The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

無常の雨 と 夏の思い出

2020年の10月の前半はひたすら雨が降ってた様な気がします。

 

田植えが緊急事態宣言明けの6月だったので、稲刈りも遅く9月終わりか10月初めで調整しようと真一と話していました。

そして参加者と調整の上10月10日土曜日にしました。
その前の週台風が発生し、関東地方に向かってきました。雨も降り続きます。

天気予報を見てましたが、10日がもっとも千葉県に近づく日となりました。これほど毎日雨で、当日は台風の大雨。

私達のたんぼは、ぬかるみが大きく、雨が降り続くと歩くのも困難になる中、稲刈りや竿に干すのは、大変な重労働になってしまいます。

5年前の体力がある時でさえ、途中で竿ごと泥の中に倒れてしまったり大変な思いをしてました。

ましてや台風 これは中止しかありません。

 

 

延期を再度調整して、1週間後の17日土曜日にしました。

もう稲刈りのぎりぎりの日です。この日は多少の雨でもやろうと!

ところが、この週はずーと雨、しかも17日は一番の大雨、気温は12月並みの10月一番の最低気温
手伝いたいという子供のいる家族もいたのですが、風邪を引かせてしまうと大変なので、中止宣言をしました。

17日は、2週続けてこの調子で すっかり気落ちしてしまいましたが、主催者としてこれで諦めるわけにはいかないのと午前打ち合わせに出て欲しいと頼まれて、雨の中ですが、一人でいすみに向かいました。

一人でできる事や10月初めの予定が中旬以降になってしまったのでしっかり打ち合わせしないと

真一の家に着くと、20代の若者二人がユウヘイ君とトモちゃんが来て、田んぼのコミュニティを来年以降どうしていったらいいかをお昼まで話し合う。

若い人の考えは新鮮だ。どう作業をシェアしていくかを考える。組織に属したり、ものを所有する自分の世代とは違う!

 

打ち合わせ終わってから真一と二人でくつろぐと 寒い雨の中外に出る気がしない。

「ヒデさん 顔が疲れているね」と 今週はいろいろ忙しかったので、疲れているのを見抜かれました。2週続いて雨になってしまったがっかりもあります。

今後の天気予報を見ると来週もずっと雨だけど21日水曜だけ晴れ この日にやるしかない。

水曜だと誰も応援はもらえないから真一と二人になるかも知れない。

真一の作戦を聞いていた。

あの田んぼは一度水を抜いて乾かしたけど、非常にぬかるんでいる場所があるので、機械を入れるのは怖い。一度スタックするとそこから抜け出すのに1日がかりになってしまう。

しかし、2人で手で稲刈りはとても終わらない。

よって稲刈機コンバインを入れ機械で刈る。

その場合

1.ぬかるんでいる場所を事前に確認し、危ない場所は手で刈る。

2.出来ればもう一人くらい揃えてスタックしそうになっても手伝える様にする。

(一人っきりでぬかるみが深い所だと本当に不安で出来ないそうです)

 

なお手刈とコンバインの違い

 

手刈の場合

1.竹を集めて、稲を干す為の物干し台みたいなものを田んぼに作る。

2.刈る(手で)

3.刈った稲を束ねて縛り、物干し台につるす。

ここまでが当日できる作業

3.5 乾いてから、運ぶ

4.脱穀(もみを稲から取る)

5.選別(不要なゴミともみを分ける)

6.更に乾燥器にかけて(湿ってるとカビてしまう)

7.籾すり(もみ殻を取る)

でやっと玄米になる。

白米にするには、更に

8.精米(ぬかと胚芽を取り除く)

をする。

 

それがコンバインの場合。2.刈る、4.脱穀、5.選別を一気にやってしまう。

物干し台につるすなどの作業が省ける 魔法の機械なのだ。




そこまで話したら、寒さと雨でもうその日はやる気が無くなってしまいました。

5年前 ここの田んぼを作った時は、真冬でも雨が降ってもへっちゃらだったのに、当時の元気さが信じられないです。

真一が「今日は温泉行こうか!」と。ナイスな提案をしてくれて すぐにのってしまいました。

やぎのえさをやってから行くという事になりやぎの餌をとりに行きました。

雨の中かっぱを来て、近くの畑の隣の雑草を取りに行く。つる状になった草を沢山とってました。これがやぎは好きらしい。

 

一応 田んぼの様子を見て来よう。

田んぼを見ると雑草がまるで生えて無く、稲も倒れて無く、黒米が実っています。

f:id:rice2015:20201029213133j:plain

10月17日の雨の中の黒米の稲の様子


ブログに書かなかったのですが、夏に雑草取りをした甲斐がありました。

今年の夏は、コロナの為、千葉の海水浴場は全て営業停止 海岸近くの駐車場はロープが貼られて停められなくなってました。

 

夏にも海水浴を兼ねて子供たちが遊べて雑草取りもするイベントを考えていたのですが、東京の感染者が増える中、イベントを中止にして、一人で来て雑草を刈ってました。

水の調整が利いていて、かなり雑草が少なく良い感じでした。

f:id:rice2015:20201029212742j:plain

7月の様子

f:id:rice2015:20201029213641j:plain

稲の間には草がはえてない。(僕たちの田んぼ)

あぜや周りは相当生えていたので、手や草刈り機で刈ってました。
Damienも草刈り機で手伝ってくれて、かなり助かりました。

f:id:rice2015:20201029214825j:plain

Damienの自走式マシン

f:id:rice2015:20201029215245j:plain

右が除草剤を使った畔


夏の雑草取りも貢献していると思います。

この時の草刈り機は田んぼの畔を刈れる様に斜めにも刈れるすぐれものです。

日本の機械メーカーはいろいろなものを作っているんだと感心します。

ただしいろいろな斜面 障害物を避けなくてはならなく、力を使います。ヒデさんはかなり斜面を追い込んで刈ってくれたと言われましたがかなりくたくたになりました。

f:id:rice2015:20201029214536j:plain

あぜの草刈用マシン

 

 

他の田んぼもついでに雑草を刈ってみた時の写真です。

f:id:rice2015:20201029213859j:plain

あぜ道 草刈する前

f:id:rice2015:20201029214039j:plain

あぜ道 草刈した後

また真一の田んぼは無農薬なのですが、除草剤を使った所は畔の様子がまったく違います。

夏は草刈以外は、海水浴もバーベキューもしなく後半から雨ばかりで終わってしまった気がします。コロナの中の寂しい夏でした。

話は10月に戻って せっかく来たのだから田んぼのパトロールに行きました。

田んぼを見に行く時、作業はしないので油断して、普通の運動靴で行ったら、途中のぬかるみにくるぶしまで埋まってしまいくつもズボンもびっしょり泥だらけになりました。

冷たい雨にも濡れながら、やぎの餌を確保しているほんの15分くらいで冷え切ってしまいました。

ただ山羊は、この草をむしゃむしゃ食べる。かわいいー

人間には必要の無い雑草を食べるやぎ。食べている姿が不思議でした。

f:id:rice2015:20201029215609j:plain



身体は冷え切ってまま車に乗って、九十九里の方にある温泉に行きました。

露天風呂に真一と二人でつかりながら、長話をして身体はすっかり温まり、疲れもとれました。

 

温泉を出て真一と別れて車に乗り込み週間の天気予報をもう一度確認する。

f:id:rice2015:20201029215759j:plain

10月18日 日曜以降のいすみの天気



火曜から曇りになり雨が止み、水曜は晴天 この2日間で田んぼの水も抜けてコンバインが入れらるといいなぁ

冷たい雨の中を車で走りながら晴れる様に願ってました。