら、泥の中を歩くのが牛歩の動き。
 
はさがけを作り、わらで縛って、稲を天日干しする。
一人でやっているととても効率が悪い。歩くだけで大変。
5日も足場が悪かったが、複数人で、手渡しでどんどん干していた。
一人だとそれが出来ない。
 
欲張って、長い竹で沢山干す場所を作ったら、竹が大きくしなって、曲がってしまう。
また三脚を作った場所が傾いてくる。
なんとか助けようと三脚を支えに行ったがもっと倒れてきて、最後には僕の体も一緒に倒れてしまう。

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体はどろどろ。もう一度やり直し。
 
夏と違い日暮が近づいてくる。沈む日がまぶしいのでサングラスをかける。
真一のお母さんがお茶とお菓子を持ってきてくれた。
ありがたい。ここで一休憩。
お菓子をほお張りながら、作業再開。
 
竹を短めにして干していく。はさがけ足りるかな?
また竹をとりに行ってたら、時間が無いな。
間に合っても、この大量の稲を天日干しにする時間が無い。
 
焦って作業していると真一がやってくる。
はさがけがしなって、倒れた話を言うと、
・はさがけにばってん入れた方が良い⇒ばってんの意味がわからなかったのだが、真ん中にクロスして立てる支柱の事。
・三脚の三角が出来て無い、これではまた倒れる。
・稲を束ねる時に、下を揃えてないので、バランスが悪い。
・稲を集めて、畦に置いた時に、畦に立てかける様に置いているが作業がしにくい。もっと横に置かなくては。
などの注意点を教えてもらう。
はさがけを直そうとしていたら、
もう時間が無いとカトちゃんに電話をかける。
カトちゃんは米の乾燥作業をしていたみたい。
至急、手伝って欲しいとお願いして、僕と真一は束ねるだけ行い、カトちゃんにはさがけを直してもらう。
 
このはさがけを直すだけも泥の中大変。カトちゃんも長靴が脱げてしまいながらも、綺麗に作り直してもらった。
真一の稲の束ねるスピードは、速い。
夕暮れまでに間に合うか、もう日が沈んで当たりは暗い。と見えていたが
ふと気づいて、サングラスを取ると、まだ明るかった。
カトちゃんに、何か時間 得したみたい!と話して、真一がなんとか日暮れまでに終わると話してくれる。
 
束ねた稲をかける作業は、泥の中を歩くのは大変なので、真一とカトちゃんで二人で受け渡し作業を行う。

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僕は束ねて縛る作業に徹している。一つの作業だけしていると効率が良い。終わらないと思っていた稲がどんどん少なくなっていく。
 
一人でやるととても時間がかかる作業があっという間に終わってしまう。
 
なんとか今の竹の量でぴったり間に合い、真っ暗になる直前で終わった。
最後に手伝ってもらい助かった~
やっぱり、一がいると違う。
今日 もう二人くらい集められたら、終わっていたかもしれない。
 
真一が 後は何とかすると話してくれる
真一の家に帰り、着替えて、修子さんの入れたお茶を飲みながら、赤ちゃんと遊んでいると
真一は、作業しなくてはならない田んぼの一覧を眺めながら、作業の検討をしている。
やっと晴れたこの期間に作業を終わらせなくてはという事であたまが一杯みたい。
 
僕が「次の雨が降るのは26日だよね?」と聞くと、テレビをつけて、地デジのデータを呼び出し、週間天気を確認する。
なんと今まで26日から雨だったのが、一日早まり、25日から雨になっている。
 
呆然とする真一。修子さんと二人で、今年はしょうがない。晴れの間にやれるだけの事をするしかないよ。
と話している様子から、今回の長雨で農家も大変なんだとつくづく感じました。
 
疲れている彼に負担をかけたく無いので、バスで帰ろうとしたが、既にバスが無く、修子さんの運転で、真一が赤ちゃんと一緒に後部座席に乗り、長者町駅まで送ってもらう。
電車に乗り、上総一ノ宮までは、何とか寝ないようにして、そこで東京行きの快速に乗り換える。
 
