補植
今週は仕事が忙しい。6月に長期の出張となり、その用意といない時のリカバリーで大変。土曜日もチームのメンバーは出ている所、僕は予定があるから(田んぼ)日曜に仕事すると行って土曜日を休んだ。
しかもこの疲れている状態から、金曜に仕事が終わってから飲みに誘われて行ってしまった。家に帰って早く寝ればいいのに、ストレス溜まっていて飲みにいってしまう。おやじのサラリーマンだね。
2015年5月30日土曜日 前日 飲んでも朝は早起き5:30起床。
7時には、学生達と津田沼で集合だ。
今日のメンバーは、ユズナ、ナオ、マイコ、カエデ、ヤスシ
もうおなじみのメンバーだ。
いつと違うナビの案内。東金自動車道の大宮インターで降りる?少し走ると外房有料道路。
なんかいつもよりも近い、早い。しかも高速道路代が安い。
いつもは、東金から圏央道で茂原に行ってたよりもショートカット
これからはこの経路で行こう!
高速を運転していて体調の変化に気づく。異常に疲れが溜まっている。
なんか帰りの運転みたい。これはおかしい。
仕事が忙しかったからかな?トライアスロンに向けて空いている時間は泳いでたからかな?でも一番は、前日飲みに行ったからでしょう。
真一の家に着く。
ナオは、今日まで育てた2つの苗床をチェック。
肥料で無く、触媒みたいなものの作用で根の育ちが全然違う。
一つは、根がはみ出るくらい!
もう一つは根が少ないほう
これを今日田植えするが、まだ午前は事前作業があるみたい。
真一はすぐに草刈の作業に出かける所。
今日 やりたい事を学生達や僕から一通り話す。
「苗が結構ざりがにに切られちゃってるから補植を手伝って欲しい」と言って、軽トラに乗って出かけてしまう。
谷津田に着くと夏に向かう自然の勢いを感じる。草が伸びて来ている。
3人は、研究のための調査が主なので、荷物を運んだら、すぐに車にもどり真一の家に戻る。
一人で車に乗っていたら、再び訪れた疲れた感じ。なんかやばいな。
朝方は少し涼しく長袖を着だったのに、今はすっかり晴天。夏の日差しの中働けるかな?
真一の家について、ユズナとナオは、これから植える苗に実験用に何かしている。
僕は自分の田んぼが不安になってすぐに見に行く。
工大の田んぼは水が漏れてない。
その向うの将来畑にしようと話していて何もしてなかったエリアはビックリ。
背より高い雑草で覆われている。この前までは芝生程度だったのに、こんなに変わっちゃうの?
その他の田んぼも手で植えられた様子が見える。
真ん中の田んぼだけまだ田植えしていない。
みんなの田んぼを見ながら、最後に僕の田んぼを見る。
順調。雑草も生えてない。
と道路の向うで草刈している人が見える。
ネコのおじさんだ。
すぐに挨拶に行く。「東京から来たのか?大変じゃなぁ」と話してくれる。
おじさんの持っている草刈機を見たら初めて見る草刈機。回転する所が鉄の刃でない。ナイロンのひもみたい。
「これで草が刈れるんですか?」
おじさんは実演して見せてくれる。
すごい!草がどんどん刈れる!
一通り草刈機を見せてもらってから、田んぼにもどる。
順調に育っている。
欲を言えば補植したくなる場所はある。
これってきりが無いんだよね。
いつもなら、これから作業に入る所だが、ちょっと待った。まだ体の疲れが取れてない。
真一の家に再び戻るとユズナとナオが作業中。
二人に「チョット車で休むよ」と言って、運転席に座り、水を沢山飲む。
少しだけと思ってシートを倒して目をつぶる。暑いが窓を開けていて風が入ってくるから我慢できるかなと考えている間に眠ってしまった。
サイレンの音で目が覚める。12時だ!なんと10時から2時間 お昼寝してしまった。お昼前だからお昼寝でも無いか。
午前にユズナとナオが使った計測器を谷津田に届ける約束だったので、それを受け取り車を走らせる。
こっこれは!
凄い快調!元気100倍!2時間寝ただけで、体調が良くなってしまった。
体の調子がいいと運転も楽しい。窓を開けて入ってくる田園風景も輝いて見える。景色が変わった。
ただの寝不足だったのか。
でもあんまりゆっくりしてられない。午前は僕は何もしてないんだ。
急いで食べてもどってから、工大の田んぼにあった苗を運び、自分の田んぼの気になる所を補植を始める。
しばらくしたら、真一が来て言われる。「その苗は、違う品種!そこに植えちゃ駄目。」
なんか苗が長いなと思っていたら、古代米の苗みたいで、収穫の時期が違うみたい。
まだ端に少し植えただけだったから「まあ 先に刈り取ればいいか」と言われる。
もどる時に、僕の隣の田んぼがザリガニで切られてしまっていると話してくれる。みると大きくなくなったミステリーサークルが所々にある。
去年復田した田んぼで、去年はこんなにいなかったらしい。無農薬で、冬季湛水してるので、自然循環がうまくいって、えさも豊富にあり、増えて来たみたい。
「ヒデさんの田んぼも来年は増えるよ」
「どうしたらいいのかな?天敵を放すとか、カメとかをペットショップで買ってきて」と僕が言うと
真一は、「外来のものを持ち込むという考えは合わない。今回は水位を高く保ちすぎたから、ザリガニが増えた。水位を下げると、ザリガニが生息しにくくなる。素早く動けなく、鳥に食べられるようになったりする」
今は水位を下げたから補植しても大丈夫」
なるほど。天敵を外から持ち込むという安易な考えだったかな?
