The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

代かき

4月29日 今日はやる事が多い。(いつも多いのだが)
・田植え前の最後のチェックと修正作業。
 水の入り具合、畦の修正、代かき、水の出口作成など
・田植えイベントの準備
カオルの呼びかけで手伝いに来てくれる人がいるので、その前の用意。
(その人達の長靴、作業用手袋も買わなくてはいけない)
・学生達のサポート。
今まで手伝いと研究をやってもらっていたが、今日は研究作業中心に集中する
学生から真一になるべく負担をかけさせないように僕がサポートしたい。(真一は、田植え前の準備作業のピークである)
ナオの稲、ユズナの畑、谷津田調査

なにより水が入っているかの不安が大きい、
サラリーマンである自分は、昨日の仕事でも連休前に片付けなければならない課題を思い出し頭が一杯になる。

本当は、会社に休日出勤して仕事したいくらいだけど、休日を空ける為、残業で遅いから寝不足でもある。
津田沼に向かう朝早い電車の中は、少しでも体を休めないとと気持ちを切り替える。

津田沼からは、またまた日産キャラバンで6人で行く。
ナオ、ユズナ、マイコ、カエデ、ヤスシの最近の定番メンバーだ。

祝日だから混むかと思っていたが、渋滞は少しであり、9:30頃にはついた。

午前中は、ほとんど学生のサポートの作業

まず谷津田の調査班を車で送り、どこを調査するのか確認しながら、今日出来る事、許可を得たほうが良い事を確認し、連絡についても確認して戻ってくる。

もどってきたら、少しでも自分の田んぼを確認したい
水が入ってる~

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戻ってきてナオの研究用の苗箱の育苗プール作りを行う。真一は他の田んぼに出かけるから、これは僕が教えてやらなくては、この前の経験を元に、ナオに教えながら、一緒に作る。

まず枠をノコギリで切る所から。

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ビニールをしいて木枠と鉄パイプで囲む

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2つづつの苗箱の水が混ざらないようにしてミニプール育苗が完成。

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水が入った所

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・ユズナの畑の位置決め

今回カメラの調子が悪く、まず文章だけアップします。

僕の田んぼを見ると水を入れてくれて、26日の畦塗りの効果か結構貯まりだしている。
畦の部分は、頑丈そうに見える。少し安心。

真一は、田んぼをいろいろ回って非常に忙しそう。
水を入れてくれているので、今日作業しなくてはならない場所があるみたい。
また連日、やる事が一杯で、疲れている様子。
その中でもなんとか今日、僕の田んぼに代かきでトラクターを入れると言ってくれる。
非常に申し訳無い。

手伝える事が無いかと聞くと 僕の田んぼの下の田んぼの水路側の畦を補修するのは
と提案され午後は、まずその作業。

見ると他の畦に比べて 結構つぶれている。

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畦塗りだけで無く、まず土を積まなくてはならない。
土を積んでそれを隙間無いように良く押して畦を作る。

土の土台から作るので、スコップで積む作業から始まる。
根が細かく入っている土を切り積む作業からなので、結構時間がかかる。
学生達が入れば早く終われるが、今日は研究に集中させてあげたい。
僕一人でスコップとじょれんを抱えて作業を行う。
これは、午後一杯かかっても終わるかな?

新しい、田んぼの収穫オーナーのアッコちゃんを連れて修子さんがやってきた。
紹介されて、作業の手伝いをしてくれると言う。
彼女は地元の人で、完全予約制のカレー屋さんをしているそうだ。高級フランス料理みたい!
早速、畦作りの手伝いをしてもらう。
力のいる土を積む作業を僕が行い、アッコちゃんには、土を足でまず崩して、どろどろの粘土状にして、それをじょれんで寄せて押して畦の状態にしてもらう。
2人になると作業ペースが速くなった。またアッコちゃんは仕上げが丁寧。

最初に土をあげて、崩す作業、仕上げる作業を土が固まる前に行ってしまうと水が漏れにくそうな畦になる。
2人いてよかった。なんとか午後で終わりそう。またこれを丁寧にやらないと後で水漏れで困る畦になってしまう。

今まで何度か畦作りを行い、これを学んだ。
僕の田んぼの畦を最初からやり直したいくらいだ。この時は、一人で今日の3倍の量を1日でやるなど速さを追求し丁寧さにかけていた。またじょれんを今ほど上手にも使えてなかったのを思い出す。
また僕の田んぼが後回しになってしまった。他の人の田んぼの方が丁寧に作ってる。アッコちゃんの女性ならではの丁寧な仕上げで立派な畦に生まれ変わった。

 

