The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

育苗プール

4月18日 今日は、午前だけ田んぼ活動。
いつもの通り一人で電車とバスで9時には田んぼにつく。
一人なのに暖かくて良い天気。もう試練は終わったのかな?
まず一人で田んぼの状態をチェック
なんと今週 他の収穫オーナーである  たろうさんチームが僕の契約の田んぼの畦塗りをしてくれた。

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今までよりもまた畦らしくなっている。感謝です。
 
先週、生徒たちが作った一番低い所の畦もチェック。
だいたいOKだが、一部崩れて水が流出中。

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今週は激しく雨が降ったからしょうがないか。
 
真一の家につくとカトちゃんと友人(弟子かな?)のジュンちゃんも来た。
ジュンちゃんは、大多喜でも農業をしているみたいだが、東京の人。東京の人が多いとうれしい。
ジュンちゃんは初めてなので、田んぼを見せに真一と4人で行く。
ついでにスコップを持って行き、真一が説明している間に、崩れていた畦の復旧作業を行う。
土を乗せて、キックで固めて行く。
 

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4人で戻り、真一のビニールハウス育苗箱の様子を見る。
凄い、種を撒いてから青々とした葉っぱが育っている。
(書くと青々だが緑です。日本語って変だね)

 

見てて気持ちいい。真一も種まきしてからここまで育つと一安心みたい。
 
 振り返ると今まで種まきを2回に分けてやっている。
1回目 3月28日 完了 真一のビニールハウス
2回目 4月11日 開始 翌日完了 ネコのおじさんのビニールハウス
 
この伸びているのは、1回目の苗だ。これくらい伸びたら、箱部分(根の部分)を水につけるプール化している。
下の写真の右側が鉄パイプで囲んで、白いシートを持ち上げてプールにしている。
左側はこれから。まだ鉄パイプは無く白いシートが広がっている。

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約3週間弱かかったが、今年は、桜がちってから寒い日が続き、雨の日が多く、雪まで降ったぐらいだから少し長いかな。 
先週はまだ赤ちゃんの伸びだったのに、今日見ると既に立派な成長をしている。
ここ数日暖かいので、一気に伸びてきているそうです。
カトちゃんはここ3日で見違えるほど伸びたと言っている。
 
良く見ると伸びの違いが育苗箱毎にある。

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いろいろな条件で変わってくるみたい。
 
あまり早く伸びて茎がほっそりするよりも、ゆっくり成長する方が良いとも話してました。
伸びが早く長く細い方

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伸びが遅く短いどっしりしている方

 

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あまりわからないかな?直接見た方がわかります。
手触りが長い方は長髪の毛、短い方は短髪の毛を撫でているみたい。
 
なぜプール化するか?
別にプール化しなくても、水をきちんと撒けばいいのですが、プール化には大きく2つの意味がある。
1.土の中の栄養が溶けて、成長が揃いやすくなる。
2.空気に触れて育つ菌が防げる。←これが無農薬の育苗で重要。
田んぼに水を入れて稲を育てるのも好気性(こうきせい)・・・空気に触れて成長する菌を防ぐ機能がある。
反対に空気に触れないで活動する嫌気性(けんきせい)生物もいます。汚泥などを分解してメタンガスを作るなど。
お腹の中でも活動しておならを出してますよね。これは腸の中は空気に触れない嫌気性だからガスが起こります。
最近は、そのガスを集めてエネルギーにしてタービンを回して発電するバイオマス発電も出来ているくらいだ。
 
真一と僕は残り半分の育苗箱のプール化
カトちゃんとジュンちゃんは、に分かれて別の作業。

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育苗箱のまわりに鉄パイプをもってくる。結構長いものがいる。
中古の鉄パイプを利用して長さを合わせる。長いものは2人がかりで運ぶ。
特にビニールハウスの端は歩きにくい。
狭い上に天井が低い、両手でパイプを持って狭い道を歩き服がビニールハウスの鉄骨にひっかかり転びそうになったと真一に言うと
「気をつけてヒデさんより苗が心配」と真一。確かに自分もそう考えるくらいだ。
鉄骨を全て置く。下はさっきと逆から写しているので右側がこれからプール化する。まだ鉄パイプを置いているだけ。

