The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

みんなで田植え2020

コロナウィルスでいつまで続くかわからなかった緊急事態宣言が5月25日解除となる。
それでも世の中は元に戻る事は無い。ソーシャルディスタンスを保ち、三密(「密閉」「密集」「密接」)を避けながらSTEP1に移行する。
ステップ1は50人以下のイベント開催が可能となった。
これを受けてみんなで田植えをするのを6月7日 日曜日に設定する。これがぎりぎりの日。この日が駄目なら今年の田植えは諦めるしか無い。
その時に真一には余裕持ってもらう為、彼の田んぼを手伝う為
5月24日 緊急事態宣言が終わる前の日に田んぼの手伝いに行きました。
午前は手押しの除草を行い、午後は、機械での田植えの手伝い。ビニールハウスから苗を軽トラで運び田植え機械に受け渡す。
田植えの機械を見ていて、本当に日本のメーカーは凄いなと感心しました。
田んぼのぬかるみの中を進んでい、狭い田んぼで切り返しができる、一定の間隔でそこに田植えをしていく。
あれ程 泥だらけになっても壊れない耐久性。
もちろん真一の機械の操縦も上手くなければ、一定間隔で隅々まで植えられない。職人技に見え関心してみてました。

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そして6月7日の前の週
1週間前の天気予報は、7日は雨。しかもその日だけ気温も低く寒い。
なぜその日だけ寒い予報
参加者からも問い合わせが入る。寒くて一日雨なら中止にしよう。
子供も来るので、このコロナの時期に風邪をひいたら困る。
何より、今回の参加者のほとんどが都会の人。田植え経験など無い人が多い。
寒くて雨でつらい思いをしてほしく無い。楽しい経験をして欲しいな と考えてました。
ただ約束しているので僕だけ行って雨の中植えてこよう。
緊急事態宣言もあり今年はうまく行かないという気持ちで4日木曜は気分が落ち込んでました。
ここの所雨が降らないのに、なんでその日だけ雨なんだーー
5日金曜になり天気予報が動いて来て雨が午前で止みそう。ただ気温が低い、まだこの予報がどちらに変わるかわからない。雨が長引いたらどうしようと思ってました。

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雨が降りませんようにただ祈るだけ
 
そんな中でも真一から連絡。
「田んぼは周りだけ耕運機を入れてトロトロにしているが、真ん中は不耕起で固い 苗の植え方が変わるけどいいか?」
 ⇒大丈夫 おまかせします。というか耕運機と不耕起とどう成長が違うのかが見れて面白そう!
「6月に植える苗は黒米になってしまいます、大丈夫か」
 ⇒大丈夫 おまかせします。というか普段と違う米でおもしろい!
なんとかみんなでやりたいなー
6日土曜の天気予報は更に良くなり、夜の雨が朝6時に止む。午前曇りで午後は晴れ。気温も寒く無く良い状態に変わりました。

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やったーと思い翌朝が早起きなので、寝ようとすると
夜はバケツをひっくり返した様な豪雨 雷も鳴っている。遠くから来る人もいるので、朝5時に天気のチェックをして最終連絡を回そうと雷鳴る中寝ました。
6月7日 朝4:30に起きる。昨日の豪雨は終わっていて雨も止んでいる。予報は変わらなく午前曇り、午後晴れとなった。
早速 関係者に連絡する。
今回 参加者 大人14名、子供6名、赤ちゃん2名
家を出る時間にはあれほど大雨が降ったのに路面がまったく濡れてない。寒くない気候です。
車で直接来るメンバーがほとんど、会社の知合いが電車で来るので途中の駅に迎えに行き
いすみに集合
行きの車の中は、緊急事態宣言後 久しぶりに会った会社のメンバーなので、会社の話で盛り上がりあっという間でした。
9時半集合で5分前くらいに到着 
既についているメンバーがいて、車の駐車場所、着替える場所 トイレなどを案内する。
僕以外全員初めてのメンバーなので案内の最中に遅れて到着する車があり、
今日の手順を真一と確認したり、行ったり来たり駆け回ってました。
10時過ぎに着替えも終わり、全員そろって田んぼに移動。
田んぼに移動。
真一がロープを準備している間に、植える苗を今日の田んぼに移動
そうだ今日のお弁当。奥さんや子供を連れてくる人数が読み切れず、当日対応しようと思っていたので、
その場で人数を確認して修子さんに電話。近所のお弁当屋に聞いてみてもらう。
まず苗が沢山置いてある田んぼに行く。
別の苗があったり、成長が違うので、ヒデさんが管理して移動してとなり、男の人を呼び僕が田んぼから運びだすので、それを今日の田んぼに持って行ってもらう。

