補植
最後に僕の田んぼ
突然の復田?
5月2日の田植えが終わってから、職場、通勤場所が変わりプライベートも忙しく、真一とも学生達とも連絡もとってなかった。
田植え
2015年5月2日 今日はいよいよ田植えの日だ。
2015年サスティナメンバー 1名
カオルを車に乗せてきてくれた人 1名+子供1名
美味しかった。お腹一杯。
午後の作業に入る。この調子で行けばすぐに終わってしまいそう。
余裕があるのと午前は人が多く田植え定規待ちで交代を待っている人が多かったので、学生に畑に少し人が行ってもいいよという。
代かき
4月29日 今日はやる事が多い。(いつも多いのだが)
・田植え前の最後のチェックと修正作業。
水の入り具合、畦の修正、代かき、水の出口作成など
・田植えイベントの準備
カオルの呼びかけで手伝いに来てくれる人がいるので、その前の用意。
(その人達の長靴、作業用手袋も買わなくてはいけない)
・学生達のサポート。
今まで手伝いと研究をやってもらっていたが、今日は研究作業中心に集中する
学生から真一になるべく負担をかけさせないように僕がサポートしたい。(真一は、田植え前の準備作業のピークである)
ナオの稲、ユズナの畑、谷津田調査
なにより水が入っているかの不安が大きい、
サラリーマンである自分は、昨日の仕事でも連休前に片付けなければならない課題を思い出し頭が一杯になる。
本当は、会社に休日出勤して仕事したいくらいだけど、休日を空ける為、残業で遅いから寝不足でもある。
津田沼に向かう朝早い電車の中は、少しでも体を休めないとと気持ちを切り替える。
津田沼からは、またまた日産キャラバンで6人で行く。
ナオ、ユズナ、マイコ、カエデ、ヤスシの最近の定番メンバーだ。
祝日だから混むかと思っていたが、渋滞は少しであり、9:30頃にはついた。
午前中は、ほとんど学生のサポートの作業
まず谷津田の調査班を車で送り、どこを調査するのか確認しながら、今日出来る事、許可を得たほうが良い事を確認し、連絡についても確認して戻ってくる。
もどってきたら、少しでも自分の田んぼを確認したい
水が入ってる~
戻ってきてナオの研究用の苗箱の育苗プール作りを行う。真一は他の田んぼに出かけるから、これは僕が教えてやらなくては、この前の経験を元に、ナオに教えながら、一緒に作る。
まず枠をノコギリで切る所から。
ビニールをしいて木枠と鉄パイプで囲む
2つづつの苗箱の水が混ざらないようにしてミニプール育苗が完成。
水が入った所
・ユズナの畑の位置決め
今回カメラの調子が悪く、まず文章だけアップします。
僕の田んぼを見ると水を入れてくれて、26日の畦塗りの効果か結構貯まりだしている。
畦の部分は、頑丈そうに見える。少し安心。
真一は、田んぼをいろいろ回って非常に忙しそう。
水を入れてくれているので、今日作業しなくてはならない場所があるみたい。
また連日、やる事が一杯で、疲れている様子。
その中でもなんとか今日、僕の田んぼに代かきでトラクターを入れると言ってくれる。
非常に申し訳無い。
手伝える事が無いかと聞くと 僕の田んぼの下の田んぼの水路側の畦を補修するのは
と提案され午後は、まずその作業。
見ると他の畦に比べて 結構つぶれている。
畦塗りだけで無く、まず土を積まなくてはならない。
土を積んでそれを隙間無いように良く押して畦を作る。
土の土台から作るので、スコップで積む作業から始まる。
根が細かく入っている土を切り積む作業からなので、結構時間がかかる。
学生達が入れば早く終われるが、今日は研究に集中させてあげたい。
僕一人でスコップとじょれんを抱えて作業を行う。
これは、午後一杯かかっても終わるかな?
紹介されて、作業の手伝いをしてくれると言う。
彼女は地元の人で、完全予約制のカレー屋さんをしているそうだ。高級フランス料理みたい!
