The way to Rice Paddy Administrator

サラリーマンが、週末活動で、無農薬、無肥料の田んぼを作る実験記録です。

畦塗り

4月4日 土曜日 今日は一人で田んぼへ
昨日は、会社のお花見皇居RUN & 飲み会で、眠たくて疲れ気味。
と書くと毎週同じだと言われますが、年度末で本当はかなり忙しいが、それ以外に、送別会や、お花見、来週は部署が変わったので、また飲み会がある。
サラリーマンだからね。週末休めるだけでもありがたい。
朝早く起きて、家を出ると小雨。一人で行く時は、ここの所いつも雨。ここの所暖かかったのに、冬に戻ったみたいに寒く、風も強い。
まったく、神様は試練を与えてくれるぜ!

今日の一番の目的は、開墾した田んぼに水が入ったので、見ることと、水が漏れているそうなので、畦塗りをして修正する事
3月19日の仮畦を作って田んぼらしく見えるようになったので、水当番の人に水を入れてもらえる事になった。
真一が言うには、田んぼとして認められたという事
うれしいー
その後、水が漏れてしまっていると聞いたが、当然 畦と言っても土を積んだだけ、隙間があった。きちんと塗って無い。
早く畦塗りをしなくては!

着いたら、直ぐに着替える。
普通の長靴を履こうとしたら、田んぼ用の長靴にした方が良いと言われた。水が入りトロトロになっているので、普通の締まって無い長靴だと靴が取られてしまう。
今日は、田んぼ用の長靴を持ってきて無いので、貸してもらう。
やっぱり親指と人差し指の付け根が分かれている、足袋の形の長靴だ。
 
畦塗りに行く前に、種まきをした苗の様子を見に行く。
かわいい。まだ赤ちゃんの苗だ。

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今日は銀色のシートを取っている。

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保温用もあるが、どちらかというと日射で高温になるのを避ける為、銀のシートをしているらしい。
この赤ちゃんの苗の上にかぶせて良いのか?聞くと
「苗踏みなどがあるように、上からの荷重を与えて強くする」
強くする為に、甘やかさないで、厳しく育てるのか!星一徹 みたいだ。(巨人の星より)
この後に、前回 温湯消毒した籾を水につけている。浸種を見る。
これを2人で持ち上げて、空気に触れさせて上下する。

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かなり香りがする。発酵しているみたい。これをそのまま続けるとお酒になってしまうのでは?
空気に触れさせたり、水を替えたりして、浸種を続けているのも日常管理として大変ですね。

この後は、じょれんと、シャベルを持って田んぼの様子を見に行く。
(じょれん って カタカナで書くとジョンレノンみたい!・・・ジョレン)

何と他の場所にも畦が出来ている。僕の契約している開墾した田んぼ(開墾した上の田んぼと千葉工大にまかせる下の田んぼ)以外の田んぼが大分出来てきた。
これに畦塗りをしていけば良い状態まで出来ている。

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カトちゃんがやったみたい。平日も来てやっていただいた。
彼がいなかったら、僕がやるつもりだったが、週末一日だけの作業でとても出来なかっただろう。
本当にありがたい。
これにみんなで畦塗りすれば、田んぼの完成だ。

そして開墾した田んぼを確認する。
水が入っている。あれっまだ畦が塗れて無いのに少し水が溜まっている。うれしい!!
真一に聞くと、入れた時は、もっと水位が上だったらしいが、水が漏れてしまったみたい。
今の水の位置までは畦が機能しているが、もっと高い水位にしたいそうだ。
畦塗りしてないから仕方ないか?
その時の満面の水の様子を見てみたかった。

この田んぼの畦を確認して、道路と水路側以外の下側と横側の畦を全てもっと高く積み上げ、しっかり畦塗りをするのが、今日の作業。
確認していると水路側も低い場所があり、そこも畦を高くする必要がある。
これだけでもかなりの作業量だ。
 確認していたら、水当番の人がやってきた。水を入れてくれている。

