The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

補植

今週は仕事が忙しい。6月に長期の出張となり、その用意といない時のリカバリーで大変。土曜日もチームのメンバーは出ている所、僕は予定があるから(田んぼ)日曜に仕事すると行って土曜日を休んだ。
しかもこの疲れている状態から、金曜に仕事が終わってから飲みに誘われて行ってしまった。家に帰って早く寝ればいいのに、ストレス溜まっていて飲みにいってしまう。おやじのサラリーマンだね。
 
2015年5月30日土曜日 前日 飲んでも朝は早起き5:30起床。
7時には、学生達と津田沼で集合だ。
今日のメンバーは、ユズナ、ナオ、マイコ、カエデ、ヤスシ
もうおなじみのメンバーだ。
 
いつと違うナビの案内。東金自動車道の大宮インターで降りる?少し走ると外房有料道路。
 
なんかいつもよりも近い、早い。しかも高速道路代が安い。
いつもは、東金から圏央道で茂原に行ってたよりもショートカット
これからはこの経路で行こう!
 
高速を運転していて体調の変化に気づく。異常に疲れが溜まっている。
なんか帰りの運転みたい。これはおかしい。
仕事が忙しかったからかな?トライアスロンに向けて空いている時間は泳いでたからかな?でも一番は、前日飲みに行ったからでしょう。
 
真一の家に着く。
ナオは、今日まで育てた2つの苗床をチェック。
肥料で無く、触媒みたいなものの作用で根の育ちが全然違う。
一つは、根がはみ出るくらい!

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もう一つは根が少ないほう

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これを今日田植えするが、まだ午前は事前作業があるみたい。

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真一はすぐに草刈の作業に出かける所。
今日 やりたい事を学生達や僕から一通り話す。
「苗が結構ざりがにに切られちゃってるから補植を手伝って欲しい」と言って、軽トラに乗って出かけてしまう。
僕もすぐ車で谷津田チーム マイコ、カエデ、ヤスシを谷津田に送る。
谷津田に着くと夏に向かう自然の勢いを感じる。草が伸びて来ている。
3人は、研究のための調査が主なので、荷物を運んだら、すぐに車にもどり真一の家に戻る。
一人で車に乗っていたら、再び訪れた疲れた感じ。なんかやばいな。
朝方は少し涼しく長袖を着だったのに、今はすっかり晴天。夏の日差しの中働けるかな?
真一の家について、ユズナとナオは、これから植える苗に実験用に何かしている。
僕は自分の田んぼが不安になってすぐに見に行く。
工大の田んぼは水が漏れてない。
その向うの将来畑にしようと話していて何もしてなかったエリアはビックリ。
背より高い雑草で覆われている。この前までは芝生程度だったのに、こんなに変わっちゃうの?

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その他の田んぼも手で植えられた様子が見える。
真ん中の田んぼだけまだ田植えしていない。
みんなの田んぼを見ながら、最後に僕の田んぼを見る。
順調。雑草も生えてない。

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と道路の向うで草刈している人が見える。
ネコのおじさんだ。
すぐに挨拶に行く。「東京から来たのか?大変じゃなぁ」と話してくれる。
おじさんの持っている草刈機を見たら初めて見る草刈機。回転する所が鉄の刃でない。ナイロンのひもみたい。

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「これで草が刈れるんですか?」
おじさんは実演して見せてくれる。
すごい!草がどんどん刈れる!

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一通り草刈機を見せてもらってから、田んぼにもどる。
順調に育っている。
欲を言えば補植したくなる場所はある。

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これってきりが無いんだよね。
いつもなら、これから作業に入る所だが、ちょっと待った。まだ体の疲れが取れてない。
真一の家に再び戻るとユズナとナオが作業中。
二人に「チョット車で休むよ」と言って、運転席に座り、水を沢山飲む。
少しだけと思ってシートを倒して目をつぶる。暑いが窓を開けていて風が入ってくるから我慢できるかなと考えている間に眠ってしまった。
 
サイレンの音で目が覚める。12時だ!なんと10時から2時間 お昼寝してしまった。お昼前だからお昼寝でも無いか。
午前にユズナとナオが使った計測器を谷津田に届ける約束だったので、それを受け取り車を走らせる。
 
こっこれは!
凄い快調!元気100倍!2時間寝ただけで、体調が良くなってしまった。
体の調子がいいと運転も楽しい。窓を開けて入ってくる田園風景も輝いて見える。景色が変わった。
ただの寝不足だったのか。
 
谷津田の風景も鳥の声も非常に新鮮に聞こえる。みんなはもうご飯は食べたそうなので、一人でシートに座って谷津田の自然を感じ、みんなの調査の風景を見ながら、ご飯を食べる。
 

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でもあんまりゆっくりしてられない。午前は僕は何もしてないんだ。
 
急いで食べてもどってから、工大の田んぼにあった苗を運び、自分の田んぼの気になる所を補植を始める。
しばらくしたら、真一が来て言われる。「その苗は、違う品種!そこに植えちゃ駄目。」
なんか苗が長いなと思っていたら、古代米の苗みたいで、収穫の時期が違うみたい。
まだ端に少し植えただけだったから「まあ 先に刈り取ればいいか」と言われる。
 
もどる時に、僕の隣の田んぼがザリガニで切られてしまっていると話してくれる。みると大きくなくなったミステリーサークルが所々にある。
去年復田した田んぼで、去年はこんなにいなかったらしい。無農薬で、冬季湛水してるので、自然循環がうまくいって、えさも豊富にあり、増えて来たみたい。
「ヒデさんの田んぼも来年は増えるよ」
「どうしたらいいのかな?天敵を放すとか、カメとかをペットショップで買ってきて」と僕が言うと
真一は、「外来のものを持ち込むという考えは合わない。今回は水位を高く保ちすぎたから、ザリガニが増えた。水位を下げると、ザリガニが生息しにくくなる。素早く動けなく、鳥に食べられるようになったりする」
今は水位を下げたから補植しても大丈夫」
 
なるほど。天敵を外から持ち込むという安易な考えだったかな?
カメをペットショップで買って来ようかという発言が物凄く軽かったかも知れない。自分も言いながら思ったほどだから。
 
各田んぼを見ながら、工大の田んぼ、水位が深すぎるから少し水を抜かないと。朝言ったけど、水が抜けるのに時間がかかるから。経験しないとわからないよね。」と話しながら、家に戻る。
ナオに水を抜く為に畦を少し崩そうと話し、スコップを持って田んぼにもどる。
僕は何も手伝う訳では無いが、水が抜けた時に、今まで作った水路を通って流れるのを見たいだけなんだ。

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かなりの水が、エイちゃん達が作った水路を流れ、最後に滝のごとく落ちていた様は、爽快であった。
 
それらをした後 ユズナとナオが昼ごはんだったので、少し一緒に話す。
最近料理を始めたから包丁の使い方などを話すとナオが詳しい。ユズナは料理するとは思っていたが、ナオも自分で作る事の方が多いという。最近の大学生 男子は立派だな。自分で作った方が安いという理由もあるみたい。
 
その後は、隣の田んぼの補植に徹する。僕以外のオーナーの田んぼだから、ザリガニに切られてこんなに苗が無い所があったら、かわいそう。何とかしてあげたいと思ってひたすら補植を始める。
端の深い方は、補植というより、ぜんぜん無くなっていて、最初からの田植え状態である。(向う側が僕の田んぼ)
 

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今は、体は元気一杯。午後 ひたすら田植えを続ける。2往復もした所で、真一がやって来て一緒に田植えを始める。
何でもズート草刈をやっていて、振動が大変なので、少し草刈を止めて田植えを一緒にするそうだ。
 
二人で田植えをしながら、いろいろな事を話す。ひさしぶりに真一とゆっくり話しているような気がする。
何かすごく楽しい。足りなくなった苗を投げて渡す。
すごくリラックスしている5月末の田植えでした。
 
ずっと話していたかったけど、真一は、今日真一の仕事があったんだ。何時までもつきあわしちゃいけない。
「後は俺がやっとくから、仕事にもどっていいよ」と言って、一人でまた田植えを始める。
僕の田んぼはここと比べれば、順調。隣の田んぼもそうなって欲しい。とにかく今日やれるだけ補植しよう。
大きなザリガニは少ないが、小さなザリガニは沢山みかけた。
稲を切られると聞いたら、バルタン星人に見えてきた。
「フォー、フォッ、フォッ、フォー」声が聞こえるみたいだ。
一人でやっていてそんな事を考えながら、補植を続けた。
一番 酷い所は補植できたが、まだ残っている所で、17時のサイレンが鳴る。
真一が来て、ここまでやれば、助かったとなり、きりのいい所で一度終わらす。
 