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横目で僕の田んぼ見ながら、気にして作業をしてると
アッコちゃんに、「何で田んぼを始めたの?」と聞かれる。一言で言うのがとても難しい。
美食家でもなく、素材にこだわりはあまりない。マクドナルドやコンビニ弁当も食べてる。料理はあまりやらない。就農を志してる訳で無い。考えた末に出た回答。
「日本の食料自給率を上げる為」
別に輸入に反対運動するわけでも無い。外国のもので好きなものもある。
子供達の為に、食料自給率130%のデンマークで見た豊かな国にしたい。
まず、自分で出来る事をする。
耕作放棄地を手がけた事。
自分の田んぼ以外も手伝う事。
も その思いが根底にある様な気がする。
学生達のサポートするのも同じ。
この様な経験、サラリーマンをやりながら田んぼを作る自分の背中を見せて、微力ながらも、将来、こんな活動に関心を持ち、色々な事にチャレンジして、助け合う心を持つ社会人になって欲しいからだ。ここでの身体を動かす楽しさ気持ち良さも感じて欲しい。
なーんて考えて答えたが、聞いた人は、多分⁇だよね。

そんな畦作りと平行して、水の出口作りも行っていた。

僕の田んぼを見ると、どんどん水が貯まり湖みたいになりだした。

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水の出口を作らないと畦が壊れてしまう。

水の出口だけ先に作る。
板を切り揃え、畦を切り、板を入れる。細い板を何枚か組み合わせして水の調節が出来るようにする。

畦を切ると水が流れ出す。

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板の隙間から水が漏れるので、板を入れたら、土で押さえる。

 


もう夕方、やっと畦作りが終わった時に、アッコちゃんが「水路の水が増えているみたい」
ここの水路に水が流れないようになっているはず。水路の水が増えているとしたら、僕の田んぼから漏れているんだ。
焦る気持ちでチェックをする。僕の田んぼは湖みたいに水が満杯。まるで湖。
下の田んぼの水の量は増えている気配が無い。
増えているみたいなのは、水路の水だけ。
となると水路側の畦が問題か?

暗くなる中、水路の水の流れをチェックする。風が流れと同じ方向に吹いていて、流れているのか風によるのか良くわからない。ほんの少し流れているような気もする。
そこから想像して、可能性のある所に畦塗りをする。
そんなに大量に流れているわけでも無いのと、今 畦ぎりぎりまで水を貯めているせいかもしれない。

各地を回っていた真一のトラクターが到着。代かきが始まる。

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水を少しでも維持する為、水の出口を畦の一番低い所ギリギリまで上げて貯めるように言われ、出口の修正をしたいが、夕方に谷津田にも行かなくてはならない。

まず谷津田に行き、みんなの作業を確認して戻ってくる途中に真一から電話
「代かき終わったけど、出っ張っている所は、トンボで慣らしておいて」
真一は、次の田んぼに行く。もう夜なのに、後2,3時間は作業が続きそうで、会えないで帰る事になる。
職業の田んぼは、面積が大きく大変だ!

戻ってきて、もう夜で暗い。僕もまだやる事一杯。
田植えの為の買い物をコメリに行かなくては!水の出口の修正!トンボをかける!
まず、コメリが閉まらない内に買い物に行く。

キャラバンは大きすぎて、駐車の出し入れに時間がかかるので、今日 初めて会ったばかりのアッコちゃんが地元なのと車が小さくて機動性が良さそうなので、コメリに連れてってもらう。
手袋と長靴を探すが、コメリは小さくて品揃えが悪い。
カインズホームに行けばもっとあるかもとなるが、ここから片道40分かかると言われるともう時間が無い。
修子さんと電話しレンタルできる長靴のサイズを確認し、後自分の長靴を貸せば何とかなると思い
作業手袋だけ買って戻る。

こんな買い物も時間がかかり、22時のレンタカー屋が閉まるまでに返却する限界に近づく。

時間が無いが、水の出口のチェックをして修正をしなくてはならないと走って田んぼに行く。
暗い中、畦の周りを確認する。水路の付近が一番低い。
水が入ると平行に高さがわかるので、高低がチェックできる。
一番低い畦に合わせた、水の出口の高さに修正を行う。

もう片付けて帰らないとならない。学生達も片付けに入っている。
トンボは、次の土曜日に来て、最初にかけよう!

僕の田んぼの水が抜けないかの心配を残しながらも、5月2日の田植えはちゃくちゃくと進み出している。
もし、田んぼの水が抜けてしまったら、下や横の田んぼでやる事になってしまう代替を考えてはいるが、
どうなる事やら。

なんとか21:30頃にレンタカーを返せて間に合った。帰りが渋滞が無かったので、良かった。
やり残した感があるが、まずは無事故で戻って来れたので、ほっとする。

帰りの電車では、本当に疲れていて眠くて、熟睡すると大幅に乗り越しそう!
何とか電車で寝ないように駅まで起きて家に帰った。風呂に入り汚れを落として直ぐに寝よう。明日はまた会社なので、疲れを残してはいけないのだ。