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真一に水を入れてもぬけてしまうと話している。やばい早く畦塗りしなくては。
良く聞くと、ここの田んぼは粘土が強く下に抜けないが、砂地は早くトラクターでかき混ぜてくれなければと話している。どうやらここの田んぼは、畦の横からは抜けてしまうが粘土が強く下にはぬけないみたい。
話は、 真一が耕作している商売用の田んぼの事らしい。一度 水抜きした田んぼは、固くなりひび割れたり穴とか空いて地中にもれてしまうので、水を入れたら、すぐにトラクターで土を耕作してかき混ぜて、ひび割れ、穴が無い状態にしなくてはならないみたい。
そんな事で 真一は今日一日トラクターを行う。
 
畦塗り前の状態。

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僕は僕の田んぼの畦を高く積んで、畦塗り。一人で行うには多分今日はこれで精一杯だろう。水漏れが無くなればいいが。(無くならなかったとしても少なくなり、特定の場所だけになれば対処できる)

まず下の畦を行う。シャベルで土を積んでいく。田んぼで土が多く 水面から出ている場所やほとんど陸地になっている場所を掘り、土を畦に置く。
じょれんでその他の土をかき集め、畦に積む。どろどろの表面になる。じょれんで撫でて畦を作るが、土台が堅く、隙間が無いか不安。じょれんで撫でる程度では、締まった感じがしない。じょれんで撫でる前に、足で思いっきりキックして、土を圧縮してつぶしてから、じょれんで畦塗りを行う。
下の畦を一通り、自分の田んぼ側から畦塗りを行い。次に反対側から同じ事を行った。

その途中、真一が来て相談があると言う。
トラクターをかける田んぼは遠くなので、トラクターを運転して行くが、お昼の往復は時間がかかるので、軽トラで迎えに来て欲しい。
場所を確認する為、一緒に軽トラで出かける。
車に乗って田んぼの景色を見ていると沢山のビニールハウスが目につく。みんな苗を育てているんだ。今まで気にしなかったので、見えて無かった景色が見えてきたようである。
真一の商売用の田んぼを見るのは初めて。場所を確認して、お昼になったら、電話する事にして、畦塗りに戻る。

12時のサイレン。下の畦の畦塗りがまだ途中だが、真一を迎えに行かなくては!
泥だらけなので、作業着を脱ぎ、軽トラ乗る。

軽のトラックは、昔ながらのマニュアル車、機構がすごくシンプルだ。
マニュアルを運転するのは10年以上ぶりだろう。ハンドブレーキを下ろし、クラッチを踏んでギアを入れる。
クラッチをつなぎ発進して動き出したら、またクラッチを踏んで直ぐにギアを上げていく。コーナーが近づくとギアを下げてエンジンブレーキ!なんてダイレクトな操作感覚。やっぱりマニュアルはいいなー。軽トラでも運転している感覚が楽しい。渋滞の無い田舎はマニュアルの方がいいかも知れない。

田んぼに着くとトラクターで作業中の真一。

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広大な田んぼの連続しないで離れている一枚一枚がだんだん作業が続けられない人より真一に託されている。トラクターを入れるだけでも大変。一人でやっていくのは、集中した時は目が回るようだろう。
今の田の作業が終わり、次の田んぼへトラクターを走らせる。その後を軽トラでついていく。
次の田んぼにトラクターを停めてから、軽トラの助手席に真一を乗せて、お昼ご飯の買い物にでかける。
 
昼ごはんを食べながら、真一と話をする。前回は分担して分かれて作業したので、ほとんど話しをしなかった。久し振りに話す感じがして話が弾む。
今日は、早く終わったら温泉でも行こうかと話をする。いいねぇ~!
 
その後、彼にお客様が来たので、田んぼに戻り畦塗りの続きを行う。
 
下の部分の畦がほとんど出来た。不格好だが今までより高く丈夫に出来ていて、これなら、高い水位を蓄えられそう。ダムみたい。自画自賛。
真一が来る。
もう一度ビニールハウスに行き、今日は寒いので、また銀のシートを赤ちゃんの苗にかぶせる。これも腰をかがめるので、少し大変。2人いて良かった。

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その後、また軽トラで田んぼに送る。マニュアル運転が楽しい。一人で作業しているとつい休憩を取らなくなるので、この送迎が丁度良い休憩となった。
 
次に下の畦よりもっと長い横の畦。この畦が難題。土台に作った土が、堅く固まって、その間に隙間がある。周りに乗せる土が少なく、田んぼから集めてこなくてはならない。また深い場所があり、長靴も潜ってしまう。足を取られて転ぶと、全身びしょ濡れになるので、気をつけなくては!
 