体は限界で、すぐに寝てしまい、目が覚めたら、もう錦糸町。
僕の中でもやれる事はやりましたが、一人でやるものでは無いかも知れない。
体制を含めて課題があるなと感じています。

束の間の晴天 稲刈の日

9月5日土曜日 とうとう稲刈りの日がやって来た。

8月後半から雨が続き、今週も雨、来週もずぅ〜と雨なのに、奇跡的に今日は晴れた。
 
盆迄の灼熱の暑さと一変し、盆明けからの冷夏、長雨が続いていた。
稲の生育は遅くなり、水抜きしている田んぼは乾かない。
真一と何度も連絡を取り合う。
当初は、8月末の予定を、一週間延期。
9月5日にした。
8月29日最終確認、稲の生育より、田んぼが乾かない事が心配。歩くのが困難で稲刈り出来ない。
と聞いて
僕は、来週も再来週も雨が続く、ぬかるんでいるだけなら、稲刈りイベントしよう!
と答える。
この時、ぬかるんでいる事の大変さをまったく理解してない僕でした。
 
9月2日水曜、再度連絡が来る。稲の成長も悪い、5日を延期し来週にしよう!
と連絡。
え〜。来週から愛知、長野、長崎と出張を入る中、5日だけは死守してきた。
その為、それ以外は、予定が満杯!
イベントとしても、20人近く確保して、今週何回か聞かれて大丈夫と話していたのに、3日前に突然の変更は無責任では。
いろいろな思いが駆け巡りました。
「僕の責任で収穫が落ちてもいいので5日に実施する!」
この半年やって来て、かなりの時間とお金をかけて、田んぼを作って来た。
収穫で失敗するのは、今迄積み上げてきたものが崩れ落ちる気がしました。
自由に時間を調整出来無いサラリーマンには、無理なのかな?
サラリーマンでやる事の限界を感じてしまいました。
 
といっても今回はイベントとしても僕が主体でやるべきと前回指摘され
仕事の合間を縫って修子さんに当日のバーベキューの相談。
25人の人数の用意。
物足りない形は嫌なので、どれだけ買えば良いのだろう。
修子さんに野菜を買ってもらい
僕が肉だけ買ってくる事にした。特に肉は、学生が多いので、沢山食べそう。
今週、どこかで会社早く帰って、コストコで大量に仕入れよう。
そう考えてたのが、4日迄、大変忙しく、とうとう買い物に行けなかった。
4日も帰宅後も仕事して、夜中0時過ぎにやっと寝る。
 
そして9月5日 4時起床。眠くてたまらない。
でも、肉を買わなくては。
昨日迄の雨が上がっている。まだ曇りだけど、今日は晴れの予報。
梅雨みたいな気候の中の大切な晴れの日。
先ずは良かった。
 
シャワーを浴び田んぼの用意をしてから、まず24時間スーパーに出かけて、肉の買い物をする。
ほぼ売り場に合った焼き肉用の肉を買い占めて、電車に乗り、船橋のレンタカー屋へ。
電車で眠る予定が、レジ袋を大量に抱えて、邪魔になるので押さえてないと駄目で眠れない。
目がショボショボしてきた。
 
電車降りるとナオ、マサシと会う。
久しぶりにナオと会い、就職決まった話を聞いたら元気が出てきた。
 
今日は、学生達 9人乗せるので、2台借りる。
大きい車は僕の負担。イベントは、お金がかかる。
まぁ普段も往復に4,000円以上かかってるからその倍と考えればいいかな?
普段、昼ごはんを100円、200円を切り詰めたり、お弁当にしたりして節約しているサラリーマンにはつらい。
 