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と敷いていた下のビニールを育苗箱と鉄骨の間に持ち

 

上げてプールを作る。
水が入ると鉄骨を押してしまうので、鉄骨を停める杭を打つ。
これは岩澤さんの所で教わった方法を、家にあった廃材を組み合わせた真一オリジナル育苗プール法。
参考にいろいろな方法を考えて欲しい。
 
今回は、真ん中部分にこの杭を意識せずに水色シートをひいている為、真ん中部分に杭が打てない
廃材のカーテンレールみたいなもので押さえている。

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来年は気をつけよう。このブログでも備忘録として書いておく。
 
真ん中部分は廃材で押さえて、杭を真一がのこぎりで作る

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この木の杭を鉄パイプのまわりに、しっかりと端のビニールが壁として支えられるようにしていく。

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全体的に白いシートの立ち上がりを整える。特に角の納まりは重要。

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その作業をしながら、ホースで水を入れていく。

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根が漬かるくらいの水は溜まった。
 
来た時に既に出来ていた育苗プールが、水の溜まりが均一で無い。ビニールハウスの一番端の部分が低くそこから水が流れてしまう。
これは、2月に大きな根を抜いた場所だ。整地するの大切であり難しい。
来年にはもっと整地しなくては。もうビニールハウスが建ちユンボは入らないので、手作業でやるしかない。
これも備忘録です。育苗が終わったら来年の為に整地しなくては。
 
今はそんな事出来ないので、考えて、ビニールのしたに育苗箱を入れて底上げし、鉄パイプの下に廃材を入れて底上げし、長めの杭で押さえる事にする。
なんとか底上げが出来たので、もう少し水が入れられるでしょう。
 
ナオが実験でやりたい育苗箱も大事に別に置かれていた。
肥料を与えて実験しているので、全体のプール育苗に入れると肥料が溶けて混ざってしまうので、分けている。

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まだ目が小さいので、プールは出来ないので、水をかけてもらっている。
 

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今日は、午前で帰るのでこれで作業を終わらせて、田植えの話をする。
 
田植えで大事なのは、列をきちんと作って植える事。
列がきちんと出来てないと雑草抜きが大変。素人は、雑草と稲の区別がつきにくい。特にヒエなどは一見、稲みたいに見える。
稲が一列に並んでいるとその間に生えているのが、雑草とわかる。
例え違いがわかる人でも雑草抜きも時間がかかるので、一々稲かなどうかなと判断していると終わらなくなる。
一瞬で判断して抜けるようにする事。それが列をきちんと作って植える事である。
 
特に初めての人に手伝ってもらう時は一列にやる事が難しくなる。全ての列にひもなどを事前に引ければ良いが、それも大変。
そこで登場するのが、真一が農業の先輩から教わって作った
「手植えの田植え間隔保持機。」

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これで間を測りながら真っ直ぐ田植えをする。パタンパタンとヒックリ返しながら、使う。
使った様子は、実際の田植えの時に報告します。
 
但しこれでも万能では無い。手元しか見てないとすぐに曲がってしまう。田植えに集中すると全体が見えなくなる。
出来れば2人一組で、一人が植える人、一人がまっすぐやっているかチェックする人くらいにすると良い。
人手がいる時は、そうした方が結果的に早いかもと話してました。
 
そんな話をしているとカトちゃんとジュンちゃんが帰ってくる。
僕は今日ブラウンズフィールドでのボランティアスタッフとしてお手伝いなので、軽トラで真一に送ってもらう。
これから嵐の(良い天気ですが)2日間が待っているとはしらずに!
(その後の2日間田んぼの話で無いので割愛します)
 
まだいろいろ作業がありそうだが、真一とカトちゃん達にお願いします。
せめて育苗プールが完成して良かったです。
半日だと作業し足りないし、話し足りない。これは田んぼ病かも知れません。(笑)