戻る時に、工大の田んぼを見るとまだ田植えを始めた所
谷津田メンバーを連れて帰り手伝わせるからと話して、谷津田に向かう。
 
真一も軽トラで一緒に行く。谷津田に着き、真一が学生達と話すと土壌の事、生物の事のオタク的会話についていけない。
ヤスシは、小さな水中生物の名前も知っていて、マイコは、白と緑のシマシマの幼虫を「かわいいー」って言って手に乗せて撫でている。

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生物部の世界。
その後、この谷津田の近所に一緒に挨拶に行く。
そんな事をしていて、直ぐに連れて帰る予定がすっかり遅れてしまった。
 
工大の田んぼを見ると、田植えはまだ半分くらい。
「ユズナ 今日畑の作業もしたいと話していたけど終わったの?」と聞くとまだこの後だと言う。
連れてきた3人に手伝ってもらうにもユズナが動けないといけない。
 
「田植えを僕に交代して」と言って、ナオと僕で田植えとして、ユズナは畑に関する作業をやってもらう。
午後はずっと田植えとなった。
 
工大の田んぼが終わり、もう日が落ちようとしている。19時まで明るいのはありがたい。
畑の作業も終わったみたい。畑は条件を変えてひまわりを植える実験。
今日は種をポットラックに蒔いて、次に畑に移植する。

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ひまわりにしたのは、実験で真一に手間をかけさせないため。成長したら、水やりしなくても育つが、種からだと水やりは、必要なので、手間がかからないようにポットラックに種蒔きをしているみたい。
 
作業をしていると写真が全然撮れない。
日が完全に暮れる前に、田んぼを撮影する。
工大の田植えした田んぼ

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 自分の田んぼ、今日 補植した田んぼ

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最後に僕の田んぼ

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最後までカエデが土や水の分析をしている。
 
みんな終わった後、真一のお母さんが作ってくれたリンゴパイを食べる。卵、米粉などが全てここで作ったもの。
すごく美味しい。
疲れがとれる。でも午後はこれだけやってもあまり疲れてない。
午前の2時間の休憩が利いてる。
 
帰りの車も体が快調で、運転も楽しい。
しばらくするとみんなが騒ぎ出す。
「何か大きな地震があったみたい」
「山手線は止まっている」
「メールで大丈夫?って連絡が沢山入ってくる」親から電話もかかってきたりしている。
関東は大きな地震があったみたい。丁度車に乗っている時だと思うが、誰も感じてない。
世間の話題から取り残されたみたい。
 
世間の地震とは関係無く、無事に津田沼まで着き、今回は、船橋競馬場前のニコニコレンタカーに車を返して、京成で家に帰る。
 
高砂で乗り換えて都内に入ってきたら、急に電車が止まった。動かない。地震の影響みたい。
やっぱり大きな地震だったんだ。
家に帰れたのは、0時近く。
本当に大きな地震だったんだ。
一応 メールなどをチェックするが、僕には誰からも 大丈夫? というメッセージは無いのが、寂しかったです。
まあいいか。実際に地震は感じなかったし。
便りの無いのは良い便り。
少し使い方が違うけど・・・

突然の復田?

5月17日(日曜)いすみに向けて車を走らせていた。この日に行くのは想定外で、2日前の金曜、夜中に谷津田に行く事が決まったのである。
 

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5月2日の田植えが終わってから、職場、通勤場所が変わりプライベートも忙しく、真一とも学生達とも連絡もとってなかった。

一つ変わった事と言えば、5月の連休中に調理道具を揃えて、翌週に友達から男の料理を教わった。この一週間、会社での昼ごはんを食堂でする以外は、ほぼ自炊を続けてます。コンビニ弁当もファーストフードも食べてない。僕にしては奇跡的である。
今後、田んぼで自分で作った米が出来た時に、生活が自炊が中心になってないと意味が無い。その為の用意でもあります。
すると不思議な事にファーストフードが、食べたく無くなる。自分で作った方が美味しいかも。
 
5月14日木曜日、学生達も谷津田、工大の田んぼに田植え、畑など5月にいろいろやりたいと言ってたし、僕も一度田んぼを見に行こうかと真一に電話をかける。
「今から調整して月末あたり学生達と行こうかと思っているけど」
すると真一は、「17日って聞いてる。谷津田で、畦作り、水路作りなどをやってぎりぎり6月中旬の古代米の田植えに間に合うか?月末なんかじゃ間に合わない」との返事。
僕が何もしてなかったこの半月に何かが進んでいる。
エイちゃんに確認するが、僕の理解力不足で良く状況がわからない。
現場を見てなくて、判断出来ない。事件は現場で起こっている。
とりあえず、一人でも週末に行ってみよう。
15日の仕事が終わり、夜になってから、学生に向けて「16日土曜か17日日曜のどちらかでいける人がいるか今日の22時までに返事下さい」と連絡すると、この緊急のメールにも関わらず17日に3名行くとの返事があり、日曜日に4人で行く事にした。
 
16日の土曜日は余裕が出来たので、先週教わったノートのメモを見ながら料理の練習をしていた。
油の少ない鳥のから揚げ、大学いも、きんぴらごぼう。
ところが、(多分水が入っていた)から揚げの鍋が爆発し、その横で硬いごぼうを切っていた包丁が滑り、小指に食い込んでしまった。血が止まらない。けっこう深い傷。そんな中でもなんとか料理を作りあげる。
初めてのから揚げ、大学芋、きんぴらごぼう。

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なんとか絆創膏だけで止血したが、何かやるとすぐに傷が開いて血が出てきてしまう。
明日 運転は大丈夫だが、農作業はできるかな?
手が泥だらけになるので、100円ショップで炊事用のビニール手袋だけ用意する。
 
5月17日 日曜日 そんな状態の中、いきなり集まった学生3人、ユズナ、ナオ、ヤスシを連れていすみ往復の弾丸ツアー。僕も明日 会社だし、学生達も朝から学校。あまり遅くならないようにしようと話して出かけるがどうなる事か?
 
高速に入ると、今までで一番道路が空いている。なんと9時到着。
真一と話す。「もしかしたら、僕の田んぼを作った時のように草原を復田するの?!!!」今既に出来ている田んぼを手伝うのでは無くて、その上の耕作放棄地を復田するの?
うすうす予感はしていたが、僕が1月末から4月にかけてやった事をこれから1ヶ月でやるという話のようだ。
面積も少なく、人数も入れば出来るものだろうか?
考えていても仕方ない。さっそく着替えて谷津田に行く為、車に詰め込む荷物の準備を始める。草原をまず刈り取らなくては、草刈機を用意してもらい、スコップシャベルや、草を集める道具がある。学生達の調査の道具もある。
4人でマーチに乗り込みこの荷物を全て持っていく。
2往復と言われたのだが、すぐに現場で作業に取りかかりたいので、無理して全部詰め込んだ。
かなり無理がある。草刈機の刃が顔の横にある。みんなに支えてもらいながら、安全運転なら谷津田まで行けるでしょう。
 
谷津田に着く。鳥の声、自然の雰囲気が一味違う。山合いに来た落ち着く感じをみんなで味わう。奥に入って行き、今回の現場を確認する。一面の草原である。

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どこまでが耕作放棄された田んぼなのかわからない。まず場所を確定させなくては。すぐに草刈機のエンジンをかけて、草刈に入る。これは、経験の無い学生にはやらせない事にしている。怪我をさせてはならない。作業中は近くにも来ないように車の中で言い聞かせる。
昨日の包丁の傷は何とか収まっている。
谷津田の草原は、よりうっそうとしていて、蛇とかいそう。田んぼ長靴、長袖、長ズボン、サングラスで作業に入る。
 
草刈機のエンジンをかける。冬はチョークが必要だったのに、今の時期は無くても快調にエンジンが指導できる!
草刈を始めると あれっ。1月に初めてやった時は、すぐ絡めてしまったり、下手だったのに、結構上達している。
 
まずは、棚田と思われる段差がありそうな所を探りながら、田んぼの周りを一周草を刈る。

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これで大きさは確定した。0.3反前後、程度か?
 