千葉工大の校門前に着くと、僕が今週誘ったカイリが来ている。大学は違っても4年生の同級生、魅力的なのでみんなと仲良くなれたらいいな。
工大は、いつものナオ、ユズナ、マイコ、カエデ、ヤスシ
 にアツシ、マサヤと若いフッ君
10人で出発。
みんなと会うの久しぶり。なんか嬉しくて眠気が吹っ飛ぶ。
途中渋滞もあり9:20に到着。
サスティナメンバーのカオル、アコちゃん、ケンG
カオルが茂原からバスで来たのは嬉しい。
朝早いし、乗り換え多いし、電車の時間も合わないし調べてみたらやっぱり行けないと言われたりしたのと、今回の参加者の中でも、公共交通機関を駆使してきたのはカオルだけ。
ありがたいね。
修子さんのお父さんとその仲間5人くらい、
近所の子連れのお父さんが来ている。
長靴が足りなく、僕の普通の長靴、田んぼの長靴を貸して、僕はダイビング用のシューズを履く。
 
カトちゃんと助手の青年がいてカトちゃんが稲刈りのレクチャーをしてくれた。
刈り方、ギコギコしないで一気に引く。
稲はじゅん手で持つ。親指に気を付ける。
ヘビに気を付ける
刈った稲の藁での縛り方。ねじってそこを裏返す。
みんなわかった様なわからない様な・・・
 
まず、田んぼに行こう!育っているかなぁ?ドキドキ。
田んぼに着いて、まぁまぁ実ってるかな?
左が僕の田んぼ、右は2週間くらい田植えが遅い他のオーナーの田んぼ

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良く見ると所々にまだ実ってない部分が・・・

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全体的に見るとこんな感じ

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もっと最悪の青田を想像してたので、少しホッとした。
田植えに参加したみんなも喜んでる。
 
収穫量は減るかも知れませんが、良かった。
 
畦の草もそれ程、生えてない。前回まで草刈り機で刈ったおかげですな。 
 
稲刈りの手順。田んぼに行って実践です。
まず田んぼの端から刈りスペースを作る。
 
そして稲刈り開始。
真一は、別の田んぼに行く。
こんな晴れた日は、少しでも自分達の作業をしなくてはならないのです。

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そこに、はさ掛けをする台を作りたい。(稲を天日干しにする台)
 
短い竹をロープで縛り、3脚を2箇所作り、そこに長い竹をかける。
藁で縛った稲を均等にかける。

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竹が全然足りない。

 稲を刈りながら、平行してナオとマサヤではさ掛けの為の竹を切りに行く。
竹を切りに行くところから、何もかも手作りだ。
稲刈りだけでなく後処理が、時間がかかります。
 
田植えをしているメンバーは・・・
あちこちで悲鳴。足が抜けない〜〜〜
そうです。甘く見てたぬかるみは、強力な粘土質の土の為、足を捕らえて離さないのです。
真一から刈った稲の上を歩くといいよと言われたが、稲の刈り後毎沈んでいく。
何しろ次の一歩がコントロール出来ない。
刈る時も、足を止めて、手の届く範囲を刈る。バケツに入れながら、次に動く一歩を考えて、バケツの周りで刈る。
バケツが一杯になったら畦まで持っていく。これも、抜けない〜の一苦労。
以前、稲刈りは経験があるけど、その時は、地面が硬く、その場に稲も置けたが、泥だらけになるので、その場に置けない。
一人ボディビルダーで、上腕三頭筋をお握りみたいに鍛えている人が、「ジムより辛い」と言ってる。
アコちゃん、ケンG、カオルは大丈夫かなぁ。
 
そして、はさ掛け作成班も、泥にはまって作業が進まない。
竹取班も時間がかかる。いろいろ人数が割かれて、特に泥の為、進まないのである。
こんな感じ。田んぼでのはさ掛けは初めてなので、いい感じ~

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その間に、私はバーベキューの用意、修子さんのお父さんと火を起こし、皿、飲み物、焼肉のタレ、焼きそばなどを買ってくる。場所の設置など。
 
12:30 田んぼから引き上げてきたメンバーは、みんな泥にはまったせいで疲れている。
今の時点で、2時間半で2割くらい完了、終わるかな?
 
