The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

田植え

2015年5月2日 今日はいよいよ田植えの日だ。

前日に真一が送ってくれた田んぼの写真は、水が貯まっている。抜けてない!ヤッター!
僕の田んぼで田植えが出来る。
この日と迎えられるとは、やっとマラソンだとスタートラインに立てたという気持ちです。
 
津田沼からは、今日は車2台体制
1台が僕とカエデ、ヤスシ、マイコ、ユウキ
もう一台がユズナ、ナオ、モネ、大金、ナカ、マサヤ、マユミ
凄い体制だ。
新しい顔としては、ユウキ、ナカ、マサヤ。もう一台は、マサヤが運転してくれる。さすが一つ先輩!
 
工大メンバーの目的は、田植えの手伝いとユズナの畑の整備の2つ。両方できるといいな。
 
5月2日は、連休初日だから渋滞はした。渋滞中は2台バラバラになったが、東金自動車道の野呂PAで合流。
そこから一緒に走る。
 
渋滞の割りには、、9:30には到着。いつもより30分遅れくらい。
(実は、5月3日の方が千葉方面 大渋滞だったそうだ。事故もいくつも起こっている)
到着したら、こちらにも沢山のメンバーがそろっている。
2014年サスティナメンバー6名
2015年サスティナメンバー 1名
2015年2月 真一のワークショップ参加 2名
カオルを車に乗せてきてくれた人 1名+子供1名
 
総勢22名だ。僕と真一、修子さんは除いてこの人数だ。
 
これだけの人に集合場所、時間やその用意、行き方のサポートをするのはとっても大変。
僕も平日仕事なので、朝起きてから会社行くまで、昼休み、定時後、帰宅後など連絡の対応していました。
人を集めるって大変ですね。
本当に興味を持って集まってくれてありがとう。しっかり体験をしてもらわなくては!
学生の方はユズナがまとめて、レポートにして出してくれたから助かりました。
 
 
最初の挨拶を終えて、田植えの方法を話す。
今回は初心者が多いから、曲がらないように行うのが大変。
以下の方法で行う。
1.田植え定規を使う。これで前後、左右が等間隔になるようにする。
2.曲がらないように水糸を引く、田植え定規の幅2個分に一回で水糸を張っていく。
 
早速 水糸を支える杭を作成。
ユズナがのこぎりを持って木を切って杭を作っていく。さすが工大、ものを作るのは早いね。
 
みんなで田植え用の長靴に履き替えて出発。今回はこの用意も大変だった。
田植え用の長靴は泥にうまってしまうので、通常の長靴だと取れてしまったり、水が入ってしまう。
みんな買って持ってきてくれたり、借りる人がいたりした。
また作業用手袋も先週買ったのを配ったりしていた。
 
工大メンバーは、足袋を使っている人がいるが、これも良さそうだった。
 
田植え定規を持って田んぼに出かける。
僕の田んぼ、ウォー水が貯まっているよ。
 
工大メンバーに苗箱を持ってきてもらい、真一が田植えの説明。
1.苗箱から苗を根ごと出し、自分が進む前の方に投げて入れておく。
2.苗を手に持てる大きさに切り、そこから3本くらいを選ぶ。
3.田植え定規を使いながら、位置決めを行い田植えをする。
根っこが2~3センチ入り、水から葉が出ている。
きちんと植えて無いと抜けない。
4.田植え定規を前に反転させて位置決めを行い前に進む。
・前に進む方が足を田植えの間に入れられる。ベテランになると後ろに進む方法もあるらしい。
・苗がある程度投げて入れてあるので、進むと補給できる。
・足りない時はまわりで声をかけあって分けてもらう。(一々戻ると大変)
 
苗箱からとった苗の土は、スポンジみたいに根が張って固まっている。
種を蒔いた時は、唯の土だったのに、おもしろーい。
このスポンジを切り取るようにして、苗を分割していく。
 
また
田植えの前に田んぼの中に入って歩いてしまった。真一に田んぼを荒らさないでと注意される。
歩いた後は深くなってしまい根を植えにくい。
土を寄せて植えなくてはならなくなる。
歩くのは苗を植えた間。僕が注意されていて駄目だねこりゃ。
 