次に水路につながりそうな所の草を刈る。山に降った雨が集まり流れる自然の水路があるが、田んぼよりも低い場所にある。この水を引き込むのは難しい。
学生達は、土の調査をしたり、いろいろ検討していたが、畦と水路が作れるかをまずやって見て感触をつかんだ方が良いとなり、スコップで水路を掘り始める。

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今回は学生に自主的に判断してもらうのと、僕が小指に怪我をしているので、土木作業は手伝わないで、僕は草刈に徹していた。と言っても、草刈だけでも大変である。
晴れたので、長袖、長ズボンでの作業は暑い。車に沢山作業用荷物を乗せる時に下ろした荷物に水が入っていた。水が飲みたい。水路の水をのんじゃおうかと考えながら作業している。
今後は、夏日が多くなるので、必ず水を確保するのは必要です。反省。
草刈は、約7割は出来た。

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水路作成もここまで掘れば水が呼び込めるという確認が出来て来た所で、お昼となる。

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とりあえず一度 休憩。
 
昼ごはんを食べに戻る。真一と修子さん、修子さんのお父さんと一緒にお昼ご飯を食べる。アウトドアで食べるのはいいね。真一のお母さんの作ってくれたおかずも美味しい。
真一は、まだ今月は休み無く代かき、田植えを続けているみたい。大変だ。
水路を小川の位置まで掘ろうとしている事を言うと「小川を土のうでせき止めて水を呼び込めば良い。あまり直接流れるようにすると台風の時に大量に入り、畦を壊してしまう。豪雨は本当に大変なんだ」
と聞く。
 
午後になって、谷津田に戻り作業開始。僕は草を刈る。学生達は汗まみれで水路を掘っている。今時、水を呼び込む為の水路を掘る力作業を経験する学生はいないでしょう。かんり貴重な体験です。
 
草は2時頃までに刈り終わり、谷津田の復田する田んぼ予定の全景が明らかになった。

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刈った草を集めておくようにお願いして、草刈機だけ車で戻しに行く。一人で行った方が後部座席を倒して荷物を入れられて安全だから。
車で寄り道して帰ってくると、草は端に集められて、水路と畦の一部が出来ていた。みんな汗だく!

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今日は、畑も今迄の田んぼもみたいので、16時と時間を決めて作業をする。簡単には畦は出来ないのを体感している様子。
 
本当に今年この田んぼをやるかの判断は、この汗を流した学生達が、先生(エイちゃん)に相談して、決める事。今年やってもやらなくても、今日の現場で作業した経験は、価値があるでしょう。
 
戻ってから 学生達は、工大の田んぼの畦の修正。畑の用意に行く。
僕は自分の田んぼをチェック。
遠めに見ると素晴らしい。水面にでている小さな稲。田んぼになっている。
 
しかし、近くに行くと結構、苗が無い場所が多いのが気になる。
せっかく作った田んぼに空白地帯があるのはもったいない。
端の方に根付かないで流れてしまった苗が漂っている。
 
事前に真一に言われて、少し伸びてしまっている苗を教えてもらい。それで追加した方が良いと言われていたので、一人で田植えを始める。始めたら、気になる所が多く、止まらない。
稲の間を田んぼを荒らさないように足を入れると、暖かい泥に足が埋まり、本当に田んぼになっている事がわかる。
少し感激。あの硬い地面がこんな田んぼになったんだ。気持ちいい~♪
一人で作業しているのも、この田んぼを感じられていいかも知れない。
5月2日の田植えイベントの時は、主催者に徹していて、それを感じる余裕が無かった。田植えを教ながら、自分はやる余裕が無かったが、この修正作業などいくらでもやる機会はあったんだ。
 
また田んぼを細かく見ると、既に生えている雑草が気になる。一部だけ生えている所があるが、既に稲より大きい雑草がある。これも抜き出すときりが無いが、田植えと雑草抜きを日が暮れるまでやっていた。
 
日が暮れるのは遅くなり、19時近くまで学生と別れて一人作業を行う。
一人でやっていたせいで、全然写真とれなかった。
とりあえず、終了後の田んぼの様子。
 

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何かこの17日に来て良かったな。
 
学生も課題が終わり、片付けて、着替えを行う。小指の傷は忘れていたが、ビニールの中で泥は付かなかったが、汗でびっしょり、少し膿み始め、触れると痛い。ビニールを脱ぎ、傷口を洗い、乾かす事にする。
運転は大丈夫でしょう。
みんなかなり疲れた様子。今日は良く働いたね。
すると真一のお母さんがおにぎりと沢庵を持ってきてくれた。
 
修子さんのお父さんが、軽トラで戻ってくる。真一は、田植え機で戻ってくるから遅くなると言うので、みんなで車で乗り込み、帰る。車で走り出したら、暗い中 向うから田植え機がやってくる。
真一だ。麦藁帽子をかぶって、田植え機に乗っている真一は何かかわいい。田植え機のコマーシャルみたいだ。
車を停めて、道の真ん中だったし、真一も疲れているので、短めの言葉を交わす。谷津田の件をどうするかはまたエイちゃんから連絡させるね、今日はありがとう。
 
今日やった感触では、谷津田の復田は、まだまだやる事がある。畦も簡単には作れない。しかも学生達は調査、ナオの田んぼ、ユズナの畑などやりたい事が多すぎる。今後の判断は、学生達と先生に任せて、僕の出来るのは現場に連れて行く事だけである。
帰りも空いている道で、9時過ぎには津田沼到着。車の中での会話も弾み学生達とも近くなれたような気がしました。
(と考えているのは、このおじさんだけかも知れませんね・・・・(~_~;))

田植え

2015年5月2日 今日はいよいよ田植えの日だ。

前日に真一が送ってくれた田んぼの写真は、水が貯まっている。抜けてない!ヤッター!
僕の田んぼで田植えが出来る。
この日と迎えられるとは、やっとマラソンだとスタートラインに立てたという気持ちです。
 
津田沼からは、今日は車2台体制
1台が僕とカエデ、ヤスシ、マイコ、ユウキ
もう一台がユズナ、ナオ、モネ、大金、ナカ、マサヤ、マユミ
凄い体制だ。
新しい顔としては、ユウキ、ナカ、マサヤ。もう一台は、マサヤが運転してくれる。さすが一つ先輩!
 
工大メンバーの目的は、田植えの手伝いとユズナの畑の整備の2つ。両方できるといいな。
 
5月2日は、連休初日だから渋滞はした。渋滞中は2台バラバラになったが、東金自動車道の野呂PAで合流。
そこから一緒に走る。
 
渋滞の割りには、、9:30には到着。いつもより30分遅れくらい。
(実は、5月3日の方が千葉方面 大渋滞だったそうだ。事故もいくつも起こっている)
到着したら、こちらにも沢山のメンバーがそろっている。
2014年サスティナメンバー6名
2015年サスティナメンバー 1名
2015年2月 真一のワークショップ参加 2名
カオルを車に乗せてきてくれた人 1名+子供1名
 
総勢22名だ。僕と真一、修子さんは除いてこの人数だ。
 
これだけの人に集合場所、時間やその用意、行き方のサポートをするのはとっても大変。
僕も平日仕事なので、朝起きてから会社行くまで、昼休み、定時後、帰宅後など連絡の対応していました。
人を集めるって大変ですね。
本当に興味を持って集まってくれてありがとう。しっかり体験をしてもらわなくては!
学生の方はユズナがまとめて、レポートにして出してくれたから助かりました。
 
 
最初の挨拶を終えて、田植えの方法を話す。
今回は初心者が多いから、曲がらないように行うのが大変。
以下の方法で行う。
1.田植え定規を使う。これで前後、左右が等間隔になるようにする。
2.曲がらないように水糸を引く、田植え定規の幅2個分に一回で水糸を張っていく。
 
早速 水糸を支える杭を作成。
ユズナがのこぎりを持って木を切って杭を作っていく。さすが工大、ものを作るのは早いね。
 
みんなで田植え用の長靴に履き替えて出発。今回はこの用意も大変だった。
田植え用の長靴は泥にうまってしまうので、通常の長靴だと取れてしまったり、水が入ってしまう。
みんな買って持ってきてくれたり、借りる人がいたりした。
また作業用手袋も先週買ったのを配ったりしていた。
 
