The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

みんなで畦塗り

4月11日 午後
(この辺りからみんな一部名前が違うかも知れません。
広がって作業して、僕も作業してみんな同じ黄色い合羽を着て、作業中はかがんで後姿しか見えてません。
千葉工大のメンバー、違っていたら指摘して下さい)

まず、最後の水を流す水路
やっぱり、雨で水が流れている!流れの悪い所がわかる。
土管の深さからきちんと流したい

まずこの水路はジョーとカエデ 「先生の作った水路を完成させて下さい」と遺言みたいな指示をするが
実はこれって凄く楽しい。
溜まっている水が作業するほどドンドン流れ出す。
大人の水遊びだ!

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ジョーは歩いてくる途中も、体動かしたいと話していて、カエデもスコップが力強い。
この楽しい作業はまかせて、他のメンバーをつれて移動する。

僕の隣の田んぼの畦作り、ここも畦が崩れているので、畦を作り直す。
畦を高くしてなるべく高く水が入るようにする。
稲は少しでも葉が出れば伸びるので、水は高く留まった方が良い。

この田んぼは、先週一人でやった僕の田んぼの畦の1/3くらいの長さなので、ここを6人でやればすぐに終わるのでは
僕と カトちゃん、ユズナとヤスシ、ナオとマイコとそれぞれ分かれて組になり一方がスコップで土を断ち切り、もう一方がじょれんで土を上げならす。

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ここでも女性陣にびっくり、ぬかるむ田んぼも力作業も物怖じしない。
マイコはスコップで穴を掘り、ユズナはじょれんでの畦の仕上げがうまい。
これらは力も使うはず。腰も入っているな。

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「ここでの腰の入れ方がうまいと安産になる。修子もそうだった」と真一。なるほどスポーツジムよりも良いかも知れない。

この田んぼにもかなりの巨大な根が隠れていた。
ここは男の仕事。ヤスシとナオで根を掘り返す。
こんな大きくビクともしないもの「抜けるかな?」と話していた。

しかしヤスシとナオで抜いてしまう。

困難を切り抜けるのは、非常に達成感がある。ゲームだってそうでしょう。しかもリアルだぜ!

なんか楽しい仕事をみんなが楽しそうにやっている様子を見ていると
どんどん楽しくなってきちゃう。

最後の畦の仕上げは女性陣に任せて下の田んぼへ移動

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中央の田んぼの畦は、真一と新しく午後から来た農業体験収穫オーナーの鈴木さんが仕上げている。
鈴木さんは、桑田・ブラウンズフィールドの近くに住んでいる。

一番下の田んぼをどうするか真一と話し合う。
土が少なく、水路や畑へのトラクターの道を作れない。
そもそも水路は何の為に必要か聞くと、秋に稲刈りの時に、水がありぬかるんでいる大変なので、水を抜く。
一番下の田んぼは、上の田んぼの抜いた水が集まってしまう。だから直接水が入り込まなく逃がす水路が必要。
なるほど。水が入っていて大変でも稲刈りが出来ればいいのだな。
一番下の田んぼは、千葉工大の実験用に僕が契約しているから、水が抜けなくても良いと決めた。
水路を作らない。その分田植えスペースが増える。
小さなエリアなので、稲刈りの時は、足元がぬかるんでいても、パワーで稲刈りをすれば良い。
と決めて、一番下に畦をを作り、水を貯めるようにする。
そこより下側を畑へのトラクターの通路にしよう。

一番下の畦を作る。全身メガネまで泥をかぶりながら物怖じもしないヤスシ。それでも土が少なくやっと出来た畦を見た真一は、崩れてしまうかもと言われた。
上の田んぼの水がそこから抜けるのを心配している。

まず上の田んぼの水路から簡単に流れないように水門を上げて
一番下の田んぼの一番下の畦は、鉄壁の畦を作ろうと、残ったメンバーで土を別の場所から運び畦の上塗りを続ける。

上の田んぼの畦が終わり、その後に谷津田にも行きたいので、下の畦を後30分と時間を決めて全員で行う。

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たよりになるぅ。なんて行動力があり、前向きに作業をするのだろう。

まったく今時の若者は!(←違った意味で使ってしまいました。)