早速、畦作りの手伝いをしてもらう。
力のいる土を積む作業を僕が行い、アッコちゃんには、土を足でまず崩して、どろどろの粘土状にして、それをじょれんで寄せて押して畦の状態にしてもらう。
2人になると作業ペースが速くなった。またアッコちゃんは仕上げが丁寧。
最初に土をあげて、崩す作業、仕上げる作業を土が固まる前に行ってしまうと水が漏れにくそうな畦になる。
2人いてよかった。なんとか午後で終わりそう。またこれを丁寧にやらないと後で水漏れで困る畦になってしまう。
今まで何度か畦作りを行い、これを学んだ。
僕の田んぼの畦を最初からやり直したいくらいだ。この時は、一人で今日の3倍の量を1日でやるなど速さを追求し丁寧さにかけていた。またじょれんを今ほど上手にも使えてなかったのを思い出す。
また僕の田んぼが後回しになってしまった。他の人の田んぼの方が丁寧に作ってる。アッコちゃんの女性ならではの丁寧な仕上げで立派な畦に生まれ変わった。
横目で僕の田んぼ見ながら、気にして作業をしてると
アッコちゃんに、「何で田んぼを始めたの?」と聞かれる。一言で言うのがとても難しい。
美食家でもなく、素材にこだわりはあまりない。マクドナルドやコンビニ弁当も食べてる。料理はあまりやらない。就農を志してる訳で無い。考えた末に出た回答。
「日本の食料自給率を上げる為」
別に輸入に反対運動するわけでも無い。外国のもので好きなものもある。
子供達の為に、食料自給率130%のデンマークで見た豊かな国にしたい。
まず、自分で出来る事をする。
耕作放棄地を手がけた事。
自分の田んぼ以外も手伝う事。
も その思いが根底にある様な気がする。
学生達のサポートするのも同じ。
この様な経験、サラリーマンをやりながら田んぼを作る自分の背中を見せて、微力ながらも、将来、こんな活動に関心を持ち、色々な事にチャレンジして、助け合う心を持つ社会人になって欲しいからだ。ここでの身体を動かす楽しさ気持ち良さも感じて欲しい。
なーんて考えて答えたが、聞いた人は、多分⁇だよね。
そんな畦作りと平行して、水の出口作りも行っていた。
僕の田んぼを見ると、どんどん水が貯まり湖みたいになりだした。
水の出口を作らないと畦が壊れてしまう。
水の出口だけ先に作る。
板を切り揃え、畦を切り、板を入れる。細い板を何枚か組み合わせして水の調節が出来るようにする。
畦を切ると水が流れ出す。
板の隙間から水が漏れるので、板を入れたら、土で押さえる。
もう夕方、やっと畦作りが終わった時に、アッコちゃんが「水路の水が増えているみたい」
ここの水路に水が流れないようになっているはず。水路の水が増えているとしたら、僕の田んぼから漏れているんだ。
焦る気持ちでチェックをする。僕の田んぼは湖みたいに水が満杯。まるで湖。
下の田んぼの水の量は増えている気配が無い。
増えているみたいなのは、水路の水だけ。
となると水路側の畦が問題か?
暗くなる中、水路の水の流れをチェックする。風が流れと同じ方向に吹いていて、流れているのか風によるのか良くわからない。ほんの少し流れているような気もする。
そこから想像して、可能性のある所に畦塗りをする。
そんなに大量に流れているわけでも無いのと、今 畦ぎりぎりまで水を貯めているせいかもしれない。
各地を回っていた真一のトラクターが到着。代かきが始まる。
水を少しでも維持する為、水の出口を畦の一番低い所ギリギリまで上げて貯めるように言われ、出口の修正をしたいが、夕方に谷津田にも行かなくてはならない。
まず谷津田に行き、みんなの作業を確認して戻ってくる途中に真一から電話
「代かき終わったけど、出っ張っている所は、トンボで慣らしておいて」
真一は、次の田んぼに行く。もう夜なのに、後2,3時間は作業が続きそうで、会えないで帰る事になる。
職業の田んぼは、面積が大きく大変だ!
戻ってきて、もう夜で暗い。僕もまだやる事一杯。
田植えの為の買い物をコメリに行かなくては!水の出口の修正!トンボをかける!
まず、コメリが閉まらない内に買い物に行く。
キャラバンは大きすぎて、駐車の出し入れに時間がかかるので、今日 初めて会ったばかりのアッコちゃんが地元なのと車が小さくて機動性が良さそうなので、コメリに連れてってもらう。
手袋と長靴を探すが、コメリは小さくて品揃えが悪い。
カインズホームに行けばもっとあるかもとなるが、ここから片道40分かかると言われるともう時間が無い。
修子さんと電話しレンタルできる長靴のサイズを確認し、後自分の長靴を貸せば何とかなると思い
作業手袋だけ買って戻る。
こんな買い物も時間がかかり、22時のレンタカー屋が閉まるまでに返却する限界に近づく。
時間が無いが、水の出口のチェックをして修正をしなくてはならないと走って田んぼに行く。
暗い中、畦の周りを確認する。水路の付近が一番低い。
水が入ると平行に高さがわかるので、高低がチェックできる。
一番低い畦に合わせた、水の出口の高さに修正を行う。
もう片付けて帰らないとならない。学生達も片付けに入っている。
トンボは、次の土曜日に来て、最初にかけよう!