お昼のバーベキューは、いろいろな人が、焼き担当になって頂き、非常にスムーズに進んだ。

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大量の肉、野菜、焼きそば、ジュースを全部、食べてしまった。
何とか、満足な量みたいで、これも一安心!
朝、大量の肉を抱えてきた甲斐がありました。
 
バーベキューが終わったら、14時近く。ここで数名帰り、午後は13人くらい。
ここから、畑の調査で2名抜けて、はさ掛けの竹取に2名抜けて、大分少なくなった様な。
でもまたサスティナのルーが昼から来てくれてた。
 
学生+サスティナ5名(僕入れて)、頼もしいね。

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ズブズブの泥の中、稲刈りをしていて、僕のダイビングブーツもはまって脱げてしまう。
もう裸足でいいや!
裸足だと刈った稲を真上から踏むと痛いので、横から踏むように気をつけて動く。
裸足だと少し自由。
みんなのハマッタ足を助けて回る。手も足も、帽子も、サングラスも泥だらけ。
4時過ぎて半分弱しか刈れてない。
しかも刈った稲が大量に畦に置いてある。
ここでみんなに稲刈りは終了させて、稲を縛るのと、竹を組んで、はさ掛けの台を作るのと
それにかけるのとを分かれて行う。

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これも泥にはまって動けない。かなりの時間がかかるが、刈った分はせめて干さないと!
ネコのおじいさんが見にくる。相変わらず、2匹のネコが周りにいるが、僕が近ずくと逃げてしまう。刈れない分は、雨が上がって地面が固まったら機械で刈りたいが、2週間くらい延ばしても大丈夫か聞く。
農家からみたらわかって無くてごめんなさい。
予定が空いてないのです。
全員の協力で何とか刈った分は、干すまで終わる。

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初心者からみたら、素晴らしい光景である。
 

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マイコがバラバラに落ちた稲を拾っている。
落穂拾いは、聞くのとその場で経験するのは違う。
せっかく育てた米を少しでも回収したいという気持を感じられ、もう終わりにしようと声をかけるのが、ためらうほどだった。
半分弱しか終わらなかった。今後 どうするかは、真一と天気に相談。
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 工大の田んぼは、来週に稲刈りなので、そのはさ掛け用に、カトちゃんと助手、ナオとマサヤがトラックで出かける。もう二人は竹取のベテランのようだ。
帰ってきて、カッコいいカトちゃんの助手の人の名前を聞く
何とカトちゃんの息子だった。ビックリ。いいなぁ、こういう親子関係。
洗って片付けて、着替えたらもう真っ暗。
9月は、だんだん日が短くなるなぁ。
 
みんなに最後の挨拶をしてイベント終了。
みんな泥んこだったけど、すごい楽しかったと話してくれた。
帰り一緒の大学生達も、疲れる〜など無く、楽しかったと話していて
やって良かった。
 
カエデ達が、谷津田を見せたいと話すので、車を回すと真っ暗。
ぼくは、車で待つことにして、大学生みんなで、iPHONEライトを使って見に行く。
大学生達で、肝試しをやっているみたい。
大はしゃぎで帰ってきたみんなに見えたか聞くと、田んぼは見えなかったが、星が綺麗だった。
それもいいかな。
 
この稲刈りは、いろんな思いがあったけど、この大学生達、来てくれた人達が、田んぼの楽しい経験を持ち帰ってもらえれば、僕も嬉しいや。
 
門の前で、みんなを降ろしたらエイちゃんが待ってた。
久しぶりー
「稲刈り終わらなかった」と話したら、
「たっぷり焼肉を食べてくつろいでいたからじゃ無いんですか?」
んっ!どうしてそんなシークレット情報をもう知っているのだろう?
 
連れてきた文系のカイリは、そのまま工大の研究室に行く勢い。
すっかり溶け込んだね。若者同士っていいねぇ。
 
車を返し、一人東京に帰る中での今日の反省。
 
稲刈りとしては成功して無いが、イベントとしては成功。
まぁ一つ成功してればいいか!と眠ってしまい、降りる駅を乗り越した僕でした。