生き物が循環する田んぼ
無農薬の田んぼの草取り
6月7日の田植え以降、稲が伸びるまでに 2回は草取りをしたいと6月23日と7月5日に決めておいた。
今日6月23日は、平日なので僕だけで草取りを行います。
事前に真一から
「深水保っているので、草はかなり抑えられています」
といううれしい連絡
これは一人でも大した作業で無いかも知れないと思って
この日は、10時に行くと連絡する。
早めに行ったら9時半についてしまった。
修子さんと8月の一泊をどうするかなど話をしていると真一が帰ってきた。
腰の調子が悪いらしい。
実は僕はマッサージが得意です。昔 空手を習っていた時に、技は習得出来ませんでしたが、マッサージを覚えました。
(空手で一番大変だったのは、柔軟体操です。特に又割りがきつかった・・・)
早速 真一に寝てもらい 得意のマッサージでほぐす。
いつも力仕事をしているので、彼の身体はぜい肉が無い。
マッサージが終わったら、何か視界が広がった気がする。
と話してました。
二人で早速 田んぼを見に行くと いつもの草一杯の横切る場所がきれいに刈り込みされている。
畑として使われるかも知れません。
田んぼに着きました。
なるほど~ 水が一杯で雑草が生えてない様に見えます。
一回り歩いたら、端だけ雑草が生えてます。
真一から説明される
「水を一杯にしていると雑草が生えにくくなりますが、ザリガニが増えます。水を少なくするとザリガニが抑えられますが、雑草が増えます
今後 どちらにしますか?」
ザリガニは、稲を切ってしまう。今も少し切られた後はあります。しかし全体に雑草が生えるとその管理の方が大変なので
二人で話し合って、水を多くして雑草を抑える方針で今後も進める事にしました。
この真ん中の田んぼは、上の2つの田んぼからの水が流れてくるので、多少の雨が降らない期間があっても
水を保ち続けます。
周辺に生えている雑草を取るだけなら午前中に終わるので、午後は上の田んぼの雑草とりをしようと決めて雑草取りに取り掛かりました。
足袋を履いて田んぼの中に入る
昨日までの雨が上がって、今日は曇りだけど気温が高く、水も冷たくなく気持ちいい。
ここは、雑草を除く水田除草機は入れられないので、全て手で抜いていきました。
蛙が泳ぎ、水蜘蛛が逃げる中を雑草を抜く。やはり稲より背が高い雑草は抜きたくなります。田んぼが綺麗になりだすと、優先しなくていいと言われた稲から離れた端も抜きたくなり最後は、全て抜いてしまいました。
その間 真一は、畔の雑草を機械で刈ってくれたので、雑草がとり終わった田んぼは本当に稲だけの綺麗な田んぼとなりました。
農薬を使ってないので、この手間が必要です。
昼になったので、休憩で戻りました。
修子さんが、かえって来るまでいろいろ二人でいろいろな話をしてました。
印象的なのは、彼にとって、今回の田んぼを含めて、上下の田んぼは貴重な田んぼだと語ってました。
今まで機械があまり入れたくない(柔らか過ぎて)田んぼでしたが、それが良い話でした。
完全な排水が出来ないので、冬も水が残り固い地面が出来ない。
他の田んぼよりは、排水が良くて冬は乾田となり固い地面になる。そうなると水で生きていた生物は一度死んでしまう。
この田んぼは、冬の間も生き物が生きたまま一年を循環している貴重な田んぼなんだ。
だからこの田んぼを守っていきたい。
なるほど、排水が完全に出来ない不完全さがいいんだ!勉強になります!
確かに冬に渡り鳥が訪れる様な場所でした。
僕が彼の足裏マッサージをしている時に修子さんが戻ってきて、その仲睦まじい様子にあきれていたかも知れません。
二人で昼ご飯を食べて午後の作業
上の大きな田んぼを見ながら説明を受ける。
半分まで水田除草機は入れてある残り半分と手前の横に植えている所を草刈を行う。
説明したら、彼は別の用事で戻り一人での作業を始めました。
この田んぼは最初に私が開拓して思い出深い田んぼ。深い所と浅い所が不均一にあり、浅い所にかなり雑草が生えているのが見える。
水田除草機を教して行くが、稲の間の雑草は取れない。あまりにも大きくなったものも取れないので手で抜いていく。
午前中に手で抜き過ぎた為、握力が無くなってきている。
雑草が多いので、押すのに力がいる。天気が晴れてきて暑い、汗が流れる。
しまった水を持ってくるのを忘れた~
途中で出るのもいやで続けていると喉が渇いてきて限界になってきました。やばいかも・・・
そこに、Damienが友達と散歩して来ました。
Hi Damien, Do you have a water?
と声をかけると
ジュースか水か、聞いてきて
水と答えると、ソーダ水か水か聞かれたので、
Only water
でお願いすると待っててと 家にもどって行きました。
Damienの庭に行き 待っていると なんと 水差し一杯に、氷が一杯入っている水を持ってきてくれました。
何と親切な人なんだ!!!
コップくらいを想像していたので、期待以上の差し入れに感謝です。
彼は、近所の外国人の友達を集めて、またバーベキューをしていました。
水を飲むだけだった僕も中に入りました。顔も服も泥だらけの酷い恰好で
冷たいたっぷりの水を飲み続けて、勧められるがままバーベキューも一つ頂きました。
オーストラリアのバーベキューは一つ一つがBIGです。
このまま休憩したい、ビールを飲みたい気持ちを抑えて、残りの作業に戻る。
真一も戻ってきて、草取りが終わった畔を修正していく。
水田除草機を押しての除草をしながらそれで取れない稲の間の雑草は手で抜いてました。
それらが終わり、最後に田んぼの周りに残った草を手でとってました。
ここら辺は成長と関係無いかもしれないけど、何か綺麗に仕上げたくて・・・
全ての作業が終わり田んぼを眺めたら あぁー綺麗 素敵
肉体労働の達成感はいいね。
みんなで植えた苗も順調に育っています。
身体を洗って、着替えて真一と話していると尋ねてきたのがみゆきちゃん。新しい命が育っています。前回より少し元気になって良かった。3月に一緒に作業していた時には想像もしていなかったです。修子さんと同じく、僕が訪問すると新しい命が生まれるかも
綺麗な田んぼを思い出すと帰る車の中でも何か達成感がありました。
お風呂に入ってベットに入ると 手の草刈で握った手のひらの疲れがしびれるくらいで、疲れているのに中々寝れない。
目をつぶると草を抜いている景色が浮かんでいました。
身体を回復させる為にプロティンを飲み 排水が不完全の為、生き物が循環する田んぼの夢を見ながら眠りました。