僕の田んぼの水が抜けないかの心配を残しながらも、5月2日の田植えはちゃくちゃくと進み出している。
もし、田んぼの水が抜けてしまったら、下や横の田んぼでやる事になってしまう代替を考えてはいるが、
どうなる事やら。
なんとか21:30頃にレンタカーを返せて間に合った。帰りが渋滞が無かったので、良かった。
やり残した感があるが、まずは無事故で戻って来れたので、ほっとする。
帰りの電車では、本当に疲れていて眠くて、熟睡すると大幅に乗り越しそう!
何とか電車で寝ないように駅まで起きて家に帰った。風呂に入り汚れを落として直ぐに寝よう。明日はまた会社なので、疲れを残してはいけないのだ。
水漏れ
4月25日 真一からのメッセージ
育苗プール
伸びが遅く短いどっしりしている方
上げてプールを作る。
全体的に白いシートの立ち上がりを整える。特に角の納まりは重要。
みんなで畦塗り
4月11日 午後
(この辺りからみんな一部名前が違うかも知れません。
広がって作業して、僕も作業してみんな同じ黄色い合羽を着て、作業中はかがんで後姿しか見えてません。
千葉工大のメンバー、違っていたら指摘して下さい)
まず、最後の水を流す水路
やっぱり、雨で水が流れている!流れの悪い所がわかる。
土管の深さからきちんと流したい
まずこの水路はジョーとカエデ 「先生の作った水路を完成させて下さい」と遺言みたいな指示をするが
実はこれって凄く楽しい。
溜まっている水が作業するほどドンドン流れ出す。
大人の水遊びだ!
ジョーは歩いてくる途中も、体動かしたいと話していて、カエデもスコップが力強い。
この楽しい作業はまかせて、他のメンバーをつれて移動する。
僕の隣の田んぼの畦作り、ここも畦が崩れているので、畦を作り直す。
畦を高くしてなるべく高く水が入るようにする。
稲は少しでも葉が出れば伸びるので、水は高く留まった方が良い。
この田んぼは、先週一人でやった僕の田んぼの畦の1/3くらいの長さなので、ここを6人でやればすぐに終わるのでは
僕と カトちゃん、ユズナとヤスシ、ナオとマイコとそれぞれ分かれて組になり一方がスコップで土を断ち切り、もう一方がじょれんで土を上げならす。
ここでも女性陣にびっくり、ぬかるむ田んぼも力作業も物怖じしない。
マイコはスコップで穴を掘り、ユズナはじょれんでの畦の仕上げがうまい。
これらは力も使うはず。腰も入っているな。
「ここでの腰の入れ方がうまいと安産になる。修子もそうだった」と真一。なるほどスポーツジムよりも良いかも知れない。
この田んぼにもかなりの巨大な根が隠れていた。
ここは男の仕事。ヤスシとナオで根を掘り返す。
こんな大きくビクともしないもの「抜けるかな?」と話していた。
しかしヤスシとナオで抜いてしまう。
困難を切り抜けるのは、非常に達成感がある。ゲームだってそうでしょう。しかもリアルだぜ!
なんか楽しい仕事をみんなが楽しそうにやっている様子を見ていると
どんどん楽しくなってきちゃう。
最後の畦の仕上げは女性陣に任せて下の田んぼへ移動
中央の田んぼの畦は、真一と新しく午後から来た農業体験収穫オーナーの鈴木さんが仕上げている。
鈴木さんは、桑田・ブラウンズフィールドの近くに住んでいる。
一番下の田んぼをどうするか真一と話し合う。
土が少なく、水路や畑へのトラクターの道を作れない。
そもそも水路は何の為に必要か聞くと、秋に稲刈りの時に、水がありぬかるんでいる大変なので、水を抜く。
一番下の田んぼは、上の田んぼの抜いた水が集まってしまう。だから直接水が入り込まなく逃がす水路が必要。
なるほど。水が入っていて大変でも稲刈りが出来ればいいのだな。
一番下の田んぼは、千葉工大の実験用に僕が契約しているから、水が抜けなくても良いと決めた。
水路を作らない。その分田植えスペースが増える。
小さなエリアなので、稲刈りの時は、足元がぬかるんでいても、パワーで稲刈りをすれば良い。
と決めて、一番下に畦をを作り、水を貯めるようにする。
そこより下側を畑へのトラクターの通路にしよう。
一番下の畦を作る。全身メガネまで泥をかぶりながら物怖じもしないヤスシ。それでも土が少なくやっと出来た畦を見た真一は、崩れてしまうかもと言われた。
上の田んぼの水がそこから抜けるのを心配している。
まず上の田んぼの水路から簡単に流れないように水門を上げて
一番下の田んぼの一番下の畦は、鉄壁の畦を作ろうと、残ったメンバーで土を別の場所から運び畦の上塗りを続ける。
上の田んぼの畦が終わり、その後に谷津田にも行きたいので、下の畦を後30分と時間を決めて全員で行う。