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苗をとりに田んぼに入り畔まで今日使う苗を移動する。
ととても深い場所で足を取られながら重たい苗を運ぶので転びそう。
既に下半身は泥だらけになってしまいました。
男グループに苗は運んでもらい苗箱から苗の塊をちぎって田んぼに投げ入れる
前半の作業場所に投げ入れて、みんなが田植えの最中に苗が手元にある様にする。
田んぼの真ん中に苗を置く為に、遠くにも苗を投げ入れる。
高く苗を投げるが、根が重いので水の上に必ず根から着地する。
投げるのは気持ちいいが、水が跳ねるので、途中の苗の補給は手のリレー受け渡しで回してもらったりしました。
真一から田植えの説明。耕してあるトロトロ層は軽く土寄せするだけだが、不耕起の層は土が寄ってこないから手で寄せて下さい。

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歩いた所は凹んでしまい植えにくくなるので、植える前のロープより先の部分はなるべく歩かない。
などの説明と実例
その後、赤ちゃんをかかえているお母さんと写真を撮る係のYokoさん以外は 全員ロープに一列に並んで 僕と真一がロープを持って田植え用意。
みんな中々田んぼの中に足を入れられない。

f:id:rice2015:20200609135334j:plainしかし田植えの為 思い切って田んぼに裸足や靴下で入り歓声があがる。

虫が苦手な子が、アメンボや蛙が泳ぎ、ザリガニがいる中に入っていく。
田植えスタート、一列を全員が上終わったら、ロープを30cmずらして次を植える。
30cmは両脇で測る道具がある。この列と列の間の30cmの隙間がそろっていないと除草がしずらくなってしまう。

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一列の中で一人5,6個所 植えていく。

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初めての経験の人が多くてみんな楽しそう。泥に足をとられてうまく歩けない。深くて大変な場所とそうで無い場所がある。子供と大人でも違う。
これをみんなが自然と調整する。子供の場所を変えたり、幅を調整したり。知らない人同士でもこのチームワークの良さ。
楽しそうに協力しあっている姿を見て、良かったと
最初は、1列終わるのに時間がかかって、ロープ役の僕が余裕がある時に、Damienがやってくる。Yukikoさんにも挨拶
今日は娘のBirthday Partyで 午後にバーベキューをやるそうだ。
写真担当のYokoさんに紹介する。彼女の体当たりEnglishで盛り上がったりして、途中、同じ写真だけだから、彼の家を訪問したりしていました。
だんだん順調に進んで来た時に、修子さんがやってきて、近所のお弁当が全部休みだった。
後はスーパーランドを見てくるしかない(たった一つあるスーパーです。ランドとついてますが、遊園地ではありません)
売り切れると行けないので、ロープを任して軽トラックを貸してもらってスーパーランドに行く。
まだお弁当が残っていた! スーパーで売り場に出てた数少ないお弁当をほとんど買い占めてしまいました。
それをもって田んぼに戻り、ロープ移動を行う。
あれ写真係のYokoさんと赤ちゃんかかえたお母さま方がいない?
Damienの家でくつろいでお話に花をさかせていたみたい。
まぁ途中の写真を撮り続けても同じ光景だし
 
大分進んで来た。午前 曇りだけど 暑くなく寒く無くちょうど良い気候。
田んぼは台形に形で前半は面積が多いけど後半は少なくなる。
半分まで行った所でどうしようかと真一に聞いたら ヒデさん決めて下さいというので、
11:30だけど みんな疲れるといけないので、後3列で昼休憩と決める。
(後で聞いたら、みんなまだまだやれるみたいでした)
真一が見て、稲が列に沿ってない場所や浮いている場所があるので修正をお願いされ入るが一人ではやりきれない。
一回 全体が終わってから大人が全員入って修正を行う事とする。
YokoさんがDamienと話して彼の庭にお弁当を食べる許可をもらい 田んぼの横で食べる予定が彼の素敵な庭に移動。