工大メンバーは、足袋を使っている人がいるが、これも良さそうだった。
 
田植え定規を持って田んぼに出かける。
僕の田んぼ、ウォー水が貯まっているよ。
 
工大メンバーに苗箱を持ってきてもらい、真一が田植えの説明。
1.苗箱から苗を根ごと出し、自分が進む前の方に投げて入れておく。
2.苗を手に持てる大きさに切り、そこから3本くらいを選ぶ。
3.田植え定規を使いながら、位置決めを行い田植えをする。
根っこが2~3センチ入り、水から葉が出ている。
きちんと植えて無いと抜けない。
4.田植え定規を前に反転させて位置決めを行い前に進む。
・前に進む方が足を田植えの間に入れられる。ベテランになると後ろに進む方法もあるらしい。
・苗がある程度投げて入れてあるので、進むと補給できる。
・足りない時はまわりで声をかけあって分けてもらう。(一々戻ると大変)
 
苗箱からとった苗の土は、スポンジみたいに根が張って固まっている。
種を蒔いた時は、唯の土だったのに、おもしろーい。
このスポンジを切り取るようにして、苗を分割していく。
 
また
田植えの前に田んぼの中に入って歩いてしまった。真一に田んぼを荒らさないでと注意される。
歩いた後は深くなってしまい根を植えにくい。
土を寄せて植えなくてはならなくなる。
歩くのは苗を植えた間。僕が注意されていて駄目だねこりゃ。
 
真一の実演の説明が終わり、真一は自作業に戻る。後は僕が監督。
 
まず工大チームに水糸を引いてもらう。
端っこはまだいいが、真ん中に水糸を引くのは、田んぼの中に入れないから大きく回らないと引けない。
走る、走る。田んぼの周りを水糸を持ってユズナ走る。
杭を入れて、黄色い水糸が張られる。

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その間に田植え定規を2人一つで渡して作業をおこなってもらう。

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位置をどう合わせるかの質問や、苗の補給。
最初一人でやっていて、田植え定規が水で流れて曲がってしまう人にもう一人つけて、曲がらないようにしてもらうなどの対応など行い続ける。
一列終わったら、まだやってない人を見つけ組になってもらい田植えをやってもらう。
1度やった人は、最初よりどんどんうまくなっていく。
 

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みんなで歩いたので、畦が壊れてしまっている。大金(名前です)にジョレンを持ってきてもらい直してもらう。
田んぼの道路側が土が出ている所が多い。トンボを持っていき慣らしてもらう。
 

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途中。真一が来て、昼ごはんの用意(場所作り、ケータリングの持ち運び)などどうするか相談うける。
昨日、もう少し話せば良かったが、夜遅く帰宅だったので、ほとんど話してなかった。
ケータリングは、80代のおばあさんがリーダーの地元食材中心の用意。
 
学生に手伝ってもらいながら、この人数が座って食べれる、イスとテーブルを作る。
テーブルは倉庫に型枠があるので、それとビール箱を使って作り、ござを敷く。
モネは、修子さんと一緒に取りに行ってもらう。
 
学生に手伝ってもらいながらも、せっかくの田植え経験が出来ないとかわいそうなので、やったか確認しながら、手伝ってもらう。
 
そんな確認しながら、僕は田植えをしてないよと真一に話すと
「沢山人を集めるというのは、そういう事なんです」と言われる。
なるほど、自分がそれに集中していたら、他の人が動けなくなるからね。
「今回はヒデさんのイベントでしょう!」
今日が来るまで、まだまだ主催者意識が足りなかった。
凄く反省してイベントのフォローに徹する。
お昼までに食事の用意と田植えを両方 走り回る。
そんな事している間にサイレンが鳴り、もう12時だ。
 
12:20分 3/5くらい終わった所で、ストップして、みんなでお昼ご飯にする。
 
僕は、結局 午前中 田植えをする暇が無かった。
 
昼ごはんは、地元食材。ご飯は、ただの白米でなく7分づきの精米。白米より栄養があり、玄米より食べやすいというもの。これは初めて食べた。
 

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美味しかった。お腹一杯。

午後の作業に入る。この調子で行けばすぐに終わってしまいそう。

余裕があるのと午前は人が多く田植え定規待ちで交代を待っている人が多かったので、学生に畑に少し人が行ってもいいよという。

 
また疲れている人が多いので、疲れている方はこのまま休んで下さいと言って田んぼに出かける。
田植えをしてない先の田んぼを見ると、土が出ている所が気になる。
田植えしたら出来ない、今の内だと僕はトンボをかけ続ける。
 
真一に本当は、それも田んぼが荒れるから、数日前にやって、3日ほど置いて土が落ち着くのをまった方が良いと言われました。
本当に用意が足りてない。
トンボをかけて気になるのは、土を返していくと、腐敗しているにおいがする事だ。
開墾したばかりで、刈った草が土の中で腐り続けている。真一に聞いたらこの状態で雑草など生えにくいが、あそこまで育てた苗は大丈夫。しかし、他より成長が遅れるように見える。田んぼではアンモニアガスや硫化水素ガスを食べてくれる細菌もいる。それが素晴らしいアミノ酸、栄養になりおいしいお米に変わるはず。
 
岩澤さんの本にも時間がかかって育った稲の方が茎が太くどっしりしていて、台風にも強い。なんて書いてありました。
とにかく化学肥料を使わないので、本当にどうなるか実験ですね
 
田植えの様子を見ると、なんとほとんど人がいない。3組しかいない。疲れたらみんな休んでいいよと言ったので、ほとんど人がいなくなってしまった。
しばらく様子をみたが、時間がかかりすぎる。
もう少し動ける人は来て下さいと呼びに言ってもらうが、疲れて寝ている人もいる。ここに来るのに朝早いから仕方ないな。
でもなんで学生達もこんなにいないんだろう。様子を見に行くと、昼ご飯で使ったお皿などが沢山あり、それを洗っていました。主催者としてありがとう!
午前は人が多すぎたり、午後は少なすぎたり、調整って難しいな。 
 
後半また人が来て、片付けが終わった学生も来てなんとか田植えがあと少しになってくる。
僕もトンボが終わった。
 
田んぼをチェックすると端の方が植えてなかったり、苗が埋まってなく浮いて流れたり、倒れたりしているのが、わかる。
これを修正しなくては!
 
やっとこの時点で、田植えを経験できた。
 
田んぼの深い所、土が少ない所を安定して苗をつけるのが難しい。
また気になりだすと沢山の場所が気になり終わりが無くなる。
ここからひたすら僕の田植え作業が始まった。
 
最後まで田植え定規を使って終わったメンバーにも修正をお願いする。
やりながら、一つ気づいた事があった。
 
苗を3本づつ植える為、3本きれいにとろうとすると、根の上の方でとってしまいスポンジみたいな根の部分を残してしまう。
この状態で深い場所に植えようとして土を寄せても中々根がつかない。
 
ではスポンジの部分毎取り分けて、深い場所に植えたら、結構安定した。
但しこの状態だと、3本ぴったり苗を取れない。4,5本になってしまう事がある。
 
修正していた深い場所は、根をなるべくつけたものを埋めて行きました。
これで大丈夫かな
 
田んぼの端まで田植えが終わった。

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手伝ってくれる人いて良かった。
最初の頃の姿

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開墾を始めた時に誰もいなかったら、連休中数日かけて、一人で田植えをやると決めていたのが、うそみたいだ。僕は、修正作業しかやってない。
みんなでやるってこういう事なんだな。
 
田植えが一通り終わり、引き上げてくる。
真一は、他の田んぼで忙しく不在、修子さんも赤ちゃん関係で出て来れない。
2人に居てほしかったが、主催者としてきちんと終わりをしめくくらなくては。
お礼の挨拶をして解散をする。
 
学生達はまだ畑を続けている。鍬を持ってみんなで耕し始めた。まだ時間がかかりそう。
ここもみんなでやる世界があった。美しい。
畑を耕した後、肥料をいろいろ変える実験をする。
耕した畑とモネが肥料を運ぶ様子

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真一がまだ時間があるなら、手伝ってと畑は僕が手を出せないから、トラクターがはまった手伝いや、苗箱移動の手伝いなどをして終わる。
 
学生達と一緒に片付けをして、着替えて今日は完了。
田植えが終わって一安心。
まだまだスタートだけど長かったな。開墾の頃の休憩すると疲れて寒くてこたつの中で震えていた頃が懐かしい。
 
これで後の連休は個人的なタスクを実施できる。
 
前日 かなり遅かったのと、今朝は早起きのせいで、帰りの運転はちょっと眠たくなってしまった。いつもはしないのに、野呂PAで休憩をとったり、運転しながら、なるべく話をしたり気をつける。
前日 遅く寝た事。これは凄く反省。
僕一人では無いんだ。学生達を乗せている!
エイちゃんごめんなさい。
これから前日は、早く寝るように気をつけます。
 