真一の実演の説明が終わり、真一は自作業に戻る。後は僕が監督。
 
まず工大チームに水糸を引いてもらう。
端っこはまだいいが、真ん中に水糸を引くのは、田んぼの中に入れないから大きく回らないと引けない。
走る、走る。田んぼの周りを水糸を持ってユズナ走る。
杭を入れて、黄色い水糸が張られる。

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その間に田植え定規を2人一つで渡して作業をおこなってもらう。

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位置をどう合わせるかの質問や、苗の補給。
最初一人でやっていて、田植え定規が水で流れて曲がってしまう人にもう一人つけて、曲がらないようにしてもらうなどの対応など行い続ける。
一列終わったら、まだやってない人を見つけ組になってもらい田植えをやってもらう。
1度やった人は、最初よりどんどんうまくなっていく。
 

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みんなで歩いたので、畦が壊れてしまっている。大金(名前です)にジョレンを持ってきてもらい直してもらう。
田んぼの道路側が土が出ている所が多い。トンボを持っていき慣らしてもらう。
 

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途中。真一が来て、昼ごはんの用意(場所作り、ケータリングの持ち運び)などどうするか相談うける。
昨日、もう少し話せば良かったが、夜遅く帰宅だったので、ほとんど話してなかった。
ケータリングは、80代のおばあさんがリーダーの地元食材中心の用意。
 
学生に手伝ってもらいながら、この人数が座って食べれる、イスとテーブルを作る。
テーブルは倉庫に型枠があるので、それとビール箱を使って作り、ござを敷く。
モネは、修子さんと一緒に取りに行ってもらう。
 
学生に手伝ってもらいながらも、せっかくの田植え経験が出来ないとかわいそうなので、やったか確認しながら、手伝ってもらう。
 
そんな確認しながら、僕は田植えをしてないよと真一に話すと
「沢山人を集めるというのは、そういう事なんです」と言われる。
なるほど、自分がそれに集中していたら、他の人が動けなくなるからね。
「今回はヒデさんのイベントでしょう!」
今日が来るまで、まだまだ主催者意識が足りなかった。
凄く反省してイベントのフォローに徹する。
お昼までに食事の用意と田植えを両方 走り回る。
そんな事している間にサイレンが鳴り、もう12時だ。
 
12:20分 3/5くらい終わった所で、ストップして、みんなでお昼ご飯にする。
 
僕は、結局 午前中 田植えをする暇が無かった。
 
昼ごはんは、地元食材。ご飯は、ただの白米でなく7分づきの精米。白米より栄養があり、玄米より食べやすいというもの。これは初めて食べた。
 

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美味しかった。お腹一杯。

午後の作業に入る。この調子で行けばすぐに終わってしまいそう。

余裕があるのと午前は人が多く田植え定規待ちで交代を待っている人が多かったので、学生に畑に少し人が行ってもいいよという。

 
また疲れている人が多いので、疲れている方はこのまま休んで下さいと言って田んぼに出かける。
田植えをしてない先の田んぼを見ると、土が出ている所が気になる。
田植えしたら出来ない、今の内だと僕はトンボをかけ続ける。
 
真一に本当は、それも田んぼが荒れるから、数日前にやって、3日ほど置いて土が落ち着くのをまった方が良いと言われました。
本当に用意が足りてない。
トンボをかけて気になるのは、土を返していくと、腐敗しているにおいがする事だ。
開墾したばかりで、刈った草が土の中で腐り続けている。真一に聞いたらこの状態で雑草など生えにくいが、あそこまで育てた苗は大丈夫。しかし、他より成長が遅れるように見える。田んぼではアンモニアガスや硫化水素ガスを食べてくれる細菌もいる。それが素晴らしいアミノ酸、栄養になりおいしいお米に変わるはず。
 
岩澤さんの本にも時間がかかって育った稲の方が茎が太くどっしりしていて、台風にも強い。なんて書いてありました。
とにかく化学肥料を使わないので、本当にどうなるか実験ですね
 