カメをペットショップで買って来ようかという発言が物凄く軽かったかも知れない。自分も言いながら思ったほどだから。
各田んぼを見ながら、工大の田んぼ、水位が深すぎるから少し水を抜かないと。朝言ったけど、水が抜けるのに時間がかかるから。経験しないとわからないよね。」と話しながら、家に戻る。
ナオに水を抜く為に畦を少し崩そうと話し、スコップを持って田んぼにもどる。
僕は何も手伝う訳では無いが、水が抜けた時に、今まで作った水路を通って流れるのを見たいだけなんだ。
かなりの水が、エイちゃん達が作った水路を流れ、最後に滝のごとく落ちていた様は、爽快であった。
それらをした後 ユズナとナオが昼ごはんだったので、少し一緒に話す。
最近料理を始めたから包丁の使い方などを話すとナオが詳しい。ユズナは料理するとは思っていたが、ナオも自分で作る事の方が多いという。最近の大学生 男子は立派だな。自分で作った方が安いという理由もあるみたい。
その後は、隣の田んぼの補植に徹する。僕以外のオーナーの田んぼだから、ザリガニに切られてこんなに苗が無い所があったら、かわいそう。何とかしてあげたいと思ってひたすら補植を始める。
端の深い方は、補植というより、ぜんぜん無くなっていて、最初からの田植え状態である。(向う側が僕の田んぼ)
今は、体は元気一杯。午後 ひたすら田植えを続ける。2往復もした所で、真一がやって来て一緒に田植えを始める。
何でもズート草刈をやっていて、振動が大変なので、少し草刈を止めて田植えを一緒にするそうだ。
二人で田植えをしながら、いろいろな事を話す。ひさしぶりに真一とゆっくり話しているような気がする。
何かすごく楽しい。足りなくなった苗を投げて渡す。
すごくリラックスしている5月末の田植えでした。
ずっと話していたかったけど、真一は、今日真一の仕事があったんだ。何時までもつきあわしちゃいけない。
「後は俺がやっとくから、仕事にもどっていいよ」と言って、一人でまた田植えを始める。
僕の田んぼはここと比べれば、順調。隣の田んぼもそうなって欲しい。とにかく今日やれるだけ補植しよう。
大きなザリガニは少ないが、小さなザリガニは沢山みかけた。
稲を切られると聞いたら、バルタン星人に見えてきた。
「フォー、フォッ、フォッ、フォー」声が聞こえるみたいだ。
一人でやっていてそんな事を考えながら、補植を続けた。
一番 酷い所は補植できたが、まだ残っている所で、17時のサイレンが鳴る。
真一が来て、ここまでやれば、助かったとなり、きりのいい所で一度終わらす。
戻る時に、工大の田んぼを見るとまだ田植えを始めた所
真一も軽トラで一緒に行く。谷津田に着き、真一が学生達と話すと土壌の事、生物の事のオタク的会話についていけない。
ヤスシは、小さな水中生物の名前も知っていて、マイコは、白と緑のシマシマの幼虫を「かわいいー」って言って手に乗せて撫でている。
生物部の世界。
その後、この谷津田の近所に一緒に挨拶に行く。
そんな事をしていて、直ぐに連れて帰る予定がすっかり遅れてしまった。
工大の田んぼを見ると、田植えはまだ半分くらい。
「ユズナ 今日畑の作業もしたいと話していたけど終わったの?」と聞くとまだこの後だと言う。
連れてきた3人に手伝ってもらうにもユズナが動けないといけない。
「田植えを僕に交代して」と言って、ナオと僕で田植えとして、ユズナは畑に関する作業をやってもらう。
午後はずっと田植えとなった。
工大の田んぼが終わり、もう日が落ちようとしている。19時まで明るいのはありがたい。
畑の作業も終わったみたい。畑は条件を変えてひまわりを植える実験。
今日は種をポットラックに蒔いて、次に畑に移植する。
ひまわりにしたのは、実験で真一に手間をかけさせないため。成長したら、水やりしなくても育つが、種からだと水やりは、必要なので、手間がかからないようにポットラックに種蒔きをしているみたい。
作業をしていると写真が全然撮れない。
日が完全に暮れる前に、田んぼを撮影する。
工大の田植えした田んぼ
自分の田んぼ、今日 補植した田んぼ
最後に僕の田んぼ
最後までカエデが土や水の分析をしている。
みんな終わった後、真一のお母さんが作ってくれたリンゴパイを食べる。卵、米粉などが全てここで作ったもの。
すごく美味しい。
疲れがとれる。でも午後はこれだけやってもあまり疲れてない。
午前の2時間の休憩が利いてる。
帰りの車も体が快調で、運転も楽しい。
しばらくするとみんなが騒ぎ出す。
「何か大きな地震があったみたい」
「山手線は止まっている」
「メールで大丈夫?って連絡が沢山入ってくる」親から電話もかかってきたりしている。
関東は大きな地震があったみたい。丁度車に乗っている時だと思うが、誰も感じてない。
世間の話題から取り残されたみたい。
やっぱり大きな地震だったんだ。
家に帰れたのは、0時近く。
本当に大きな地震だったんだ。
一応 メールなどをチェックするが、僕には誰からも 大丈夫? というメッセージは無いのが、寂しかったです。
まあいいか。実際に地震は感じなかったし。
便りの無いのは良い便り。
少し使い方が違うけど・・・