無事に津田沼についてレンタカーを返却し、電車で家に帰る。
やばい。風呂に入る気力も無い。
ベットに倒れこむように眠ってしまった僕でありました。
今日 作業が終わって、アコちゃんが一言「凄くいい天気だねぇ」
と言ったので、空を見上げたら、本当に雲ひとつ無い青空でした。ずーと作業していたので、下しか見てなかった。今日はこんないい日だったんだ。

代かき

4月29日 今日はやる事が多い。(いつも多いのだが)
・田植え前の最後のチェックと修正作業。
 水の入り具合、畦の修正、代かき、水の出口作成など
・田植えイベントの準備
カオルの呼びかけで手伝いに来てくれる人がいるので、その前の用意。
(その人達の長靴、作業用手袋も買わなくてはいけない)
・学生達のサポート。
今まで手伝いと研究をやってもらっていたが、今日は研究作業中心に集中する
学生から真一になるべく負担をかけさせないように僕がサポートしたい。(真一は、田植え前の準備作業のピークである)
ナオの稲、ユズナの畑、谷津田調査

なにより水が入っているかの不安が大きい、
サラリーマンである自分は、昨日の仕事でも連休前に片付けなければならない課題を思い出し頭が一杯になる。

本当は、会社に休日出勤して仕事したいくらいだけど、休日を空ける為、残業で遅いから寝不足でもある。
津田沼に向かう朝早い電車の中は、少しでも体を休めないとと気持ちを切り替える。

津田沼からは、またまた日産キャラバンで6人で行く。
ナオ、ユズナ、マイコ、カエデ、ヤスシの最近の定番メンバーだ。

祝日だから混むかと思っていたが、渋滞は少しであり、9:30頃にはついた。

午前中は、ほとんど学生のサポートの作業

まず谷津田の調査班を車で送り、どこを調査するのか確認しながら、今日出来る事、許可を得たほうが良い事を確認し、連絡についても確認して戻ってくる。

もどってきたら、少しでも自分の田んぼを確認したい
水が入ってる~

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戻ってきてナオの研究用の苗箱の育苗プール作りを行う。真一は他の田んぼに出かけるから、これは僕が教えてやらなくては、この前の経験を元に、ナオに教えながら、一緒に作る。

まず枠をノコギリで切る所から。

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ビニールをしいて木枠と鉄パイプで囲む

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2つづつの苗箱の水が混ざらないようにしてミニプール育苗が完成。

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水が入った所

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・ユズナの畑の位置決め

今回カメラの調子が悪く、まず文章だけアップします。

僕の田んぼを見ると水を入れてくれて、26日の畦塗りの効果か結構貯まりだしている。
畦の部分は、頑丈そうに見える。少し安心。

真一は、田んぼをいろいろ回って非常に忙しそう。
水を入れてくれているので、今日作業しなくてはならない場所があるみたい。
また連日、やる事が一杯で、疲れている様子。
その中でもなんとか今日、僕の田んぼに代かきでトラクターを入れると言ってくれる。
非常に申し訳無い。

手伝える事が無いかと聞くと 僕の田んぼの下の田んぼの水路側の畦を補修するのは
と提案され午後は、まずその作業。

見ると他の畦に比べて 結構つぶれている。

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畦塗りだけで無く、まず土を積まなくてはならない。
土を積んでそれを隙間無いように良く押して畦を作る。

土の土台から作るので、スコップで積む作業から始まる。
根が細かく入っている土を切り積む作業からなので、結構時間がかかる。
学生達が入れば早く終われるが、今日は研究に集中させてあげたい。
僕一人でスコップとじょれんを抱えて作業を行う。
これは、午後一杯かかっても終わるかな?

新しい、田んぼの収穫オーナーのアッコちゃんを連れて修子さんがやってきた。
紹介されて、作業の手伝いをしてくれると言う。
彼女は地元の人で、完全予約制のカレー屋さんをしているそうだ。高級フランス料理みたい!
早速、畦作りの手伝いをしてもらう。
力のいる土を積む作業を僕が行い、アッコちゃんには、土を足でまず崩して、どろどろの粘土状にして、それをじょれんで寄せて押して畦の状態にしてもらう。
2人になると作業ペースが速くなった。またアッコちゃんは仕上げが丁寧。

最初に土をあげて、崩す作業、仕上げる作業を土が固まる前に行ってしまうと水が漏れにくそうな畦になる。
2人いてよかった。なんとか午後で終わりそう。またこれを丁寧にやらないと後で水漏れで困る畦になってしまう。

今まで何度か畦作りを行い、これを学んだ。
僕の田んぼの畦を最初からやり直したいくらいだ。この時は、一人で今日の3倍の量を1日でやるなど速さを追求し丁寧さにかけていた。またじょれんを今ほど上手にも使えてなかったのを思い出す。
また僕の田んぼが後回しになってしまった。他の人の田んぼの方が丁寧に作ってる。アッコちゃんの女性ならではの丁寧な仕上げで立派な畦に生まれ変わった。

 

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横目で僕の田んぼ見ながら、気にして作業をしてると
アッコちゃんに、「何で田んぼを始めたの?」と聞かれる。一言で言うのがとても難しい。
美食家でもなく、素材にこだわりはあまりない。マクドナルドやコンビニ弁当も食べてる。料理はあまりやらない。就農を志してる訳で無い。考えた末に出た回答。
「日本の食料自給率を上げる為」
別に輸入に反対運動するわけでも無い。外国のもので好きなものもある。
子供達の為に、食料自給率130%のデンマークで見た豊かな国にしたい。
まず、自分で出来る事をする。
耕作放棄地を手がけた事。
自分の田んぼ以外も手伝う事。
も その思いが根底にある様な気がする。
学生達のサポートするのも同じ。
この様な経験、サラリーマンをやりながら田んぼを作る自分の背中を見せて、微力ながらも、将来、こんな活動に関心を持ち、色々な事にチャレンジして、助け合う心を持つ社会人になって欲しいからだ。ここでの身体を動かす楽しさ気持ち良さも感じて欲しい。
なーんて考えて答えたが、聞いた人は、多分⁇だよね。

そんな畦作りと平行して、水の出口作りも行っていた。

僕の田んぼを見ると、どんどん水が貯まり湖みたいになりだした。

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水の出口を作らないと畦が壊れてしまう。

水の出口だけ先に作る。
板を切り揃え、畦を切り、板を入れる。細い板を何枚か組み合わせして水の調節が出来るようにする。

畦を切ると水が流れ出す。

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板の隙間から水が漏れるので、板を入れたら、土で押さえる。

 


もう夕方、やっと畦作りが終わった時に、アッコちゃんが「水路の水が増えているみたい」
ここの水路に水が流れないようになっているはず。水路の水が増えているとしたら、僕の田んぼから漏れているんだ。
焦る気持ちでチェックをする。僕の田んぼは湖みたいに水が満杯。まるで湖。
下の田んぼの水の量は増えている気配が無い。
増えているみたいなのは、水路の水だけ。
となると水路側の畦が問題か?

暗くなる中、水路の水の流れをチェックする。風が流れと同じ方向に吹いていて、流れているのか風によるのか良くわからない。ほんの少し流れているような気もする。
そこから想像して、可能性のある所に畦塗りをする。
そんなに大量に流れているわけでも無いのと、今 畦ぎりぎりまで水を貯めているせいかもしれない。

各地を回っていた真一のトラクターが到着。代かきが始まる。

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水を少しでも維持する為、水の出口を畦の一番低い所ギリギリまで上げて貯めるように言われ、出口の修正をしたいが、夕方に谷津田にも行かなくてはならない。

まず谷津田に行き、みんなの作業を確認して戻ってくる途中に真一から電話
「代かき終わったけど、出っ張っている所は、トンボで慣らしておいて」
真一は、次の田んぼに行く。もう夜なのに、後2,3時間は作業が続きそうで、会えないで帰る事になる。
職業の田んぼは、面積が大きく大変だ!