なんとか厚い畦が出来た。まだ乾いてないので、硬く無くやわらかい。

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次までに大丈夫かな?早く乾いて硬い畦になって欲しい。

畦で水を止めて、水路では抜くと小さなダムが出来る。大人の砂場遊びだ。

仕上げになり作業が少数になると皆んなそれぞれの作業に散らばる。

真一、カトちゃん、ナオ、ユズナは、ビニールハウスで種まきの続き、マイコは、水の調査。いい関係だなー。

ほぼ、畦、水路がここの田んぼ全面できあがった。
畑のエリアの木も抜こうと思っていたが、これは次回に回そう。

ビニールハウスに呼びに行き、調査の機材も片付けみんなで撤収。みんないい顔、楽しそう。

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真一と鈴木さん

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一度作業を止めて真一の家に戻る。
16時には谷津田に行きたい。日が暮れてしまう。

真ん中の畦も出来た。真一と鈴木さんが作った畦が一番綺麗かな?鈴木さんは帰るのでこれで別れる。
軽トラに真一と かとチャン

キャラバンに僕とジョー、マイコ、ヤスシ、カエデが乗る。
思い出してみると、マイコ、ヤスシ、カエデは谷津田調査が第一目的だったのだ。

ナオとユズナは、種まきからの実験をしたいので、ビニールハウスに向かう。

谷津田に着き車を降りると、カエルと鳥の声がより大きい。
やっぱり谷津田は一味違うね。
奥深く入っていく道も前回よりも緑が増えた。
というか、道も畦も雑草だらけになり夏は大変だよと真一が言う。

秋に袈裟懸けに使った竹をみんなで片付け、雑草を抜いている。
谷津田は、田んぼの中のおたまじゃくしや、生物が多い。

水面が低い為、見ると水の出口がかなり削れていて、低くなっている。
ここを畦みたいに復旧させなくては!
「力仕事やりたい人~」と声をかけると真っ先に手を上げたのがマイコ
スコップを渡し復旧作業をしてもらう。
みんなで手伝うとあっと言う間

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ここが塞がると急に水位が上がってきた。今まで地面に出ていた場所が水に沈む。
ここは山からの水が沢山流れ込んでいて、水が豊富なんだ。

水が豊富なのは良いが、山に降った大量の雨は谷津田に集まり、畦や水をふさいだ場所を壊してしまう。
良いことと悪いことは表裏一体なのである。自然とはそういうものかも知れない。

学生達が真一に研究したい事を相談するので、まず周りを見てみようと
奥の方の山の境目のあたりを見学していく。

僕とカトちゃんは、ひたすら雑草を抜いている。
だってまだ田植えする前に大きな雑草が栄養をとってしまうのはもったいないじゃん。

上部には耕作放棄されている田もあり、そこも学生達が見学して説明をうけている。

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ここまでで1時間も立ってしまいもう17時である。
残してきたナオとユズナに種まきで協力してあげる事が真一は気になってカトちゃんと軽トラで先に帰る。

僕はこれから調査をしたいというマイコ、ヤスシ、カエデとサポートのジョーと一緒に残る。
調査を始めた時間が遅かったので、早くしようとジョーが言うが、5ポイントは必要などやり取りがあり、
それから30分くらい調査作業を行う。

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僕はひたすら、田んぼに生えている雑草を抜いていた。
もう抜く雑草も無くなった頃に、調査も終わった。

みんなで戻るとまだ種まきの作業をしている。4ケースだけナオの実験の種まきをくわえさせてもらったみたい。

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真一も米オタクなので、実験などと聞くとうれしそう。ナオの結果が楽しみだ。

ナオの作業を待つ間も、真一先生に講義をうけている生徒達。

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ネコのおじさんとその奥さんも来て種まきを楽しみにしてくれている。
挨拶をして真一の家に帰る。
もう暗い中、道具を片付ける。雨水のタンクで長靴を洗うエコにも感激してた。

着替えて車にのり、キャラバン部隊は、真一の家に別れをつげる。
真一から見たら、台風が来て去っていくみたいな騒がしさだったのではないだろうか?
帰りの高速も空いていて、運転は楽だった。

学生達は、それぞれの目的の研究内容も出来たり、真一に相談できて満足していて、
更に、農作業体験も非常に楽しかったらしく、車の中でも話が弾んでいた。
朝は、初対面でぎこちなかった新メンバーも大分打ち解けて来たように感じました。
自分も楽しかったし、みんなが楽しくて本当に良かった。

大学まで学生を送り届けて、津田沼から快速に乗った時にどっと疲れがでた。修学旅行を終えた先生の気持ちがわかるような気がします。
「生徒にけがや事故が無く良かった。」緊張から開放されて、電車で気持ちよく熟睡しました。