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体当たりEnglishのYokoさん、英語の得意なSuzyや奈緒ちゃんが入り英語の会話が飛び交う。

行きなり昼ご飯がインターナショナルに変わってしまいました。
Partyの用意をしているAussieなグリルの横でみんなお弁当を食べながら会話していました。
Damienの庭はこの前から更に進化して、子ヤギを飼い子供たちはそれを見に行ってました。

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僕が感動したバスを改造したキャンピングカーなど見てみんな大興奮。
すっかりオーストラリアの雰囲気になった所で休憩終わり田んぼに戻る。
午後は最初に真一を呼んで、自然栽培の米を作っている事、彼の田んぼの1から始めたなどを話してもらう。米だけで無く、次世代につなぐ環境などを考えている志を彼は話てました

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田植え体験はどこでも出来るけど、この志を持っている田んぼの体験や話が聞ける所は少ない!
みんなからの質問も出てちょっとしたワークショップでした。
そして、午後の田植え開始。
みんな一度休憩すると再度開始するのに時間がかかる。午後は、晴れて日差しが強く暑くなった。午前中に頑張って終わらした方が良かったのではとの声も出るがしかたないです。
やりだしたら、午前予定があり午後に駆け付けたYuichiが入る。みんな午前が大変だったんだよーみたいな笑い話が飛び交う。
午後は、隣でBirthday Partyが始まり、クラブ音楽が鳴る中の田植えを行う不思議な環境でした。
真一が予定あり抜けてロープを任せると みんなは管理職に昇進だとか話している。
田んぼがだんだん狭くなり仕事量が減ってくるので、抜けて行く人をリストラと話している。
子供も大人も一体感あって変わる分担量を自然にこなしていく。
最後はロープ担当を子供がやりたいとなり、変わりながらやってました。
僕はロープをやりながら、足りなくなってきた苗を供給していました。
だんだん狭くなる残り部分に逃げ込むアメンボ達
子供も大人も虫も泥沼も平気になってしまう。とても天気の良い午後でした。

f:id:rice2015:20200609133505j:plain用意した苗もちょうど良く終わりました。

 

そして完了した田んぼを見ると列に外れている苗や、取れて浮いている苗がある。

その後の修正を説明して、大人全員で田んぼに入り、修正。
みんなでやる話しながら笑いながら行う。バランス崩した人に「転べー」など(^^

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大人全員でやると修正も短時間で終わり 非常に楽しい。一人でやるのと全然違う!
最後にきれいに植えられた苗が並んだ田んぼを真一に確認してもらって今日の田植えは終了となりました。
 

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周りが耕した部分、真ん中が不耕起の部分
みんなで真一の家に戻って、手足を洗い、着替えを完了して集まり最後の挨拶をする時にふと気が付きました。
まだみんな自己紹介もしていない。
丸くなって、一人ひとり自己紹介と今日の感想を話してもらいました。
みんな楽しかったみたい。子供たちも楽しそう。やって良かった。
これから稲刈りまで、ずっと楽しくやれます様に。
最後に真一と修子さんが挨拶して今日の田植えは完了しました。
真一の姿はウッディみたいとはなしてました。

f:id:rice2015:20200609134216j:plain緊急事態宣言を乗り越え

当日の雨を心配していたのがうそみたいに、楽しい田植えとなり良かったです。
やっぱり沢山の人と一緒にやるのは楽しい。
人とのつながりが、喜びを持ってくるのを感じました。
帰りは子供も疲れているので東京まで車で送って帰る時、大人たちも海水浴帰りみたいな疲労感でした。
それでも久しぶりに都内のドライブも楽しい。スカイツリーを見て、レインボーブリッジを通り夜景を堪能しながら帰りました。
泥だらけの田んぼ、インターナショナルな昼休み、都会のドライブと長い一日で 家に帰った時に疲れ果てて、泥の様に眠ってしまいました(酔って、あるいは疲れて、正体なく眠ることの意味です)