戻ってきて、もう夜で暗い。僕もまだやる事一杯。
田植えの為の買い物をコメリに行かなくては!水の出口の修正!トンボをかける!
まず、コメリが閉まらない内に買い物に行く。

キャラバンは大きすぎて、駐車の出し入れに時間がかかるので、今日 初めて会ったばかりのアッコちゃんが地元なのと車が小さくて機動性が良さそうなので、コメリに連れてってもらう。
手袋と長靴を探すが、コメリは小さくて品揃えが悪い。
カインズホームに行けばもっとあるかもとなるが、ここから片道40分かかると言われるともう時間が無い。
修子さんと電話しレンタルできる長靴のサイズを確認し、後自分の長靴を貸せば何とかなると思い
作業手袋だけ買って戻る。

こんな買い物も時間がかかり、22時のレンタカー屋が閉まるまでに返却する限界に近づく。

時間が無いが、水の出口のチェックをして修正をしなくてはならないと走って田んぼに行く。
暗い中、畦の周りを確認する。水路の付近が一番低い。
水が入ると平行に高さがわかるので、高低がチェックできる。
一番低い畦に合わせた、水の出口の高さに修正を行う。

もう片付けて帰らないとならない。学生達も片付けに入っている。
トンボは、次の土曜日に来て、最初にかけよう!

僕の田んぼの水が抜けないかの心配を残しながらも、5月2日の田植えはちゃくちゃくと進み出している。
もし、田んぼの水が抜けてしまったら、下や横の田んぼでやる事になってしまう代替を考えてはいるが、
どうなる事やら。

なんとか21:30頃にレンタカーを返せて間に合った。帰りが渋滞が無かったので、良かった。
やり残した感があるが、まずは無事故で戻って来れたので、ほっとする。

帰りの電車では、本当に疲れていて眠くて、熟睡すると大幅に乗り越しそう!
何とか電車で寝ないように駅まで起きて家に帰った。風呂に入り汚れを落として直ぐに寝よう。明日はまた会社なので、疲れを残してはいけないのだ。

水漏れ

4月25日 真一からのメッセージ

「田んぼ、水な(((^_^;)」
 
ん~。一文字足りないようで、今一 わからない。しかし不安な気が少しした。
 
今週は、僕の田んぼからかなりの量の水が漏れているという連絡は来ていたので、いすみに向かっていた。その着く直前に着いたメッセージ
 
到着し、真一に畦の状態を聞く。横の畦は、たろうさんチームがしっかり塗っていたので大丈夫。
問題は、下側の畦と水路側の真一がやってない箇所の畦。
 
僕の田んぼの畦塗りは、まだまだやらなくてはと、何度も話していたのに!なんかヒデさん。他の場所ばかりやっていて。
 
思い出してみると、そう言われていた様な気がする。
水が溜まっていたので安心して、もっと壊れている他の田んぼの方が気になり、人の田んぼを優先してやっていた。
 
到着して着替えて早速田んぼに行く。
 
工大の田んぼは大丈夫。去年開墾した田んぼも大丈夫。みんなで畦塗りした畦は大丈夫、水が溜まっている。

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ところが、僕の田んぼだけ干上がっている。ショック、ショック、ショック!
 

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本当は溜まらないのに、4月前半は雨が多く、水が溜まっているように見えたのだが、ここの所の天気が良く、雨が降らなく、気温が高いので 本当の姿が出てしまったのでしょう。
 
今まで水が入っていたから見えなかった畦が下までむき出しになっているので、良く観察できる。
下側と横側の畦を比べる。
 
明らかに違う。横は畦の根元までしっかり塗っている感じで下に行くほど厚くなりどっしりとしている。下は畦の根元が削れているように貧弱。高さだけは下側の方があり、水が入っている時は、大きくしっかりしているように見えていた。
 
早速 畦塗りを始める。
やり始めて理解した事がある。今までこの田んぼでやった畦塗りとまったく違う。干上がったとは言え、水をそれまで貯めていたので、土がトロトロになっている。畦の壁の横全体にこの土を盛りじょれんで押して最後に撫でて仕上げる。
 
4月4日に自分の田んぼの畦塗りをやったと書いたが、この時の出来とはまったく違う。
4月4日の作業は、
・田んぼの土が硬く持ってくるのが大変で少量しか持ってこなかった。
・少ない硬い土を土台になっている上に薄く塗りつけている。
・隙間をなるべくうめようとして、隙間の大きい土台を崩したりしている。
・塗る土も硬いので隙間が空く、キックして何とか崩して隙間を埋めている。
・水が入っている下の方は、うまく塗れてなかった。
 
今日の畦塗りは、
・とろとろになった土をたっぷり畦の横に貼り付ける。。
・水が抜けているので下まできちんと厚く塗れる。
・土がトロトロだけど干上がり始めているので、塗りやすさが丁度良い。
 セメントみたいな感じ。じょれんで押してしっかり塗れている。
 
今回塗った場所と塗って無い場所を比べる。

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技術が無い僕の言い訳かも知れない。真一が手本として塗った水路側の一部の畦は、水が抜けて見て見るとしっかり塗れている。
その頃の初めて使うじょれんは、慣れてなく、非常にへっぴり腰で、なぜ真一があんなに上手なのかと思っていたが、最近はちょっとじょれんの使い方も慣れてきたみたい。
 
途中、近所の人に挨拶をされて、疲れていたので話しこんでいた。
休憩も兼ねて、真一の家に戻るとカトちゃんが来ている。
足りないと言っていた苗を手に入れて来てくれたみたい。積み下ろしをしていた。
 
休憩を終えて作業に戻る。
畦塗りを進めていると真一が見に来た。「親方 チェックお願いします!」
じょれんで押す位置が高すぎる。押す角度が悪い。もっとしっかり押す。と言われるが上手く出来ない。
真一が溜まらず、普通のズボンで来ていて汚れるのに、田んぼに入って実演してくれる。
なるほど感覚がわかった。
なんどかやり直しOKをもらった。
 
今日、既にやった所も後でやり直そう。
 
真一が来たのは、さっきカトちゃんが持ってきた苗を田んぼに運びたいらしい。
ビニールハウスは一杯なのと、苗がもう大分生長しているから、田んぼにつける為に運びたい。
一緒に苗箱を運んで田んぼに根がつかるように置く。
「苗が喜んでいる」と真一。
 

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移動を全て終わり、また畦塗りの作業に戻る。
お昼のサイレンがなるが、後少しで、最後まで行く。13時頃まで作業して最後まで完成。
しかし、最後が急いだのと真一にチェックされる前の畦の仕上げが心配。
午後は、全ての仕上げをやり直して納得行く畦を作る事にする。
 
お昼を買いに行き、食べ終わった頃に、修子さんが赤ちゃんを連れてくる。
かわいいー
抱っこをさせてもらいながら、いろいろ話をする。
 
僕が抱っこしているので、寝かせないように気をつけていたのだが、やはり僕の抱っこは気持ち良いらしく熟睡させてしまった。
寝ている姿もちっちゃくてカワイイー。
熟睡している姿が気持ち良さそうなのと、天気が良く気持ち良い日で真一と3人で休憩。
何かゆったりした感じ、気候も気持ち良く、みんな幸せ。
先週のブラウンズフィールドの事や、大学生達の事、これからの事を話しながら、僕の腕の中で、赤ちゃんの熟睡が続くので3時まで休憩してしまった。
 
危ない!また赤ちゃんのかわいさに、時間が過ぎてしまう。
 
作業に戻る前に、4月11日にやった種まきの種まき機がまだ置いてあるので、それを運ぶ作業をする。これは2人いないと出来ない。
ネコのおじいさんの家に行き、軽トラに積んで持って帰る。
 
その後は、畦塗りの仕上げをやり直す。もう十分に畦に泥は持ってきてるので、押し直して、仕上げをするのに徹する。
これは1時間くらいで終わり、17時には終わってしまった。
 

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まだ水が溜まるか心配だ。真一が畦は2回くらい塗ると言っていた。この畦が乾いたら上から上塗りをしたいくらい。
田植えには間に合うんだろうか?
 