まず土台の土を上から蹴り下ろし崩す。土をかき集めて塗る。それを圧縮して混ぜる為。横から前蹴りを思いっきりする。支えている片足が、田んぼに取られる。どうか転ばないように。空手の黒帯が初めて実践で役にたった。強力な前蹴りで、堅い土台の土と新しい土が一緒になる。
これを長い畦全体で続けるので、今日終わるか心配になる。
 
水当番の人が来る。水入れた田んぼがトラクターで早くかき混ぜないと水がぬけて行く。と。
伝えますと話す。
次にネコのおじいさんが来る。そこの田んぼも真一が借りているみたいだ。大将に伝えてくれ、水が抜けていくよ。これもまた伝えますと話す。
ネコのおじいさんは、立派な畦になったと褒めてくれてうれしかった。
 
17時のサイレンがなっても作業を続ける。日が長くなり、作業をする時間が増えたのはありがたい。
真一がトラクターに乗って現れる。先ほど水当番の人に言われた田んぼに行くみたい。
とりあえず言われた事を伝えるが、この夕方から次の作業。彼も余裕が無さそう。ここに手伝える事が無いのが残念。
 
何とか横の畦が終わった。
まだ日が沈んで無いので、水路側で少し低くなっている所の畦を作り直す。夕暮れが夜に変わる真近でやっと完了。
一人でやっていたので、写真を全然撮ってない。泥だらけだとカメラを取り出せない。田んぼの水で手を洗い、カメラを取り出し写真を取る。
堤防のような下の畦

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苦労した横の畦

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水路脇の作り直した部分

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全景

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畦がわからないから下側から撮影

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最近 カメラの調子がおかしくなっている。ハードな環境で使いすぎているからだな。
特に一人だと雨の日ばかりだし。泥だらけの手で扱うし。
千葉工大が持っていた防水のカメラが結構安かったので、そういうものを使わなくてはならないかも知れない。
 
一日土木作業していたので、体が相当疲れていた。多分この田んぼを歩くだけで体力の無い人は疲れるだろう。それを歩きながら力一杯、土を持ち上げ、キックをして畦塗りをしていたのだ。僕の開墾のたんぼの畦作れて良かった。
これで水漏れが確実に無くなるかは不安。畦は何度でも上から塗りなおすみたいなので、まだ最初の一歩だけど、ここから塗りなおすなら楽だろう。
 
疲れ果てて、戻って着替えをして休んでいた。真一も夜になり戻ってきた。トラクターでかける田んぼが集中していて、次から次へ声がかかるので、大変そうであった。遅くなったので、温泉行く話はまたの機会になる。
 
最後帰る時に、汚れて無い格好になったので、修子さんと赤ちゃんを見に行く。
起きている姿を見るのは初めて。
「ヒデおじさんですよ」と紹介される。
修子さんの誕生日があったそうで、マクロビ パティシエのTさんに作ってもらったマクロビケーキを頂き、コーヒを入れてもらう。疲れた体には、非常においしかった。
 
赤ちゃんを抱かせてもらう。ここで僕の得意技。「赤ちゃん抱っこ」通常の赤ちゃんは、僕が抱くとぐずるのをやめて、だんだん眠くなり寝てしまう。
数々の友達の家で、ぐずる赤ちゃんを抱っこで眠らせて来た男である。お母さんも赤ちゃんから手が離せて、友達同士の会話に集中できるから笑顔。赤ちゃんも笑顔で眠ってしまう必殺技である。僕の抱っこのせいで、普段寝るはずの無い時間に寝てしまったので、夜起きてしまい大変だったというクレームもある程だ。
 
抱っこだけで、本当に赤ちゃんが寝てしまい、真一も修子さんもビックリ。
人間一つくらいは、特技があってもいいでしょう。
また赤ちゃんといると かわいくて時間が過ぎてしまう。バスで帰ろうとしていたのに、こんな事をしていたら、20時のバスに遅れてしまった。
真一に茂原まで送ってもらい外房線に乗って帰る。
開墾の田んぼを整備できた。水が入って、だいぶ田んぼらしくなった。田の田んぼや水路の整備が残っているので、田植えまで後行ける回数が残り少ない。
やっと見えてきた。
午後 止んでいた雨がまた降り出す中を電車で帰る僕であった。