たよりになるぅ。なんて行動力があり、前向きに作業をするのだろう。
まったく今時の若者は!(←違った意味で使ってしまいました。)
なんとか厚い畦が出来た。まだ乾いてないので、硬く無くやわらかい。
次までに大丈夫かな?早く乾いて硬い畦になって欲しい。
畦で水を止めて、水路では抜くと小さなダムが出来る。大人の砂場遊びだ。
仕上げになり作業が少数になると皆んなそれぞれの作業に散らばる。
真一、カトちゃん、ナオ、ユズナは、ビニールハウスで種まきの続き、マイコは、水の調査。いい関係だなー。
ほぼ、畦、水路がここの田んぼ全面できあがった。
畑のエリアの木も抜こうと思っていたが、これは次回に回そう。
ビニールハウスに呼びに行き、調査の機材も片付けみんなで撤収。みんないい顔、楽しそう。
真一と鈴木さん
一度作業を止めて真一の家に戻る。
16時には谷津田に行きたい。日が暮れてしまう。
真ん中の畦も出来た。真一と鈴木さんが作った畦が一番綺麗かな?鈴木さんは帰るのでこれで別れる。
軽トラに真一と かとチャン
キャラバンに僕とジョー、マイコ、ヤスシ、カエデが乗る。
思い出してみると、マイコ、ヤスシ、カエデは谷津田調査が第一目的だったのだ。
ナオとユズナは、種まきからの実験をしたいので、ビニールハウスに向かう。
谷津田に着き車を降りると、カエルと鳥の声がより大きい。
やっぱり谷津田は一味違うね。
奥深く入っていく道も前回よりも緑が増えた。
というか、道も畦も雑草だらけになり夏は大変だよと真一が言う。
秋に袈裟懸けに使った竹をみんなで片付け、雑草を抜いている。
谷津田は、田んぼの中のおたまじゃくしや、生物が多い。
水面が低い為、見ると水の出口がかなり削れていて、低くなっている。
ここを畦みたいに復旧させなくては!
「力仕事やりたい人~」と声をかけると真っ先に手を上げたのがマイコ
スコップを渡し復旧作業をしてもらう。
みんなで手伝うとあっと言う間
ここが塞がると急に水位が上がってきた。今まで地面に出ていた場所が水に沈む。
ここは山からの水が沢山流れ込んでいて、水が豊富なんだ。
水が豊富なのは良いが、山に降った大量の雨は谷津田に集まり、畦や水をふさいだ場所を壊してしまう。
良いことと悪いことは表裏一体なのである。自然とはそういうものかも知れない。
学生達が真一に研究したい事を相談するので、まず周りを見てみようと
奥の方の山の境目のあたりを見学していく。
僕とカトちゃんは、ひたすら雑草を抜いている。
だってまだ田植えする前に大きな雑草が栄養をとってしまうのはもったいないじゃん。
上部には耕作放棄されている田もあり、そこも学生達が見学して説明をうけている。
ここまでで1時間も立ってしまいもう17時である。
残してきたナオとユズナに種まきで協力してあげる事が真一は気になってカトちゃんと軽トラで先に帰る。
僕はこれから調査をしたいというマイコ、ヤスシ、カエデとサポートのジョーと一緒に残る。
調査を始めた時間が遅かったので、早くしようとジョーが言うが、5ポイントは必要などやり取りがあり、
それから30分くらい調査作業を行う。
僕はひたすら、田んぼに生えている雑草を抜いていた。
もう抜く雑草も無くなった頃に、調査も終わった。
みんなで戻るとまだ種まきの作業をしている。4ケースだけナオの実験の種まきをくわえさせてもらったみたい。
真一も米オタクなので、実験などと聞くとうれしそう。ナオの結果が楽しみだ。
ナオの作業を待つ間も、真一先生に講義をうけている生徒達。
ネコのおじさんとその奥さんも来て種まきを楽しみにしてくれている。
挨拶をして真一の家に帰る。
もう暗い中、道具を片付ける。雨水のタンクで長靴を洗うエコにも感激してた。
着替えて車にのり、キャラバン部隊は、真一の家に別れをつげる。
真一から見たら、台風が来て去っていくみたいな騒がしさだったのではないだろうか?
帰りの高速も空いていて、運転は楽だった。
学生達は、それぞれの目的の研究内容も出来たり、真一に相談できて満足していて、
更に、農作業体験も非常に楽しかったらしく、車の中でも話が弾んでいた。
朝は、初対面でぎこちなかった新メンバーも大分打ち解けて来たように感じました。
自分も楽しかったし、みんなが楽しくて本当に良かった。
大学まで学生を送り届けて、津田沼から快速に乗った時にどっと疲れがでた。修学旅行を終えた先生の気持ちがわかるような気がします。
「生徒にけがや事故が無く良かった。」緊張から開放されて、電車で気持ちよく熟睡しました。