良い方に考えると、田植えが終わってから水が抜けるよりもよっぽど良かった。今なら修正が利く。良い方に考えよう!初めて開墾して畦を作った田んぼだから、トラブルは当然あるものだ。
 
早めに終わり、泥だらけの体やヤッケ、長靴を洗い、着替えると、いつも日暮れまで作業をしているので、物足りない。
本当はゆったりする為に田舎に来たのだからこれでいいのだ。修子さんがコーヒーを入れてくれて、イスを出して3人で話をしてたらバスに乗り遅れてしまったので、太東駅まで車で送ってもらい電車で帰りました。
 
爪の中にまで泥が入り、お風呂にしっかり入ろうと、湯船に使ってい浸かり、ぼんやりお湯を眺めていたら、湯船のまわりが、田んぼの畦と水のしっかり入った田んぼに見えて来ました。
こんな風に水が貯まるといいな~。
 
 
 
 

 

育苗プール

4月18日 今日は、午前だけ田んぼ活動。
いつもの通り一人で電車とバスで9時には田んぼにつく。
一人なのに暖かくて良い天気。もう試練は終わったのかな?
まず一人で田んぼの状態をチェック
なんと今週 他の収穫オーナーである  たろうさんチームが僕の契約の田んぼの畦塗りをしてくれた。

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今までよりもまた畦らしくなっている。感謝です。
 
先週、生徒たちが作った一番低い所の畦もチェック。
だいたいOKだが、一部崩れて水が流出中。

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今週は激しく雨が降ったからしょうがないか。
 
真一の家につくとカトちゃんと友人(弟子かな?)のジュンちゃんも来た。
ジュンちゃんは、大多喜でも農業をしているみたいだが、東京の人。東京の人が多いとうれしい。
ジュンちゃんは初めてなので、田んぼを見せに真一と4人で行く。
ついでにスコップを持って行き、真一が説明している間に、崩れていた畦の復旧作業を行う。
土を乗せて、キックで固めて行く。
 

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4人で戻り、真一のビニールハウス育苗箱の様子を見る。
凄い、種を撒いてから青々とした葉っぱが育っている。
(書くと青々だが緑です。日本語って変だね)

 

見てて気持ちいい。真一も種まきしてからここまで育つと一安心みたい。
 
 振り返ると今まで種まきを2回に分けてやっている。
1回目 3月28日 完了 真一のビニールハウス
2回目 4月11日 開始 翌日完了 ネコのおじさんのビニールハウス
 
この伸びているのは、1回目の苗だ。これくらい伸びたら、箱部分(根の部分)を水につけるプール化している。
下の写真の右側が鉄パイプで囲んで、白いシートを持ち上げてプールにしている。
左側はこれから。まだ鉄パイプは無く白いシートが広がっている。

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約3週間弱かかったが、今年は、桜がちってから寒い日が続き、雨の日が多く、雪まで降ったぐらいだから少し長いかな。 
先週はまだ赤ちゃんの伸びだったのに、今日見ると既に立派な成長をしている。
ここ数日暖かいので、一気に伸びてきているそうです。
カトちゃんはここ3日で見違えるほど伸びたと言っている。
 
良く見ると伸びの違いが育苗箱毎にある。

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いろいろな条件で変わってくるみたい。
 
あまり早く伸びて茎がほっそりするよりも、ゆっくり成長する方が良いとも話してました。
伸びが早く長く細い方

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伸びが遅く短いどっしりしている方

 

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あまりわからないかな?直接見た方がわかります。
手触りが長い方は長髪の毛、短い方は短髪の毛を撫でているみたい。
 
なぜプール化するか?
別にプール化しなくても、水をきちんと撒けばいいのですが、プール化には大きく2つの意味がある。
1.土の中の栄養が溶けて、成長が揃いやすくなる。
2.空気に触れて育つ菌が防げる。←これが無農薬の育苗で重要。
田んぼに水を入れて稲を育てるのも好気性(こうきせい)・・・空気に触れて成長する菌を防ぐ機能がある。
反対に空気に触れないで活動する嫌気性(けんきせい)生物もいます。汚泥などを分解してメタンガスを作るなど。
お腹の中でも活動しておならを出してますよね。これは腸の中は空気に触れない嫌気性だからガスが起こります。
最近は、そのガスを集めてエネルギーにしてタービンを回して発電するバイオマス発電も出来ているくらいだ。
 
真一と僕は残り半分の育苗箱のプール化
カトちゃんとジュンちゃんは、に分かれて別の作業。

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育苗箱のまわりに鉄パイプをもってくる。結構長いものがいる。
中古の鉄パイプを利用して長さを合わせる。長いものは2人がかりで運ぶ。
特にビニールハウスの端は歩きにくい。
狭い上に天井が低い、両手でパイプを持って狭い道を歩き服がビニールハウスの鉄骨にひっかかり転びそうになったと真一に言うと
「気をつけてヒデさんより苗が心配」と真一。確かに自分もそう考えるくらいだ。
鉄骨を全て置く。下はさっきと逆から写しているので右側がこれからプール化する。まだ鉄パイプを置いているだけ。

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と敷いていた下のビニールを育苗箱と鉄骨の間に持ち

 

上げてプールを作る。
水が入ると鉄骨を押してしまうので、鉄骨を停める杭を打つ。
これは岩澤さんの所で教わった方法を、家にあった廃材を組み合わせた真一オリジナル育苗プール法。
参考にいろいろな方法を考えて欲しい。
 
今回は、真ん中部分にこの杭を意識せずに水色シートをひいている為、真ん中部分に杭が打てない
廃材のカーテンレールみたいなもので押さえている。

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来年は気をつけよう。このブログでも備忘録として書いておく。
 
真ん中部分は廃材で押さえて、杭を真一がのこぎりで作る

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この木の杭を鉄パイプのまわりに、しっかりと端のビニールが壁として支えられるようにしていく。

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全体的に白いシートの立ち上がりを整える。特に角の納まりは重要。

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その作業をしながら、ホースで水を入れていく。

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根が漬かるくらいの水は溜まった。
 
来た時に既に出来ていた育苗プールが、水の溜まりが均一で無い。ビニールハウスの一番端の部分が低くそこから水が流れてしまう。
これは、2月に大きな根を抜いた場所だ。整地するの大切であり難しい。
来年にはもっと整地しなくては。もうビニールハウスが建ちユンボは入らないので、手作業でやるしかない。
これも備忘録です。育苗が終わったら来年の為に整地しなくては。
 
今はそんな事出来ないので、考えて、ビニールのしたに育苗箱を入れて底上げし、鉄パイプの下に廃材を入れて底上げし、長めの杭で押さえる事にする。
なんとか底上げが出来たので、もう少し水が入れられるでしょう。
 
ナオが実験でやりたい育苗箱も大事に別に置かれていた。
肥料を与えて実験しているので、全体のプール育苗に入れると肥料が溶けて混ざってしまうので、分けている。

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まだ目が小さいので、プールは出来ないので、水をかけてもらっている。
 

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今日は、午前で帰るのでこれで作業を終わらせて、田植えの話をする。
 
田植えで大事なのは、列をきちんと作って植える事。
列がきちんと出来てないと雑草抜きが大変。素人は、雑草と稲の区別がつきにくい。特にヒエなどは一見、稲みたいに見える。
稲が一列に並んでいるとその間に生えているのが、雑草とわかる。
例え違いがわかる人でも雑草抜きも時間がかかるので、一々稲かなどうかなと判断していると終わらなくなる。
一瞬で判断して抜けるようにする事。それが列をきちんと作って植える事である。
 
特に初めての人に手伝ってもらう時は一列にやる事が難しくなる。全ての列にひもなどを事前に引ければ良いが、それも大変。
そこで登場するのが、真一が農業の先輩から教わって作った
「手植えの田植え間隔保持機。」

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これで間を測りながら真っ直ぐ田植えをする。パタンパタンとヒックリ返しながら、使う。
使った様子は、実際の田植えの時に報告します。
 
但しこれでも万能では無い。手元しか見てないとすぐに曲がってしまう。田植えに集中すると全体が見えなくなる。
出来れば2人一組で、一人が植える人、一人がまっすぐやっているかチェックする人くらいにすると良い。
人手がいる時は、そうした方が結果的に早いかもと話してました。
 
そんな話をしているとカトちゃんとジュンちゃんが帰ってくる。
僕は今日ブラウンズフィールドでのボランティアスタッフとしてお手伝いなので、軽トラで真一に送ってもらう。
これから嵐の(良い天気ですが)2日間が待っているとはしらずに!
(その後の2日間田んぼの話で無いので割愛します)
 
まだいろいろ作業がありそうだが、真一とカトちゃん達にお願いします。
せめて育苗プールが完成して良かったです。
半日だと作業し足りないし、話し足りない。これは田んぼ病かも知れません。(笑)

みんなで畦塗り

4月11日 午後
(この辺りからみんな一部名前が違うかも知れません。
広がって作業して、僕も作業してみんな同じ黄色い合羽を着て、作業中はかがんで後姿しか見えてません。
千葉工大のメンバー、違っていたら指摘して下さい)

まず、最後の水を流す水路
やっぱり、雨で水が流れている!流れの悪い所がわかる。
土管の深さからきちんと流したい

まずこの水路はジョーとカエデ 「先生の作った水路を完成させて下さい」と遺言みたいな指示をするが
実はこれって凄く楽しい。
溜まっている水が作業するほどドンドン流れ出す。
大人の水遊びだ!