田植えの様子を見ると、なんとほとんど人がいない。3組しかいない。疲れたらみんな休んでいいよと言ったので、ほとんど人がいなくなってしまった。
しばらく様子をみたが、時間がかかりすぎる。
もう少し動ける人は来て下さいと呼びに言ってもらうが、疲れて寝ている人もいる。ここに来るのに朝早いから仕方ないな。
でもなんで学生達もこんなにいないんだろう。様子を見に行くと、昼ご飯で使ったお皿などが沢山あり、それを洗っていました。主催者としてありがとう!
午前は人が多すぎたり、午後は少なすぎたり、調整って難しいな。 
 
後半また人が来て、片付けが終わった学生も来てなんとか田植えがあと少しになってくる。
僕もトンボが終わった。
 
田んぼをチェックすると端の方が植えてなかったり、苗が埋まってなく浮いて流れたり、倒れたりしているのが、わかる。
これを修正しなくては!
 
やっとこの時点で、田植えを経験できた。
 
田んぼの深い所、土が少ない所を安定して苗をつけるのが難しい。
また気になりだすと沢山の場所が気になり終わりが無くなる。
ここからひたすら僕の田植え作業が始まった。
 
最後まで田植え定規を使って終わったメンバーにも修正をお願いする。
やりながら、一つ気づいた事があった。
 
苗を3本づつ植える為、3本きれいにとろうとすると、根の上の方でとってしまいスポンジみたいな根の部分を残してしまう。
この状態で深い場所に植えようとして土を寄せても中々根がつかない。
 
ではスポンジの部分毎取り分けて、深い場所に植えたら、結構安定した。
但しこの状態だと、3本ぴったり苗を取れない。4,5本になってしまう事がある。
 
修正していた深い場所は、根をなるべくつけたものを埋めて行きました。
これで大丈夫かな
 
田んぼの端まで田植えが終わった。

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手伝ってくれる人いて良かった。
最初の頃の姿

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開墾を始めた時に誰もいなかったら、連休中数日かけて、一人で田植えをやると決めていたのが、うそみたいだ。僕は、修正作業しかやってない。
みんなでやるってこういう事なんだな。
 
田植えが一通り終わり、引き上げてくる。
真一は、他の田んぼで忙しく不在、修子さんも赤ちゃん関係で出て来れない。
2人に居てほしかったが、主催者としてきちんと終わりをしめくくらなくては。
お礼の挨拶をして解散をする。
 
学生達はまだ畑を続けている。鍬を持ってみんなで耕し始めた。まだ時間がかかりそう。
ここもみんなでやる世界があった。美しい。
畑を耕した後、肥料をいろいろ変える実験をする。
耕した畑とモネが肥料を運ぶ様子

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真一がまだ時間があるなら、手伝ってと畑は僕が手を出せないから、トラクターがはまった手伝いや、苗箱移動の手伝いなどをして終わる。
 
学生達と一緒に片付けをして、着替えて今日は完了。
田植えが終わって一安心。
まだまだスタートだけど長かったな。開墾の頃の休憩すると疲れて寒くてこたつの中で震えていた頃が懐かしい。
 
これで後の連休は個人的なタスクを実施できる。
 
前日 かなり遅かったのと、今朝は早起きのせいで、帰りの運転はちょっと眠たくなってしまった。いつもはしないのに、野呂PAで休憩をとったり、運転しながら、なるべく話をしたり気をつける。
前日 遅く寝た事。これは凄く反省。
僕一人では無いんだ。学生達を乗せている!
エイちゃんごめんなさい。
これから前日は、早く寝るように気をつけます。
 
無事に津田沼についてレンタカーを返却し、電車で家に帰る。
やばい。風呂に入る気力も無い。
ベットに倒れこむように眠ってしまった僕でありました。
今日 作業が終わって、アコちゃんが一言「凄くいい天気だねぇ」
と言ったので、空を見上げたら、本当に雲ひとつ無い青空でした。ずーと作業していたので、下しか見てなかった。今日はこんないい日だったんだ。