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ジョーは歩いてくる途中も、体動かしたいと話していて、カエデもスコップが力強い。
この楽しい作業はまかせて、他のメンバーをつれて移動する。

僕の隣の田んぼの畦作り、ここも畦が崩れているので、畦を作り直す。
畦を高くしてなるべく高く水が入るようにする。
稲は少しでも葉が出れば伸びるので、水は高く留まった方が良い。

この田んぼは、先週一人でやった僕の田んぼの畦の1/3くらいの長さなので、ここを6人でやればすぐに終わるのでは
僕と カトちゃん、ユズナとヤスシ、ナオとマイコとそれぞれ分かれて組になり一方がスコップで土を断ち切り、もう一方がじょれんで土を上げならす。

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ここでも女性陣にびっくり、ぬかるむ田んぼも力作業も物怖じしない。
マイコはスコップで穴を掘り、ユズナはじょれんでの畦の仕上げがうまい。
これらは力も使うはず。腰も入っているな。

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「ここでの腰の入れ方がうまいと安産になる。修子もそうだった」と真一。なるほどスポーツジムよりも良いかも知れない。

この田んぼにもかなりの巨大な根が隠れていた。
ここは男の仕事。ヤスシとナオで根を掘り返す。
こんな大きくビクともしないもの「抜けるかな?」と話していた。

しかしヤスシとナオで抜いてしまう。

困難を切り抜けるのは、非常に達成感がある。ゲームだってそうでしょう。しかもリアルだぜ!

なんか楽しい仕事をみんなが楽しそうにやっている様子を見ていると
どんどん楽しくなってきちゃう。

最後の畦の仕上げは女性陣に任せて下の田んぼへ移動

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中央の田んぼの畦は、真一と新しく午後から来た農業体験収穫オーナーの鈴木さんが仕上げている。
鈴木さんは、桑田・ブラウンズフィールドの近くに住んでいる。

一番下の田んぼをどうするか真一と話し合う。
土が少なく、水路や畑へのトラクターの道を作れない。
そもそも水路は何の為に必要か聞くと、秋に稲刈りの時に、水がありぬかるんでいる大変なので、水を抜く。
一番下の田んぼは、上の田んぼの抜いた水が集まってしまう。だから直接水が入り込まなく逃がす水路が必要。
なるほど。水が入っていて大変でも稲刈りが出来ればいいのだな。
一番下の田んぼは、千葉工大の実験用に僕が契約しているから、水が抜けなくても良いと決めた。
水路を作らない。その分田植えスペースが増える。
小さなエリアなので、稲刈りの時は、足元がぬかるんでいても、パワーで稲刈りをすれば良い。
と決めて、一番下に畦をを作り、水を貯めるようにする。
そこより下側を畑へのトラクターの通路にしよう。

一番下の畦を作る。全身メガネまで泥をかぶりながら物怖じもしないヤスシ。それでも土が少なくやっと出来た畦を見た真一は、崩れてしまうかもと言われた。
上の田んぼの水がそこから抜けるのを心配している。

まず上の田んぼの水路から簡単に流れないように水門を上げて
一番下の田んぼの一番下の畦は、鉄壁の畦を作ろうと、残ったメンバーで土を別の場所から運び畦の上塗りを続ける。

上の田んぼの畦が終わり、その後に谷津田にも行きたいので、下の畦を後30分と時間を決めて全員で行う。

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たよりになるぅ。なんて行動力があり、前向きに作業をするのだろう。

まったく今時の若者は!(←違った意味で使ってしまいました。)

なんとか厚い畦が出来た。まだ乾いてないので、硬く無くやわらかい。

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次までに大丈夫かな?早く乾いて硬い畦になって欲しい。

畦で水を止めて、水路では抜くと小さなダムが出来る。大人の砂場遊びだ。

仕上げになり作業が少数になると皆んなそれぞれの作業に散らばる。

真一、カトちゃん、ナオ、ユズナは、ビニールハウスで種まきの続き、マイコは、水の調査。いい関係だなー。

ほぼ、畦、水路がここの田んぼ全面できあがった。
畑のエリアの木も抜こうと思っていたが、これは次回に回そう。

ビニールハウスに呼びに行き、調査の機材も片付けみんなで撤収。みんないい顔、楽しそう。

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真一と鈴木さん

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一度作業を止めて真一の家に戻る。
16時には谷津田に行きたい。日が暮れてしまう。

真ん中の畦も出来た。真一と鈴木さんが作った畦が一番綺麗かな?鈴木さんは帰るのでこれで別れる。
軽トラに真一と かとチャン

キャラバンに僕とジョー、マイコ、ヤスシ、カエデが乗る。
思い出してみると、マイコ、ヤスシ、カエデは谷津田調査が第一目的だったのだ。

ナオとユズナは、種まきからの実験をしたいので、ビニールハウスに向かう。

谷津田に着き車を降りると、カエルと鳥の声がより大きい。
やっぱり谷津田は一味違うね。
奥深く入っていく道も前回よりも緑が増えた。
というか、道も畦も雑草だらけになり夏は大変だよと真一が言う。

秋に袈裟懸けに使った竹をみんなで片付け、雑草を抜いている。
谷津田は、田んぼの中のおたまじゃくしや、生物が多い。

水面が低い為、見ると水の出口がかなり削れていて、低くなっている。
ここを畦みたいに復旧させなくては!
「力仕事やりたい人~」と声をかけると真っ先に手を上げたのがマイコ
スコップを渡し復旧作業をしてもらう。
みんなで手伝うとあっと言う間

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ここが塞がると急に水位が上がってきた。今まで地面に出ていた場所が水に沈む。
ここは山からの水が沢山流れ込んでいて、水が豊富なんだ。

水が豊富なのは良いが、山に降った大量の雨は谷津田に集まり、畦や水をふさいだ場所を壊してしまう。
良いことと悪いことは表裏一体なのである。自然とはそういうものかも知れない。

学生達が真一に研究したい事を相談するので、まず周りを見てみようと
奥の方の山の境目のあたりを見学していく。

僕とカトちゃんは、ひたすら雑草を抜いている。
だってまだ田植えする前に大きな雑草が栄養をとってしまうのはもったいないじゃん。

上部には耕作放棄されている田もあり、そこも学生達が見学して説明をうけている。

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ここまでで1時間も立ってしまいもう17時である。
残してきたナオとユズナに種まきで協力してあげる事が真一は気になってカトちゃんと軽トラで先に帰る。

僕はこれから調査をしたいというマイコ、ヤスシ、カエデとサポートのジョーと一緒に残る。
調査を始めた時間が遅かったので、早くしようとジョーが言うが、5ポイントは必要などやり取りがあり、
それから30分くらい調査作業を行う。

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僕はひたすら、田んぼに生えている雑草を抜いていた。
もう抜く雑草も無くなった頃に、調査も終わった。

みんなで戻るとまだ種まきの作業をしている。4ケースだけナオの実験の種まきをくわえさせてもらったみたい。

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真一も米オタクなので、実験などと聞くとうれしそう。ナオの結果が楽しみだ。

ナオの作業を待つ間も、真一先生に講義をうけている生徒達。

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ネコのおじさんとその奥さんも来て種まきを楽しみにしてくれている。
挨拶をして真一の家に帰る。
もう暗い中、道具を片付ける。雨水のタンクで長靴を洗うエコにも感激してた。

着替えて車にのり、キャラバン部隊は、真一の家に別れをつげる。
真一から見たら、台風が来て去っていくみたいな騒がしさだったのではないだろうか?
帰りの高速も空いていて、運転は楽だった。

学生達は、それぞれの目的の研究内容も出来たり、真一に相談できて満足していて、
更に、農作業体験も非常に楽しかったらしく、車の中でも話が弾んでいた。
朝は、初対面でぎこちなかった新メンバーも大分打ち解けて来たように感じました。
自分も楽しかったし、みんなが楽しくて本当に良かった。

大学まで学生を送り届けて、津田沼から快速に乗った時にどっと疲れがでた。修学旅行を終えた先生の気持ちがわかるような気がします。
「生徒にけがや事故が無く良かった。」緊張から開放されて、電車で気持ちよく熟睡しました。